Shinさんの映画レビュー・感想・評価

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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.2

普遍的で王道のテーマだが、テンポが早く展開にふた捻りくらい多く入る余地を作り、意外性を生み出していて良かった、
普通だったらクライマックスに持っていきそうな子の旅立ちを中盤に持ってくることで、単に母性
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Away(2019年製作の映画)

3.7

インディーズゲームのような、長編アニメーションとしてはとてもユニークな表現。

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.4

ヘアサロンでパーマかけながら「この後暇だな。なんか映画でも観に行くか」と考えながら、ふと何となく前に仕事で前を通り掛かっただけの映画館のことを思い出して、「そういえば、今何やってるんだろ?」と思いたち>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

3.3

印象に残る台詞や良い会話シーンは結構あったけどラストがややご都合展開過ぎる。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.0

新たな青春映画の金字塔と評されてから久しく、ずっとなんとなく敬遠してたけど漸く観て納得。
リアリズムに徹しながらだからこそ突き刺さる人物描写、大きなイベントがないながらも飽きさせず惹きつけるエンタメ性
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

今まで観たどの映画の登場人物よりもこの主人公のクライマックスの言動を尊敬する。
大人として未来ある若者の為に斯くあれたらと思い涙が止まらなかった。

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.9

合衆国政府の権力の暴走により分断が苛烈しついにはいくつもの州が独立を宣言し内戦状態に陥ったアメリカという極めて攻めた舞台設定。
特に攻勢を強めるカリフォルニアとテキサスの連合勢力が合衆国政府を陥落寸前
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パラドクス(2014年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

あまりにもジャケット詐欺という前情報だけで観た。
所謂ループもののスリラー。長い年月が過ぎた描写の視覚的なリアリティは良かったが、伏線らしきものに矛盾もあり、解決に至らないオチなので説得力に欠けモヤモ
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

3.5

前作があまりにも常軌を逸した超ド級の傑作だったので、やはりそのハードルを越えるのは難しい。
とはいえ、前作で打たれた布石をうまく今作のテーマに落とし込んだ佳作。
思春期に入り、複雑な負の感情が主導権を
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

2.9

拘り抜いたアクション、バイオレンス描写は良いけど、思っていたほどそこに尺は割いてないし、それ以上に長い日常パートの退屈さが勝ってしまう。
役作りかもしれないがそれでも主演のボソボソ喋りは何て言ってるの
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.7

描き続ける者たちへのファンファーレであり、描いていた者たちへの賛歌でもあり、そして、描けなくなってしまった者たちへのレクイエムでもある。
偉大であるか些細であるか関係なく全ての造り手にとってあまりにも
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ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

3.3

蓋を開けてみたらスピンオフとしてのミニオンズ続編というより本編である怪盗グルーシリーズの実質的エピソード0な作品だったなと思ったら原題のサブタイトルがちゃんと「the rise of gru」だった。>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.3

役者陣のハマり具合だけで一定の成功を収められたエンタメ作品だった。北海道のロケーションや戦場シーンも気合い入りまくりで映画のスケールを体現していた。

身体の傷や汚れがしっかりしてるのに衣装が冒頭の戦
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.9

秀逸なエンタメ作品。
まさに西洋ファンタジー版ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。
キャラクター一人一人がとても良く立っていて配役もハマっていてそれぞれのバランスも良い。特にクリス・パインとミシェル・
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

2.7

得意な舞台設定に特殊な生い立ちの主人公、原作は動物学者が書いたベストセラー小説というユニークな掴みだか、蓋を開けてみたら話の大筋は割とよくある、若い男女がその未熟さ故の過ちや早計ですれ違い翻弄される半>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.3

伏線の張り方が分かりやすくスムーズで見やすく、恐怖描写も秀逸で飽きさせない展開運び。お手本のようなワンシチュエーションスリラーといった印象。人間ドラマはややご都合良すぎなのでカタルシスが弱い。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

横溝正史のミステリにホラーファンタジーを足したような作風。構成が王道的にとてもよくできている。

オリオンと暗闇(2024年製作の映画)

3.4

途中からチャーリー・カウフマンの色が強くなり始める脚本。
臆病な少年が勇気を身につけて恐怖を克服する話としてシンプルなものかと思えばそうではない。

関心領域(2023年製作の映画)

4.0

戦争映画の立ち位置も時代と共に変化する。
公開年からちょうど80年前にあたる1943年のアウシュビッツを舞台にしているこの映画は、制作側に戦争体験者やそれに近しい関係を持った人々がいない時代に生まれた
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