じゅぺさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.4

オリエント急行殺人事件、みた。原作未読だけど、なんとなくトリックは最初から察しがついてしまった。しかし、名優たち佇まいがものすごい説得力を与えてくれる。特に真相が明かされるクライマックスのエモさ。ひと>>続きを読む

ダークタワー(2017年製作の映画)

3.0

ダーク・タワー、みた。なかなかに無味乾燥な映画。居場所のない少年の"向こう側"への願望はスティーブン・キングらしさ?なのだろうか。SFファンタジーとしてはそんなに面白みを感じない。テクニカルなガンアク>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.6

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?、よかった。「もしもあの時」という後悔は誰にでもあるもの。繰り返されるミニマムな願望が中学生らしく、青春映画として面白かった。ところどころの"童貞臭い"演出も>>続きを読む

PARKS パークス(2016年製作の映画)

3.8

PARKS パークス、みた。井の頭公園を舞台にお父さんの遺したラブソングの続きを探す物語。前半の多幸感は最高。橋本愛と永野芽郁と染谷将太のイチャイチャを見るだけで幸せ。その分、終盤の転調以降が気に入ら>>続きを読む

美しい星(2017年製作の映画)

4.5

美しい星、みた。まさに"怪作"。宇宙人として覚醒した平凡な一家の顛末を描く。やはり思い出すのは「未知との遭遇」だろうか。"あっち側"の世界へ行きたいという願望と非現実の境がなくなっていく気持ち悪さは見>>続きを読む

パディントン(2014年製作の映画)

3.8

パディントン、みた。やさしい!たのしい!大好き!もふもふ紳士のパディントンが「家族」として受け入れられていく話。「ロンドンは変わり者だらけ。でも、それは誰でも溶け込めるってこと」の言葉に泣く。ファミリ>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.2

フランシス・ハ、みた。いつだって全力疾走のフランシス。でも、親友と同居解消してからは、坂道を転げ落ちるように不運が降りかかる。なにをやってもちぐはぐ。こういう時期、誰にだってあるよね。落ち着きないし、>>続きを読む

有頂天時代(1936年製作の映画)

3.6

有頂天時代、みた。アステア&ジンジャーのミュージカル。ダンスのシチュエーションが全部似ていて少し物足りない。が、やはり白眉はアステアが影と踊るシーンだろうか。ミュージックビデオみたい。幻想に合わせても>>続きを読む

ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

4.5

ヤング・アダルト・ニューヨーク、みた。純粋で自分を客観視できない不器用な中年と、自分の魅力でまわりを食い物にしてしまう若者。過去の栄光、老い、親になること。人は、ざまざまなしがらみや妥協に迷いながら生>>続きを読む

スタンリーのお弁当箱(2011年製作の映画)

3.4

スタンリーのお弁当箱、みた。持つ者と持たざる者の差がはっきりしているインド社会。子どもの頃から見える世界が違う。でも、大変な境遇で必要なのは、憐れみや同情じゃない。もしかしたらこれは理想化された世界な>>続きを読む

トップ・ハット(1935年製作の映画)

3.6

トップ・ハット、みた。こちらもフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのタッグ。今回すばらしかったのは、歌の歌詞だろう。歌い続けてもすれ違う想い。「頰を寄せて踊ると」、心配事は消し飛ぶ、大好きな釣り>>続きを読む

踊らん哉(1937年製作の映画)

5.0

踊らん哉、みた。フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの踊りが圧巻。ふわっとドレスが舞い上がり、二人の動きが重なる瞬間の緊張と興奮。男と女の交感を歌と踊りで表現するミュージカルの極致。テレビの前で>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.2

桐島、部活やめるってよ、みた。学校という小さな社会で、他者を自分の評価軸とすることの弱さや虚しさ。「好き」を貫くことの強さ。「桐島がいない」と会うだけで、みんなは自分の意味や立ち位置を見失ってしまう。>>続きを読む

アオハライド(2014年製作の映画)

3.9

アオハライド、みた。少女マンガ原作映画ではトップクラス!本田翼は東出昌大と千葉雄大、東出昌大は本田翼と高畑充希の間で揺れる。よく考えるとドロドロだが、そこは三木監督、さらっと爽やかに、美しく描く。クラ>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.8

牯嶺街少年殺人事件、素晴らしかった。思春期の少年の目線に合わせるように、クーリンチェというひとつの小さな街ですべてが始まり、すべてが終わる世界の狭さ。しかし、それが台湾という国の閉塞性をも象徴する。昼>>続きを読む

早春(1970年製作の映画)

5.0

早春、みた。思春期!童貞!小悪魔お姉さん!公衆浴場で働く少年を蠱惑する、性に奔放な年上の女。片思いの美しさ、切なさ、気持ち悪さ、そして本質的な暴力性を、生々しく鮮やかな筆致で描く。待ち伏せしてホットド>>続きを読む

メカニック(2011年製作の映画)

3.2

あんまりアクションがなくて拍子抜けだった作品。どちらかというとサスペンス寄り。

くわしい内容をしっかり覚えてないんだけど、ラストにステイサムの仰天でんぐり返しがあったのって、これでしたっけ?

