しもさんの映画レビュー・感想・評価

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

他人から見たら、毎日が繰り返しだけでつまらない生活に見えるかもしれない。
でも日常は変化に満ちている。変わらないものはない。

価値観や見方を変えることで、毎日はもっと楽しくなる。自分は楽しく生きてい
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怪物(2023年製作の映画)

3.8

誰も悪くない。
でも様々な思いが絡み合って重なりあって、何かが少しずつずれていく。

ツラいなあ…

とにかく…
みんなが幸せになるといいなあ…

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.5

まだこの作品を見ていない方、この映画を「癒やし系ロバのロード厶ービー」と思ってはいけません。
(私はそう思って見に行った)

とにかくツラい。
人間の身勝手さに腹が立つ。
でも自分も「家畜だしね」とど
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郊外の鳥たち(2018年製作の映画)

3.5

現代版「青い鳥」か。

時間軸がズレたり、合わさったり。自分自身だったり、他人だったり。複雑に入り組む構成。
ただそれは主人公の思い出と今の懊悩を同時に表現しているだけかもしれない。

今は見られなく
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若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

3.6

言葉を選ばずに言えば、

エロい。なんてエロい作品か…

コン・リーが美しい。うらぶれていく様も美しい。
作品全体を彩る色調も美しく、香港の香りが漂う。さすがウォン・カーウァイ(クリストファー・ドイル
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オマージュ(2021年製作の映画)

3.4

「ニュー・シネマ・パラダイス」を彷彿とさせるとの評もあったが、これは「女性」の映画だなと思った。女たちが置かれていた、そして今もこれからも置かれていく状況を描いている。日本よりもさらに強い家父長制度が>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.7

鈴木亮平って人はほんとにすごい役者だよ…宮沢氷魚くんも白い子猫みたいで魅力的だわ…
なんて思いながら見ていたら突然の衝撃的展開。あまりのショックにしばらく呆然としてしまった。

この作品をキレイごとに
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シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)

3.7

画面暗い、時系列が入り乱れる。
途中までまったく理解できずに脳内が混乱していた。

少しずつ頭の中が整理されるのと同時に、ストーリーにぐいぐい引き込まれていく。
複雑に仕組まれた伏線、なんと重層的なの
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そばかす(2022年製作の映画)

3.6

なんと言うか…「わかりみが深い」とでも言うのか。
主人公に深く共感できた。

声高に叫ばれる「多様性」ではなく、一人ひとりが生きたいように生きれば良いだけじゃないのか。

いろいろなことを考えさせられ
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夜明けの詩(2021年製作の映画)

3.3

静かな映像と美しい風景。
おしゃれな映画だな~と思って見ていたら、次第に主人公の心の闇に飲まれていった。
最後にはフィクションなのかノンフィクションなのかもわからなくなった。時間や空間の隙間に自分が入
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RRR(2022年製作の映画)

3.5

ドカーン、バコーン、ドバーッ
歌い踊る
そしてまた
ドカーン、バコーン、ドバーッ
みたいな映画だったが、途中で目頭が熱くなる瞬間があった。
これがラージャマウリマジックか…

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.3

最初から最後まで不思議な浮遊感に包まれた作品だった。
そのふわふわした感じが何かしら傷を抱えた登場人物たちをやさしく受け止めている気がした。

生と死の境目も曖昧で淡い。誰もが生まれて死んでいく。そん
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.4

はじめはいったいどんな展開になるのか予想もつかず。すぐに物語に引き込まれていった。
2人の旅路が無事終わろうとしていた時、再び予想もしない展開。バッドエンドになって欲しくない。そう願いながら観ていた。
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三姉妹(2020年製作の映画)

3.5

3人とも芝居巧者。三者三様のしんどさを三者三様に演じている。

個人的には父親がしてきたことが、あれで赦されたのだろうか…と思うところもある。
3人が解き放たれて、自由に自分の人生を生きることができれ
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.9

何が正しくて、何が正しくないのか。
法律だけで決められないこともある。
ウソンが幸せに成長していけること、それを強く願う。

スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

3.6

知らなかった。何も…
4・3事件のことも帰国事業のことも。
これは家族の話でもあり、国家の話でもある。いつの時代も翻弄されるのは市井の人びと。それはウクライナだってそう。

人が人の命を奪っていいわけ
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香川1区(2021年製作の映画)

3.5

「なぜ君は…」では政治家とは何かについて考えさせられ、今作では勝ち方について考えさせられた。
作品の中でも語られていたが、野党が与党に選挙で勝とうと思ったら、次元の違う戦い方をしないといけない。それは
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グレート・インディアン・キッチン(2021年製作の映画)

3.6

あーイライラする
ほんっとイライラする

文化の違いや伝統的な習慣なんだと理解しようとしたが無理だった。押し込めても押し込めてもイライラがあふれる。

男性に観てほしい。そして感想を聞きたい。

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.5

救いがあるのか、救いがないのか。
その答えは観る者の心の中にあるように思う。
それにしてもルーシーの演技の素晴らしさたるや!パルムドッグ賞受賞もうなずける!

