しもさんの映画レビュー・感想・評価

しも

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アジア映画と邦画多めの鑑賞歴です。
残念な感じの主人公に感情移入してしまうことが多いような…

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春画と日本人(2018年製作の映画)

3.5

永青文庫で開かれた「春画展」。開催にこぎつけるまでの秘話を関係者へのインタビューを中心に明らかにしている。
私も東京、京都両会場に足を運びましたが、開催までにあんな苦労があったとは!本当に尽力された皆
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お料理帖~息子に遺す記憶のレシピ~(2018年製作の映画)

3.6

なかなかの飯テロ映画でした。
オモニのレシピノート、欲しい。もしくはオモニの料理を出してくれる食堂が欲しい。

ストーリーはよくある親子の話かもしれない。認知症のくだりもよくある話かもしれない。だが、
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ドリーミング村上春樹(2017年製作の映画)

3.6

デンマークの人から村上春樹作品はどう見えるのか興味があって見に行った。
その浅はかさをはるかに超える1時間でした。
言葉、文章、解釈、翻訳、漢字、並行世界、自分の居場所…さまざまなことを考えた。
なに
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帰れない二人(2018年製作の映画)

3.8

私が見たジャ・ジャンクー作品では一番重い作品。せつないを超える。
一見、男が悪いだけのようにも思えるが、どちらの気持ちも理解できたり。だからこそ余計に辛くなる。
時間のせい、時代のせいにはしたくないが
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.4

ララが身体的にも精神的にも追い詰められていくのと同時に、見ている側もどんどん追い詰められていく。
辛い。痛い。
唯一の救いは家族や医師が彼女を支えようとしていること。
ラストに少し希望が見えたけど、彼
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.8

打ちのめされた。
エンドロールが流れる中、自分の思考をどこに向ければいいのか考えていた。自分にできることはないのか?いや、違う。子供の貧困問題について勉強する?違う…
答えは見つからず、重い問題を抱え
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.6

せつなくもあり、励まされた気持ちにもなり。良い映画だった。
原題が「Sir」でこの言葉の持つ意味が重い。心の距離が近づいたとしても、越えられない高い壁がある。インドの現実が辛い。
その後の二人が幸せだ
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ロビンソンの庭(1987年製作の映画)

3.2

デジタルリマスター版で鑑賞。
日本が浮かれていた1987年にしてこのダイバーシティ感。海を越えて評価されたのも理解できる。主人公が女性っていうのも良かった。パンクとかはよくわからんけど、生きていく強さ
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.3

ミステリーハンターとか憧れてたけど、大変なお仕事なんだなあ。
とは言え、ウズベキスタンはいいとこです。ラストシーンの撮影場所に行ってみたい~

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.6

「良い話」だけではなかった。
お涙頂戴の成功秘話に割かれた時間は少なく、話のほとんどがマラウイの一家族の現実を描いていた。見ているのが辛くなるような時間が続く。学びたくともお金がないから学校に通えない
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こはく(2019年製作の映画)

3.4

最後の最後で涙腺崩壊。やられました。
父に自分の姿を重ねてしまう弟と、うまくいかない人生を父のせいにする兄。
井浦さんも大橋さんも難しい役柄を非常に自然に演じておられた。
それをやさしく包み込む長崎の
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希望の灯り(2018年製作の映画)

3.8

この映画にはスーパーヒーローは出てこない。
でも静かな勇気をもらえる映画だった。
世の中は捨てたもんじゃない。誰かがそっと見守ってくれている。働いていいんだ、生きていていいんだ、と小さく自分を肯定でき
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嵐電(2019年製作の映画)

3.4

京都の空気を内包した映画。
盆地独特の底冷えする冬の空気が体内に吹いたかのよう。
映画自体も自主制作映画華やかな頃を思い起こさせる空気感が漂っており、懐かしいと感じる人も多いんじゃなかろうか。
是非京
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慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ(2014年製作の映画)

3.7

全体に「死」の雰囲気が漂っていた。
悲壮感はないのに、すぐそこに死が迫っているような不思議な感覚。よく考えると人は一日一日死に近づいているのだから、不思議ではないんだけど。
近しい人の死に接してもなお
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春の夢(2016年製作の映画)

3.6

ものすごく狭い範囲のことを描いているのに、ものすごく広い映画だった。
冴えない男たちとマドンナとの日常。ただそれだけじゃなくて、脱北、介護、病、親子、性。さまざまな問題を描いている。下町と都市の対比。
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.8

好きってなんだ?
恋ってなんだ?
愛ってなんだ?
頭の中をぐるぐる駆けめぐる。
最初はテルちゃんってホントに馬鹿!とかマモちゃん最低!とか思ってたけど、結局あいつもこいつも自分に自信がなかったり、誰か
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私の20世紀(1989年製作の映画)