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.7

ぼくは明日、昨日のきみとデートする、みた。京阪のレールを隔てた現代版「織姫と彦星」。同じ空気を吸い、同じご飯を食べ、同じ空を見ることのなんと尊いことか。物語が進むにつれ、いっしょにいる二人を見るだけで>>続きを読む

ガーディアンズ(2017年製作の映画)

2.8

ガーディアンズ、みた。ロシア製スーパーヒーロー映画。キャラデザからポストクレジットまでアメコミを意識。でも、旧ソ連の人体実験やら廃墟の研究施設が出てくるあたりはさすがロシア。ストーリーはクソ雑で考える>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.7

ボーダーライン、超絶面白かった。"取り締まり"というより、もはやヤクザ同士の"抗争"。巻き込まれたくなさハンパじゃない。生命が軽すぎる。引き気味に映すシンメトリーな画や、手ブレの主観カメラは、死と隣り>>続きを読む

COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)

3.8

コップ・カー、みた。悪ガキ二人がパトカー盗んでイタズラしたら、持ち主がヤバイ人でした…という話。シンプルだけど、なぜか引きこまれる。靴ひもで車の鍵開けようとしてイラつくケヴィンベーコンとか、野原を走り>>続きを読む

男はつらいよ 純情篇(1971年製作の映画)

3.9

男はつらいよ 純情編、みた。中盤の山場はなんといっても「話をつけてやる」と双方に良い顔しようとした寅さんのウソがバレた宴会での大ゲンカ。懲りねえな、寅さん!見栄っ張りだけど頼まれたら断れない、意中の女>>続きを読む

紙の月(2014年製作の映画)

4.8

紙の月、みた。真面目に、そして地味に生きてきた女が破滅に突っ走る。彼女は与えることでしか愛を感じられない。常に"こっち側"にいたい人なんだ。自由でありたいと願い犯した罪は、あまりにも重かった。宮沢りえ>>続きを読む

好きっていいなよ。(2014年製作の映画)

3.5

好きっていいなよ。みた。学校という社会では、みんな「見られる」ことを気にする。走ったら胸が揺れること、おなかに太っていたときのシワがあること、肩にイジメで残った傷があること。それはメイも同じ。思えば、>>続きを読む

ここに泉あり(1955年製作の映画)

4.3

ここに泉あり、みた。戦後混乱期に高崎で市民オーケストラを結成するお話。音楽は人を笑顔にする。泉のように心も潤す。美しい音の調べが人と人をつなぐ瞬間の喜びは、なにものにも代え難い。しかし、その裏には諦め>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

5.0

スターウォーズ エピソード3、かなーり久々に見返したけど、こんなに面白かったっけ。超絶大傑作じゃん。ああ、もう最後の30分ぐらいドキドキしっぱなし。新たなる希望原理主義者だったけど、これに並ぶ映画だと>>続きを読む

キクとイサム(1959年製作の映画)

4.8

キクとイサム、超絶大傑作。進駐軍の落とし子として生まれ、祖母と暮らす姉と弟。混血児への差別が描かれている。ほんとに辛い。明るく天真らんまんな子どものまっさらな心が、傷つけられていく。大人はなにも言わな>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.9

帰ってきたヒトラー、みた。カルチャーギャップに戸惑うヒトラーはときにチャーミングで、演説をする様にはカリスマ性を感じさせる。彼は"魅力的"だからこそ、恐ろしい。「最初はみんな笑ってたんだ」のことばにゾ>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.2

キングスマン: ゴールデン・サークル、みた。アクション最高!の一点突破映画。「秒でアガる」は本当でした。ひとがたくさん死にます。ギミックの幅も広がり、たくさん楽しめる。ツギハギのストーリーは前作通り…>>続きを読む

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

4.5

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)、超絶大傑作。勝手な親父にふりまわされる家族のお話。血が繋がっているからこそ、頭にくる、うっとうしい。でも、やっぱり愛おしいし、失いたくないものなのだ。「いっそ完全に>>続きを読む

ブライト(2017年製作の映画)

3.4

ブライト、みた。ファンタジー×ストリート×警官バディという異色の組み合わせ。ロサンゼルスのストリートには青いオークがさまよい、富裕層の住む特別区にエルフがいる。セリフで断片的に語られる彼らの歴史は、現>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

4.2

否定と肯定、みた。ホロコースト否定論者との戦いを描く法廷ドラマ。事実をねじ曲げ、信じたいことだけを信じる"ポスト真実"の時代だからこその作品。ウソつきには絶対に"NO"を突きつけなければならない。ほん>>続きを読む

ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

3.6

ミラクル・ニール!、みた。テキトーな理由で地球の運命を託されたのは、これまた超テキトー男。万能の力を与えられても、何も気づかずくだらないことに使い続け…というコメディ。ゆるーい雰囲気で、安心して爆笑。>>続きを読む

時をかける少女(2006年製作の映画)

3.4

細田作品は嫌いなんだけど、唯一見て楽しめたのが時かけ。たぶん、彼がストーリーを作ってないからでしょう。たしか仲里依紗の注目度がぐんと上がった作品?ですよね。このお話は実写よりもアニメの方がエモいのでは>>続きを読む

エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

3.2

脳筋オヤジ大集合。そろそろマンネリの感もなくはない。ハリソンフォードってその枠なの?とか思いつつ。しかし、スタローンとステイサムのイチャつきは楽しいです。こいつらが現実にいたら、たぶん世界の紛争のほと>>続きを読む

ベガスの恋に勝つルール(2008年製作の映画)

3.5

教科書通りのラブコメ。ハリウッドではこの手の映画つくるときに参考にする手引き書がある湯じゃないのってぐらい型にハマってる。が、しかし、そこはキャメロンディアス作品。わかりきってても楽しめるテンポの良さ>>続きを読む