ShoNoMercyさんの映画レビュー・感想・評価

ShoNoMercy

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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

「ミッドサマー」「ヘレディタリー」のアリ・アスター監督、A24 作品。中年ボーの視点で進む物語。3時間?長すぎたろ…と思いつつも、ことごとくこちらの予想を裏切る展開、独特の間に引き込まれる。

何かス
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サブスタンス(2024年製作の映画)

4.5

過去トップ女優だった主人公。しかしその年齢から仕事も減ってきた中、一週間ごとに若い体と入れ替わる「サブスタンス」に手を出してしまい…

いや、面白すぎでしょ。シンプルに、「若さと老い」「男と女」の対比
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デビルジャンク(1989年製作の映画)

3.2

ガバリンの3作目にあたる作品。お屋敷ホラーな一作目、ファンタジーな二作目と繋がりがあるのかは謎。処刑された大量殺人鬼が霊体となり、因縁の刑事に復讐する。

冒頭のミンチやら揚げ物やらの、お料理シーンが
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リンク(1986年製作の映画)

3.3

お猿さんを研究する教授のもとに、住み込みで手伝いに来た女学生。ある日教授が行方不明となり…

チンパン大暴れ系なジャケとは反して、良質なアニマルスリラー。CGなしの猿パニック。とにかくチンパンの怪演が
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ロストボーイ(1987年製作の映画)

3.8

田舎町に引っ越して来た兄弟。吸血鬼vsティーンな、サクッと見るのにちょうど良いジュナイブル80sホラーコメディ。

脇役もアメコミオタクな二人組、強キャラ感しかないジジイと魅力しかない。意外にもまぁま
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サンダーボルツ*(2024年製作の映画)

3.7

MCUフェーズ5。凸凹チームがNYの危機に立ち向かう。結論、世評ほど刺さらず。

それぞれのマイナスなバックグラウンドがあっての展開、良い。テーマも泣ける。でも悪く言えば地味で盛り上がりに欠ける。1本
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カラー・オブ・ハート(1998年製作の映画)

2.8

現代っ子の兄妹が、謎の電気屋から貰ったリモコンでモロクロTVドラマの世界に入り込んだ結果、行動により世界が変わり始め…

序盤のワクワク感からの中盤以降の薄っぺらい展開。ラストは謎に人間的に成長しまし
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愛が微笑む時(1993年製作の映画)

3.8

不慮の事故で亡くなってしまった四人の男女と、四人に取り憑かれた主人公が織りなすコメディ。

主人公の幼少期〜現在と、四人それぞれの人生の後悔にスポットを当てながら、話はていねいに進む。ハートフルで心が
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タイムトラベラー/きのうから来た恋人(1999年製作の映画)

3.7

研究者の父の勘違いから、産まれてから35年間地下シェルターで育った主人公が地上に出て…というコメディ作品。

全員良い人でハッピーな良作。LAの雰囲気と、小ネタ〜丁寧な伏線回収も素晴らしい。

墓地裏の家(1981年製作の映画)

3.2

ルチオ・フルチ監督作品。NYから田舎の一軒家に引っ越してきた主人公一家。その屋敷が実は…

全盛期後の位置付けの作品のことだが、人物描写や屋敷の雰囲気であったり、「地獄の門」等ともまた違った良さもあり
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未来帝国ローマ(1984年製作の映画)

3.0

あのマスター・オブ・ゴア、フルチさんがSFを…!?

デスゲーム系の走り?デスレース2000、バトルランナー、おだぶつTVに近いっちゃ近い。元祖っちゃ元祖。結論、よく分からんかったかな…良い意味での雑
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

再投稿。シチリアの小さな街で、少年トトと映写技師アルフレードが映画を通し、心を通わせていく様を描く。

3月で約80年の歴史に幕を閉じる中洲大洋で再鑑賞。平日昼間にも関わらず満席。劇中の映画館・キャラ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

あえてメインビジュアル以外の情報を入れず鑑賞。エマ・ストーンの怪演が光る。

年齢制限もあるたり、ひたすらそっち系なのかと思いきや、衣装・美術・演出の素晴らしさとブラックなユーモアもあり。クラシックな
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

役所広司演じる、無口なトイレ清掃員の男の日常を描く。仕事、銭湯、カセットを聴く、本を読む、行きつけの店で一杯と贅沢しない生活。日常のちょっとした幸福を噛み締める、役所広司の表情に引き込まれる。

個人
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

2.7

高校生2人の友情、高校卒業後のリアルな若者のすれ違いが描かれており、言わんとすることは分かる。ファッションがクールなのも分かる。でも何故この作品がここまで評価が高いのか、最後まで分からなかった。

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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

4.0

尖りまくった世界観と若い衝動で、全てを忘れさせてくれるSFバイオレンスアクション。

轟く若々しい怒号。バイクのエンジン音。ロックンロールとパンクとバイク、暴力…中盤以降の加速度と激アツなラストシーン
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GONIN(1995年製作の映画)

3.7

人生の再起をかけた5人がヤクザの事務所を襲撃。大金を奪おうとするが…

オープニングからありがちなバイオレンスかと思いきや、中盤以降くらうシーンの連続。
バブル崩壊後の混沌、雨の中の銃弾戦、暴力、愛、
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2013年製作の映画)

3.8

3作目までのパワー系呪術廻戦は鳴りを潜め、運命を変える時間逆行SFスリラーな4作目。

白石監督流アズカバンの囚人で個人的にかなり楽しめた。ワチャワチャホラー感、深まる謎も普通に良い塩梅だが…終盤のア
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

