sioさんの映画レビュー・感想・評価

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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9

無駄がなくて綺麗な映画。
英国紳士のかっこよさを理解した。マーガレットに自分の弱さを吐露したあと、スマートにバス停まで送るシーンが妙にかっこいい。
セックスエデュケーションのお馬鹿な子がすごくいい役ど
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.9

オテサーネクの造形やストップモーションの使い方とか音の拾い方カメラワークとか全てを駆使して不快感を演出してくれてありがとう。センスがすごい。
最初から登場人物は狂ってるし、オテサーネクちゃんも「LAM
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燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.4

仕事でブルースリーに触ったきっかけで。
子供の頃やってた鉄拳2にブルースリーみたいなキャラいたなとか、そのキャラに似てるって言われてたなとか、しょこたんが敬愛してたなとか、思ったよりいろいろ思い出が掘
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ポゼッション(2012年製作の映画)

3.0

王道って感じのホラーだけど、ギャーギャーうるさくて個人的には好きじゃないやつだった。

離婚した夫婦とその子どもたちって設定妙に多くない?見るたびに「別れたのに定期的に会わないといけないのしんどいだろ
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.7

いかに予算をかけず広大な世界を表現するかという工夫がいろんな意味で面白かった。
「そういう設定なので」と押し付けがましいほど造語や謎文化が次々登場するのだが、これがだんだんと癖になってくる不思議な感覚
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.2

何度もタマヒュンできる映画。ストーリーはどうでもよかったので45分くらいにまとめてほしかったな。
結果だけで見ると2人は心底おバカだったなと思う。

軌道エレベーターみたいな電波塔

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.4

話はわかりやすいのに、なんとなく掴みどころがない不思議な映画。見ようによっては超ストーリー重視のAVに見えなくもない。
信仰心と私欲とペストの混乱が一気に押し寄せカオスと化したラストシーンの迫力がすご
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ノースハリウッド(2021年製作の映画)

3.5

最近毎日映画見てる。

何もかも微妙に間違っている主人公愛おし。
なんだかんだ言いつつ父親の言うことは基本聞いている中途半端さとかもリアルで可愛かった。
それゆえに最後の決意はちゃんと親父にも響いてる
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ライアー ライアー(1997年製作の映画)

3.3

良き親子っぷりにほっこり。冒頭の「アイアンクロー」でおどけるシーンが今思えばピークだったかも。
ジムキャリー、存在は大好きなんだけど全開の演技を30分以上見ていると疲れてくる。パッケージの色味は渋いけ
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マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

3.3

ちんけなラブコメなんだけど意外と展開があって最後は丸く収まって面白かった。パーシーの絵に描いたような現代っ子ぷりが可愛くて好き。無理して殻を破る必要なんてないんだよと言いたい。

海外の若作りのおばさ
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デビルズリジェクト〜マーダーライドショー2〜(2005年製作の映画)

3.4

2だけみた。
殺人一家なんだけど、ちょっと楽しそうだしちょっと可愛い。そういう不道徳な世界に入れちゃうのが映画の1番の楽しみ。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.7

硬派なスターウォーズ。

映像のスケール感は当然見応えがあるし、どことなく漂う宗教的な雰囲気や特殊な土地で培われたオリジナルの文化がSFとして面白い。唾を吐くのは敬意の証。

話が進むにつれ映像がこじ
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

昔途中まで見てそれきりだったやつ。
鬱映画好きとしては絶対見なくてはいけないはずだが、途中でやめた作品って再開するハードルが
なぜか高い。

ドキュメンタリー調のカメラで描かれる「失明」どころではない
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メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

壁もの。この手の映画でしか得られない何かがあって、全く焼き直しのような展開でもそこまで飽きないので見てしまう。

CGにちゃんと迫力があったのと「時間がないから迷路では走っている」という設定が好きだっ
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テルマ(2017年製作の映画)

3.4

イノセンツに続き。
北欧流だと超能力ってこういう描き方になるんだな。
言いたいことはよくわかったけどいまいちピンとはこなかった。

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと見たかったやつ。色んな意味で刺激はかなり強い。

ストーリーの軸は「子供の残虐性×超能力」
序盤の猫を虐待するシーンで見たことを後悔。え、子供ってたしかに残酷だけどここまでか…?アマプラさん、「
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

大好きなヨルゴス監督作品。公開終了前になんとか劇場で鑑賞。

おとぎ話のような温度感。ベラの旅は一人の人間の人生を凝縮しているようで、人類の文化的歩みを凝縮しているようにも見える。構造的にはマザー!に
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

こういう系を「ナーメテーター」というらしい。宇多丸さんがラジオで言っていたのでてっきりあの番組内の言葉かと思っていたがそうでもなさそう(余談)

ドントブリーズもそうだけど、この手の作品は「藪をつつい
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

黒人差別を題材にした映画に対して「またこのパターンか…」と思うようになり始めたタイミングにちょうど良い作品。カウンターの入り方としてすごく面白い。たしかに黒人の若者は大体警察に殺されている。

堅物で
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.4

ファミリーアカウントのご相伴に預かり視聴(たぶん)。
まず彼氏のアートが意味不明すぎるというところから始まり、けっこうコメディ色が強い。
承認欲求から病気を偽装するというのは実際にあることらしいが、あ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

いい感じの人生ドラマ。人生の分岐点が何度も描かれていて心がスースーした。
フローレンスピューが今回は酷い目に合っていなくて安心。
自分は男だからか、どちらかといえばティモシーシャラメに感情移入していた
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.8

オチがタイプすぎて惚れた。
あれなんだったんだろう?という部分が色々あってもう一回観ても新鮮に楽しめるタイプの映画。
あとディカプリオが出てる映画だいたい面白い。

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.3

アニメの実写化っぽい温度感。というかアニメで見たい。人間を超越した感じのアクションが面白かった。キザなカットに乗れるかどうか。
敵幹部のイケメンがただの小綺麗なイケメンでちょっと冷める。多分向こうの人
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.6

二つの物語が並行しているような感じで、これがいわゆる「足し算ではなく掛け算」の状態になっているのでとても面白かったです。お父さんやお母さんやお友達にも教えようと思います。

私はゴースト(2012年製作の映画)

3.0

映像的には安っぽさを感じたがわりと新鮮なところを突いてくるストーリーで面白かった。A GHOST STORY を怖くした感じ。
思念だけの存在として同じ一日をひたすら繰り返すだけのシーンと霊媒師との交
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.7

うっかり3を飛ばして4を見てしまった。
4までくるとオタク好みする漫画っぽい世界観が極まっている。今回は敵になる2人の殺し屋のキャラがすごく良かった。仕込み杖を使う盲目の殺し屋の魅力は言うまでもないと
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ピアッシング(2018年製作の映画)

3.2

シチュエーションが最近の芸人が作るコントっぽい。女の子の方が太ももグサグサ刺し出したところはつかみとしては最高だった。
願望だけある人と実行できちゃう人との格の違いみたいなものが常にあって面白かった。
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GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

3.1

色がすごく綺麗。各場面気を遣っているんだなというのがよくわかる。
主人公の脳内があまりにも子供じみていて気色が悪かった。これならほんとに少年か逆に痛々しいくらいのおじさんが主人公の方がよかったな。

ギミー・ザ・ルート ~NYグラフィティ~(2012年製作の映画)

3.5

黒人の社会的立場が根底の部分ではちゃんと描かれているのだが、そこがメインでもなく重さもまったくない。落書きしたいけど金が無くて延々話が進まない感じとか二人のダメダメ感とかどうでもいい会話のシーンがすご>>続きを読む

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