このレビューはネタバレを含みます
バランスとは帳尻を合わすということでもある。肯定も否定もしない中動態的な態度で淡々と物語を横切っていく巧が、最後圧倒的なまでな暴力に身を委ねるシーンは、この映画が徹頭徹尾語り続けるバランスと水の流れそ>>続きを読む
“わかりやすい叙述”にとにかく奉仕した画面作りに酔いそうになるが、冴羽獠というキャラの魅力が描き出されていたし、鈴木亮平という俳優を堪能するには最適な映画だった。
三宅唱フィルムに出てくる中年男性たちにいつも泣かされてしまう。
人を敬い、人を愛することを一瞬一瞬のフィルムに焼き付けている。
山添が漕ぎ出した自転車が、昼下がりの日光に照らされに動いたその瞬間、あま>>続きを読む
いつにも増してキャラムービーだったのに、話の展開がハリウッド映画ばりに起伏あるので出来がいいなと思った。
アニメーション世界の中で縦横無尽に動きまわる曲線、それこそがアニメーションであると言わんばかりの大傑作。とにかく細部が生き生きしていて瑞々しい。キャラの描写は、絵でなく仕草であり声なのである。音の細部>>続きを読む
コナン映画の中では実は上位に入る。ハリウッド映画文法で作られていて、アクションと恋愛描写の絡みが絶妙。