すかいさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

すかい

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すべての終わり(2018年製作の映画)

1.1

逆に言えば弱点は脚本だけなのかもしれない。それくらいもったいない映画だった。

ビバリウム(2019年製作の映画)

2.5

終始不気味な雰囲気だったが、公式サイトのネタバレを見るまで結局何が言いたいのかよく分からなかった。ネタバレを見ても、点では理解できるが、面で見るとやはり無理やり感が否めない。言いたいことはわかるけども>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.5

養育を放棄する権利を持っていたとしても、それを簡単に行使できる親がどれほどいようか。我が子が高校を卒業し、大学へ入学、そしていつか結婚するという「真っ当な」未来を本心では望んでいながらも、それを自らの>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

三上がカタギになる口実として「母」に救済を求めたように、津乃田はマスコミというレールから脱し小説家になる口実として「三上」に救済を求めていたのである。ラスト、三上を中心として関係を築いた大人たちが、最>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

2.0

『Call Me By Your Name』を直前に見てしまっていたからか、日常の写し方に物足りなさを感じてしまった。劇中の会話や雰囲気がリアルだと言われるが、リアルさを追求するにしては映画的すぎる。>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

日常の切り取り方に脱帽...
映画のほぼ全てが空白だったといっても過言ではないが、愛とは形のあるものではく実は空白そのものだったのではないかと思ってしまうほど、愛に溢れていた。全てはエンドロールにつま
>>続きを読む

ケミカル・ハーツ(2020年製作の映画)

3.9

自分はもうティーンエイジャーではないが、それでもその時期特有の強さと脆さについて考えさせられた。大人になるというのは実はどういうことなんだろう、愛情とはなんだろうか、なぜ自分は記憶にそこまで固執するん>>続きを読む

Guava Island(2019年製作の映画)

4.0

2年ほど前に「This is America」を通して、資本主義大国であるアメリカを、アメリカで生きる側として批判したガンビーノだったが、ここでは映画という媒体を通して、外国人という立場から批判してい>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

4.0

やっと観ることができた。ノーランは時空間をいじる設定の作品を作りがちだが、本作はその先駆けとされることが多い。最近上映された『TENET』との比較対象としても名前が挙がりがちだ。
本作前半は、どのピー
>>続きを読む

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

5.0

原作を事前に読んではいたが、本とは違い映画ならではの良さをたっぷり感じた。平野啓一郎さんはアイデンティティをテーマにした作品が多く、別の著書で分人主義という考え方まで提言されているが、本作はそれを恋愛>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

人種差別やLGBTQなど社会的に問題視されている平等問題を取り上げながらも、それに対するメッセージが前のめりにならないよう、キャラクターの等身大の言葉でストーリーが展開されていて、とてもバランスの良い>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

5.0

米大統領選に合わせて公開した作品ということで、かなり強いメッセージ性を感じる。ただ、単なる一時的なプロパガンダ映画なのではなく、基本的人権とはなにか、民主主義とは何かという再度問われるべき教訓を提示し>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

5.0

少年たちの真っ直ぐな気持ちのぶつかり合いと冒険心に心動かされる。純粋な名作。

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

5.0

格好良く生きるとはどういうことなのかを明快に教えてくれる。信念に忠実でいること、友を裏切らないこと、人生を諦めないこと、これら全てがスムーズに教訓として心に刻まれる感覚があった。道を見失いそうなときに>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

生活の1クリップを切り取って見せられたかのような映画だった。特にこれといったメッセージは感じなかったが、日常を忠実に描き出すための余白の使い方だったり、程よい素人感が良かった。ストーリーラインとプロッ>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

2.0

前作『Get Out』が良かったので今回も期待したが、貧富の格差というテーマ設定(たぶん)は良かったが、映画それ自体としての面白さが薄かったように思えてしまう。だが一番最後のプロットツイストはさすがに>>続きを読む

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

5.0

「黒金星」と呼ばれた韓国からの工作員が、韓国国内の政権交代の裏で揺れる作戦と自らの信念との間で葛藤する様子が主に描写されるが、今の時代だからこそ制作可能だったのではないかと思えるほど南北関係がリアルに>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

1.0

人によって評価は分かれそうですが、これといった感想はありません。正義と悪の対比も、強いメッセージ性も、展開の意外性もなく、ただ私的な復讐劇に付き合わされた気分です。視聴者の期待を裏切るようなどんでん返>>続きを読む

パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

4.0

クレアが「一線を超えてしまった」あたりから悪いクライマックスを予想したがまさかの展開に。脚本家に良いように弄ばれてしまったが非常に後味の素晴らしい、ハートフルなエンディングでした。