3.5

河童と対決するシリーズ3作目。キャラ立ちすぎな工藤D、若干垢抜けたAD市川、前2作がフィジカル作品として存在する世界観なのは本当に笑う。

後半20分の即席タッグvs河童の呪術廻戦感。謎が深まる描写も
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.2

シリーズ2作目。言うほど怖くないし割とぶん投げな展開がよく分からないが、初っ端から活きてくる前作の呪具とその保管方法に爆笑。

呪霊に対してオラオラな工藤Dの強キャラ感がクセになる。全作80分くらいで
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

3.3

今話題?の心霊系モキュメンタリー。オープニングの口裂け女捕獲作戦のテロップの時点で爆笑。後半は呪術師、呪具とか出てきて腹痛すぎ。ツッコミながらポテチとコーラ片手にゆるく観れる感じが良い。

Jホラーが
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ロックンロール・フランケン(1999年製作の映画)

3.2

墓から掘り起こした天才ロッカーの各部位を結合させ、最強のロッカーを誕生させるが、股間のパーツが間違えていて…

完全にアカン描写、茶番ホモ展開、ボカシの入った変色したイチモツ等、おバカ展開には笑える。
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.8

痛みを感じなくなった進化した人類を描く、ボディホラー。

同監督のビデオドローム、クラッシュが脳裏に浮かぶ描写の数々、クチュクチュ音のする有機的な小道具たち等、原点回帰のようなクローネンバーグ節がこれ
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マンハッタン・ベイビー(1982年製作の映画)

2.7

エジプトとNYと千年アイテムが織りなすミステリー作品。ルチオ・フルチ監督にしてはゴア描写は控えめで、話もかなりマイルドな仕上がり。悪く言えば全体的に勢いがなく、かと言って良質なミステリーかと言われると>>続きを読む

シー・オブ・ザ・デッド(2013年製作の映画)

3.0

漁師がヤベェやつを釣り上げてしまったことがきっかけで、島が大変なことになるブラジル産ゾンビ作品。

「家に薬草がある、それを塗っとくさ」「焼いたレモンが効くってよ」冒頭の噛まれた後の台詞で期待が膨らむ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.7

アメリカの片田舎で発生した児童失踪事件を描く、ジュナイブルスリラー。

まずは画面から伝わる70年代の空気感に引き込まれる。サイコキラーものであり、少年の成長物語でもあり、兄妹愛、友情、SF要素もある
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バリコワ(2022年製作の映画)

2.5

Jホラーオムニバス。バリコワ…くはない。

短いし質も…な部分もあるが、サクッと見るのにはちょうど良い感じのやつ。死体洗いの話とか好きだった。

ゾンビ・ホロコースト(2014年製作の映画)

3.5

低予算ゾンビ映画の撮影中に本物のゾンビが発生。雑用係の冴えない中年ハゲ主人公が奮闘する、ニュージーランド産ホラー作品。

C級作品かと思いきや良い感じにまとまっており、笑いあり、エロあり、スポ根あり?
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Z Bull ゼット・ブル(2018年製作の映画)

2.8

軍事系大企業で、エナジードリンクを飲んだ社員が暴徒化。ビル内で始まる殺し合い。主人公らは脱出できるのか…?

ゾンビものかと期待して鑑賞したのだが、感染者の理性は若干保たれており、ゴア描写も少なめ。発
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LOVE GOD(1997年製作の映画)

2.7

精神病の方々が織りなすモンスターパニック。完全なカルト作品。

薬でもキメながら作ったのか?と言わんばかりの支離滅裂なプロット、チープすぎるクリーチャー造形、何を見せられているのか理解が追いつかないエ
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ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

3.8

「サンゲリア」「ビヨンド」等で有名なルチオ・フルチ作のサスペンス。

幻視能力のあるヒロインが事件の謎に迫る。ヒロインの美貌、色彩やデザインに凝った衣装や小道具、フルチさんとは思えぬ整合性の取れた筋書
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

殺人鬼を捜査するFBI訓練生のジョディ・フォスターと、獄中の連続殺人犯アンソニー・ホプキンスとの交流を描くサイコサスペンス。幼少期ぶり?に鑑賞。

レクター博士を始めとする秀逸なキャラクターたち、スリ
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

Xのババアの若かりしを描くホラー作品。往年のミュージカル映画のような雰囲気がある一方、Xでのプロットや台詞回しとリンクするような構成が素晴らしい。
親や環境に抑圧された若かりしババア、そしてそこから解
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X エックス(2022年製作の映画)

3.8

6人の男女がポルノ映画撮影のため、老夫婦が暮らす農場の離れを訪れるが…
ややエンジンがかかるのが遅いが、クラシックなスラッシャー作品へのリスペクトに満ちた構成には大満足。悪魔の沼のアレは爆笑。
そして
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.8

シリーズ第10作。これまでの総まとめ的立ち位置。安定のカーアクションはもちろん、今までのキャラクターたちがたくさん出てくるのが熱い。ジェイソン・モモア演じるヴィランも良い味を出している。

次作に向け
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

GOG3作目。ロケットの過去がメインの話になるが、他のキャラの掘り下げ、過去の精算、過去作含めた関係性の描き方が見事。

泣いて笑って、アクションシーンも決まりまくり。清々しい終わり方もGOGらしく最
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