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.7

見終わったあと、一目散にカレーうどん食べに行きました。
ドラマ版からそうだけど、飯テロ場面多数。リンゴのキャラメル煮作りたい!
ドラマ版からそうだけど、クスッとさせられたり、考えさせられたり、ホロリと
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.5

主人公を含めた若い人たちが、懐かしい感じもあり、今っぽい感じもあり。これがフワッとリアルなんかなと思っていた。
この感じの作品は…と思っていたらエンドロールで今泉力哉監督作品とわかり、非常に納得した。
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

3時間の上映時間、まったくその長さを感じなかった。
登場人物一人ひとりのことをもっと知りたくて、画面を追っていたら、いつの間にか物語に惹き込まれていた。そんな不思議な感覚を味わった。
多様な人びとが一
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親愛なる君へ(2020年製作の映画)

3.6

物語の印象は全体的にグレー。その中に確かな愛や思いやりや優しさがある。それ故に登場人物たちが辛い状況に追い込まれるのが心を締めつける。
あなたにも私にも君にも翼がある。幸せに向かって飛んでいけるはずだ
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街の上で(2019年製作の映画)

3.3

ゆるい感じの映画かと思いきや、終盤に突然ぐぐぐっと話が動いた、その緩急たるや。
人が人を大事に思う気持ちや、人と人のつながりなんかを描いているのだが、よくよく考えてみると、雪ちゃんに振り回される男たち
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.6

いろんな細かいことはすっ飛ばして、心が晴やかになった映画だった。
なにより子どもたちが反則級のかわいさ。ぎゅーっと抱きしめたくなる。

今は直接ブータンを訪れることができないので、心だけでも飛ばすこと
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オールド・ドッグ(2011年製作の映画)

3.6

想定外の衝撃。しばらくショックで状況が飲み込めなかった。
何が正しくて何が間違ってるかなんてわからない。よくよく考えて悩んだ末の結論だったんだろう。
犬もお父さんも生きとし生けるものすべてがしあわせで
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羊飼いと風船(2019年製作の映画)

3.4

静かな中にも考えさせられる事柄がたくさんあった。
生と死。変化する生活。男と女。信仰心。荒削りだが、それゆえに心にグッと迫ってきた。
羊の好演にも注目。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.7

心がヒリヒリした。
なんて残酷な映画なんだろう。
少し希望が見えたかと思ったら、あのラスト。悲しくて、悲しくて、せつない。
安易なハッピーエンドに頼らなかったことで、この作品が扱ういくつもの問題が観る
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17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスク(2018年製作の映画)

3.4

一人の青年がフロイトやさまざまな人との出会い、はじめての恋を通して大人になっていく物語…
と思いたかった。
が、時代がそうさせてくれなかった。ナチスの台頭。理不尽な弾圧。それでも真っ直ぐに生きようとす
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コロンバス(2017年製作の映画)

3.7

しみじみといい作品だった。
美しい建築を際立たせる静謐な映像、素晴らしい。ああ、この街に行きたい。
物語の焦点は常にケイシーとジンに向けられており、ジンの父親やケイシーの母親についても映像ではあまり語
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タゴール・ソングス(2019年製作の映画)

3.6

恥ずかしながらタゴールについては名前を知ってるぐらいだった。
この映画を見て、タゴールについてよく知ることができたというより、タゴールの歌を通して、ベンガルの人たちの深い思いを知ることができた。人生の
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.4

あー政治家がこういう人ばっかりだったら日本はもっと良い国になっただろうな。
これが正直な気持ち。
だけど、この人は総理大臣にはなれないだろうなあというのも正直な思い。
小川さんがはじめて国会で質問の場
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オアシス(2002年製作の映画)

3.8

最初から最後まで、心がヒリヒリ、ざわざわし続けていた。何度も何度も「正しい」自分が登場し、ジョンドゥの兄弟やコンジュの兄夫婦に同情しそうになる自分を諫める。
そんなこんなで感情を揺さぶられ続け、頭の中
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ブリット=マリーの幸せなひとりだち(2019年製作の映画)

3.7

急に仕事が休みになったので、思いがけず見に行った作品。
想像以上に良かった。がんばるおばさんと子供たちのほんわか映画と思っていたが、登場人物それぞれに傷を抱えていたり。それでも人は生きていく。自分の存
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はちどり(2018年製作の映画)

3.6

なんだろうこの危うい感じ。
好きという気持ちや、大人になることや、自分の未来や、いろんなことが不確かでフワフワしている思春期の頃。大人も友人も信じられないし。
すっかり大人になってしまった自分の心がチ
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馬三家からの手紙(2018年製作の映画)

3.6

最初から最後までずっとドキドキが止まらなかった。同時に孫さんの無事を祈り続けていた。しかしその幸せは奪われていく。それでも信念を貫く孫さん。信念こそが彼を生かし、また彼を追い詰めたようにも思う。
国家
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