無人の食卓の上に並ぶ、冷め切った豪華絢爛な料理を踏み潰していくシーン大好き。男と電話しながらバナナを切り落としていくシーンはあざとすぎだけど可愛くはある。
開幕でキャメラが電飾看板に寄ったときに微かに聞こえ始めるジリジリ音でテンションが上がる。スピルバーグは初手でワクワクさせるのが本当にうまい。
ヴェノムをアンチヒーローとして置くのは昨今のヒーロー=アニメ的消費文脈では妥当なんだけど、やっぱり嫌は嫌。
男社会の愚かさは言わずもがな、男社会において搾取されるのは女性だけではなく男性もであるという指摘をコミカルに提示してくれた有難い映画。
アトラクション映画。ファンムービーのお手本。現実世界に住むマリオとルイージがゲーム世界であるキノコ王国に入り込むという設計にもアトラクションを感じる。レディプレイヤー1マリオエディションみたいだった。>>続きを読む
投げたクッションから溢れ出た羽が舞うあの瞬間からスーザンの死は確定していた。生き急ぐあまりに自分の身体から迸る生=性を止められない少年は、最後愛するかのじょを殺してしまう。映画が途中で撮るのをやめられ>>続きを読む
ラーマがビームを逃すために無理した結果、森を転げ回って最終的に背中にクソデカい枝が刺さって重傷を負う、というシーンが印象的なんだけど、いくらなんでもあそこで死ぬだろ。そのあと懸垂できてるのに大爆笑した>>続きを読む
面白かったけど、様々な二項対立・対比構造が絡み合ってて、思春期のヒーローの悩みがすごくフィクショナルに立ち上がってしまって、やや食傷気味に。アニメ脚本としては正しいと思うけど…。
イーニドがフィクションの世界では絶対にとらないであろう安寧の選択(美学校の推薦やレベッカとのルームシェア復活など)を時すでに遅しのタイミングで縋ろうとして全部ダメになる感じが最高に人生でつらかったけど>>続きを読む
マジカルマッシュルームでラリってるシーンしか思い出せないけど良かったと思う。
鳥恐怖症なので、たぶん他の人よりも数倍パニックになるだろうと思う。潜在的な猛禽類への恐怖を明確に捉えていて、普段人に歯向かうはずのない鳥たちが人間にその嘴を向けるまでの不穏さは映画でしか観ることができ>>続きを読む
鳥恐怖症なのでずっとしんどかった。という記憶しかない。公開当初はいろいろ考えてたんだけど…。
大人になると、限られた人生の中で何を拾い、何を捨てるかが極めて重要な選択になるが、この映画では無意識のうちに繰り返す、人生の中の絶え間ない無数の取捨への愛おしさが語られている。破壊しかない戦争の隣で、>>続きを読む
雑誌のように撮り、雑誌のように編集された作品。映画を観る幸福と雑誌を読む幸福を同時に味わえる。ウェス・アンダーソンの中でも一番好きかも。