3.4

美しい映画。
映画だからできる表現。
モノクロだからかリリとドーラの美しさも際立つ。
衣装も街並みも美しい。
ああ、ブダペスト行きたいなあ…

芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.6

激動の時代。
しかし、若者の青春は美しい。歌い踊る男女の身体は伸びやかでしなやか。
さまざまな背景を持ちながらも、若者たちの「生」はきらめく。
とは言え、戦地では「死」が隣り合わせでその対比が際立って
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風たちの午後(1980年製作の映画)

3.8

怖い。
これが観賞後の率直な思い。
強すぎる愛は時に人を追い込む。それは時代を超えて普遍的だ。
モノクロって、なんてカラフルなんだろう。女性の肌の美しさも際立つ。ファッションもカッコいいし、何よりスタ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.1

久々の衝撃。映画が新しい地平を迎えたと思うぐらい。
物語は押しつけがましくなく、説明的な表現もなく、淡々と進む。だが、なぜにこんなに心を揺さぶるのか。見ている間、何度も不安になった。誰も不幸になって欲
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.5

フローレンスの 思いが時を超えて形になったけど、なんだかさみしさが消えないラストだったな。
信念を持って続けていたら理解してくれる人も現れるけど、結局は力に負けてしまうのかな。

とはいえ、風景は美し
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.8

人生は線路のようで、分岐点があったり、駅で停車したり。
でも後ろには進めなくて、辛くても前に進むしかない。
ある一人の男の人生を逆再生したら、その男がなぜ今ああなってしまったのか、納得がいった。過去が
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僕の帰る場所(2017年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリーじゃなかった…
あまりにもリアルで淡々としていたので、すっかりドキュメンタリーかと思って見ていた。
外国人労働者、難民申請、親と子の関係。様々な視点で見ることができる。

ミャンマー人
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金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

3.7

もっと時代背景を勉強してから見ればよかった…と反省。
二人の深い絆と愛情にはただただ感服。そして潔く、美しい。

みんな日本語がうまくて、そういうところからも民族を分けることの無意味さを感じた。

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.4

お涙頂戴の映画かと思いきや、ボリウッド映画らしく、歌い踊るシーンも満載。
今まさに動いている印パ情勢を描いており、いろいろと考えさせられる面も多かった。

ラスィカーの弟役の子も含め、子役の子が良かっ
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それから(2017年製作の映画)

3.4

男って本当に馬鹿。
そして女は怖い。まるで悪魔のよう。
限られた場所と登場人物により、人間の業の深さがくっきりと浮かび上がる。
ああ、本当に怖い…

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.7

主人公に感情移入ができなくて、途中までずっとイライラしながら見ていた。
なのに、無意識に何度も涙が出そうになった。なぜだろう。
きっと、いつもはふたをしている心のやらかい場所をぎゅうぎゅうされたからだ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.9

イ・チャンドンが村上春樹をどう料理するのか。そんな興味心で見に行った。
いやあ、やられた…
春樹ワールドは残しつつも、見事に韓国の今の物語になっていた。
都市と地方、富む者と持たざる者。その対比が痛い
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.8

テンポがよくて、まったく飽きなかった。ハラハラさせられるクライマックス。悪いこととはわかりながらも、成功を祈ってしまった。

あの後、リンはどうなったのかな…

恐怖分子(1986年製作の映画)

3.9

タイトルの「恐怖分子」ってどういうことだろう、とずっと考えていた。
今日、この映画を見て、その答えがなんとなくわかった気がした。
登場人物は全員、どこかズルい部分や汚い部分を持っていて、物語の後半にな
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愛情萬歳(1994年製作の映画)

3.8

極端に少ないセリフ。
一切、キャラクターについての説明はない。
でも、伝わる。わかる。
90年代の台北の孤独が痛いぐらいに伝わってきた。

ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

3.6

台北の今があふれている。
全体的に温度が低くて、それが一定に続く。
だがしかし、ある瞬間、ごく普通の会話の中で重い過去が話され、温度が一時的にクッと上がる。
その瞬間、見ている側の心にもクッと何かが突
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ナイルの娘(1987年製作の映画)

3.4

80年代の空気が充満した作品。
ファッション、ヘアスタイル、音楽、車、遊び方。それはほぼ日本と同時代だけど、台湾はなぜかさびしさが漂う。

ピアソラ 永遠のリベルタンゴ(2017年製作の映画)

3.2

息子の視点を中心に、ピアソラの生涯を様々な記録映像で振り返る。
ピアソラの音楽に対する前向きな姿勢が印象に残った。
革命を起こすには確信と不断の努力、そして教養が必要なんだと思った。

泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.6

美談じゃなく、もがき続けて、必死に生きる人の話としておもしろかった。
松田龍平の泣く演技、すばらしい。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.9

ああ、もう一度観たい。
できれば良い音で。

栄光、そして孤独。大切な仲間(家族)。どのエピソードもグッとくる。
ライブシーンは最高。コール&レスポンスしたくなる。やっぱ音楽はいいな。

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