西野西狸さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

西野西狸

西野西狸

映画(411)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • 411Marks
  • 0Clips
  • 0Fans
  • 0Followers
  • 0Followings
  • List view
  • Grid view

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

-

正直、「君の名は。」の方が震災を描いていたなと思った。エンタメとしては非常に面白いし、「星を追う子ども」をブラッシュアップさせた新海ジブリではあったんだけど。ここ最近の日本神話や伝統への回帰は、どうし>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

-

あまりにも評価が高かったが、好きだけど普通。男らしさから降りるとか弱さの肯定というには確かにその通りだが家福はそれにしては富も名声もありすぎる。もっと「ラストレター」の乙坂みたいな感じなのかと思ってい>>続きを読む

ゆるキャン△(2022年製作の映画)

-

悪くはなかった。ただ、やっぱり大人になった後というのは見たくない。特に3期が作られるなら、それを見ている時にでも10年後は仕事に追われながら「社会」をやっているんだなあと思って見てしまう。「SHIRO>>続きを読む

ぼくらのよあけ(2022年製作の映画)

5.0

今年見たアニメで一番面白い。おそらく「すずめの戸締り」よりも(ノベライズを読んだ感じでは)面白い。夏に見たいジュブナイル・アニメ!こういう小学生が主人公のひと夏の冒険やSFというのが少なくなったがこと>>続きを読む

劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥(くら)き夕闇のスケルツォ(2022年製作の映画)

-

SAOは面白いんだけど、結末が分かっているせいかどうしても寅さんを見るような予定調和感がある。冒頭のキリトとアスナの夫婦喧嘩とかキリトがアスナに頭を撫でられているとかああいうシーンをずっと見ていたい。

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

-

倉沢愛子の『インドネシア大虐殺』を数年前に読んだが、それを扱った作品。信じられないような気もするが、30年前の日本もこういう元軍人はそこそこ多かったのかもしれないなと思うと他人事ではない。虐殺をおこな>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

-

時間が長くなったことでより密にすずの日常生活が描き込まれ、物語に深みが出たように思える。とくにリンとすずとの関係が裏表で空襲で行方不明になってしまったことでどうしたらこうならなかったのだろうかという仕>>続きを読む

GHOSTBOOK おばけずかん(2022年製作の映画)

-

最近あまりない小学生が主人公のジュブナイル夏アニメ(妖怪大戦争のリメイクはあったけど)!不思議な世界に迷い込んで課題を解決し少女を救うという王道テーマで男の子3人組が頑張る。今でもこういう映画が作られ>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

-

「万引き家族」で「誰かが捨てたのを、拾ったんです。捨てた人が他にいるんじゃないですか?」というセリフがあったがそれを継承した作品と言えるだろう。優生思想とか中絶の禁止とか最近のトレンドの綺麗事を吹き消>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

-

ちょっとグリンデルバルドをヒトラーとナチスにかぶせすぎでは。パリが舞台なので「パリは燃えているか」が流れていた。あと当時だと違和感のある黒人の出身のセネガルはフランスの植民地なのね。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

-

冬至は防疫の概念はなかったのかもしれないが、ニュート・スキャマンダーってかなりヤバい人物だなと思う。

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

-

原作以上に恋愛描写が濃い。アニメよりもより小豆島の風土と文化を押し出していて、地域の中で西方と高木さんが暮らしている感じを受けた。

墨東綺譚(1992年製作の映画)

-

津川雅彦の永井荷風への役作りがすごい。原作と違い、時代が戦時中にずらされているのと「断腸亭日乗」を随所で引用し永井荷風の死までを描いている。そのため戦争が随所に現れてくると同時に慰安所など国家による性>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

-

今NHKでプラネテスを再放送しているのでそれを思い出した。それにしても酔いそうになる。

整形水(2020年製作の映画)

-

整形の進んでいる韓国の社会を反映した映画だ。日本にも整形は抵抗感を持たれているが、ルッキズムという点では同様だろう。ヘルタースケルターのような話かと思っていたがなんとホラーだった。

犬王(2021年製作の映画)

-

ほとんど情報なしで見たので平家物語が舞台なのかと思ったら南北朝時代だった。琵琶とロックというハチャメチャな設定なのにかなり面白い。犬王の設定は「どろろ」を思い出す。鎌倉幕府が終わり、再び政権の正統性を>>続きを読む

激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

-

唯一の地上戦になった沖縄。陸軍大将・牛島満を中心に群像劇のように沖縄戦の経過が描かれていく。NHKスペシャルなどで沖縄戦が何度も取り上げられているがその通りに描かれ、淡々と日本軍が米軍の圧倒的攻撃にや>>続きを読む

ゴジラ(1954年製作の映画)

-

今ではすっかりキャラとなったゴジラではあるが、震災5年後にシン・ゴジラを見た時の衝撃というのは原爆を落とされて第五福竜丸が起こったばかりの日本でもかなり衝撃だったのだろう。同年には東京大空襲を物語に取>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

-

李監督は「怒り」でも「悪人」でも最後に一気に展開が転がっていく緊張感があるが、本作でもそれが発揮されていた。マジョリティから外れた性的志向を取り上げることで何が正しく何が間違っているのかという考えを逆>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

-

ウルトラマンファンがお金をかけて作った映画で、原作が非常に大事にされているなと思った。怪獣の戦闘シーンはかなり原作準拠だし、時計や電話、パソコンの壊れる音とかも当時のもので分かっているなと感じた。まさ>>続きを読む

サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)

-

山崎朋子のノンフィクションの映画化。からゆきさんとして明治、大正、昭和にボルネオに売られた女たち。オサキ婆さんと女性史家の出会いから過去の語りを描き出す。表にならない女性の歴史を聞き書きから浮かび上が>>続きを読む