リメイク。うん、まあよかったです。ホラー色が強まった感じかしら。それでもやはり美しくて儚くて、愚かで罪深く、どうしようもなく抗えないイノセンスの物語だった。どっちかと言われればエリの方が好きですが。で>>続きを読む
オリジナルおもしれー。すげー。切ねー。自由の国に、本当の自由はあるのか。私たちは分かり合うことが出来ないのか。そして、それは今も語られ続けているテーマ。行き場のない衝動のようなものはダンスに宿ってる。
1999年の作品。秋葉原って場所とか。極端な言動(≒おたく)のキャラクターが普通に存在してること。演出。PCの画面とかインターフェイス。…人のいなくなった街。変わったものと、変わらないもの。思いがけず>>続きを読む
漫画原作はどうしても答え合わせになってしまうところがあって、この映画も御多分に洩れずそうなんだけど。でも、りんがおじいちゃんのことを話すシーンが撮れてることで、これは勝ち越してると思った。
当たり前>>続きを読む
美しい広島の言葉。娘と父の会話劇による原爆映画。直接的な描写ではなく、会話の中に見える原爆に対する感情が何よりも逼迫している。「幸せになってはいけない」「あの時、死ぬことが当たり前で、生きていることが>>続きを読む
目新しさはないんだけど面白かった。抑えた演出と演技のエンターテイメント。透けるような薄い金髪の少女が佇む姿、走る姿に目を奪われる。少女の悲しみはその境遇ゆえなのか。それとも人が抑えきれるものではなかっ>>続きを読む
ミステリというよりも恐怖映画だと思った。何か得体のしれないものが蠢いている。一般人が知ることのない思惑が世界を動かしているのか。その思惑こそがモンスターである。ラング邸から見える草の舞う庭や、海の風景>>続きを読む
90年代の空気が濃密な映画だった。岡崎京子、セカイ系の要素なんかもあると思った。都会において浮遊しているような人間にとって、訪れたことのない森が心の拠り所になりうる。森をそういうモチーフとしたことが興>>続きを読む
2つの幽霊、林由美香と映像作家としての平野勝之。その供養のような、儀式のような。本当になぜあの映像は残されたんだろう。ビデオカメラを手にし、プライベートフィルムを作品にしていった映像作家たちの業。触媒>>続きを読む
朝起きて、生きてることを実感するシーンと、自転車のシーンがよかった。彼にとって彼女はいつも先を走っていて、追いかけていく存在でもあったのかな。
恐ろしい、だからこそ傑作。本当に恐いことは、自分一人が何も知らないと思ってしまうこと。そう思わせてしまう状況。誰も信じられなくなってしまうこと。誰しもが抱きかける疑いの心に、母親の本能を掛け合わせるこ>>続きを読む
時間と空間がごっちゃになって思考している人間というものを、恐怖表現で持って描くのが清水崇の表現だと思う。特に『輪廻』以降の。
クリストファー・ドイルの撮影も暗い3Dでは損なわれている気がしてしまう。>>続きを読む
電話に出なくなる兄と、腰が痛くて姿勢の変な弟。ご都合主義とも思いつつ、映画も兄弟も、その他のキャラクターも憎めない。めしは喰えればいいのか、それとも美味い方がいいのか?人生も同じこと?みたいなことが頭>>続きを読む
0.1ミリも面白くなかった。アフリカの女王と、紅の豚を見たらいいと思います。
ずっと最後まで世界観が???のまんまだった。戦争をしてる緊張感がまったくない。偵察機1機のためにどんだけ艦隊が動いてるん>>続きを読む
すごいものを見た気がする。いや分かんない。ラノベ、ミステリー、言葉遊び、トリッキーな構成。そういうものは表面の飾りで。
この映画が描いているのは、みーくんとまーちゃんにとって世界はどのように見えてい>>続きを読む
緊張感の途切れない、引き込まれてしまう映画だった。ラスト近く、緊張感が最高まで張りつめている中にふと表れる、幸せの風景がとても印象的だった。でも共感は出来ない。こんな旦那は欲しくない。
最後の方にな>>続きを読む
救いのない話だなぁ。命をかけて問うたものは心の美しさ、か。鎧が崩れた時に、目には見えない誇りや概念をも壊されてしまったのだ。そう考えれば一矢報いたとも言えるのかも。
三池監督作というか完全に海老蔵の>>続きを読む
少女漫画世界に911と対テロ戦争、自閉症という要素が入り込んだらこんな感じなのかなー。それがハナミズキに類似して、ディアハンターにならない理由とか。
なんだ楽しいじゃん。勇気と信念のお話。最初のヒーローの物語は、ヒーローにとって一番なくてはならない素養、資質について。それを葛藤の果てに獲得するのではなく。自然に身につけていたが故の英雄譚。
会社人間で段取り命というけれど、神父さんやお医者さんに理路整然とかしこまって話をするのが何だかユーモラス。そういう接し方でずっとやってきたんだろうな。人柄が見える。孫に会うことを何よりも楽しみにしてい>>続きを読む
街の中に佇んで、迷い込んでしまったような感覚になる。ただ歩いている、言ってみればストーキングのようなことをしているだけの映像がここまで力強く、鮮やかな印象を残すことが出来るのだろう。
視線が交差し、>>続きを読む
オリジナル1作目。チャールトン・ヘストン主演。やだ、なにこれ、すごく面白い。喉を怪我してしゃべれなくなってディスコミュニケーションが生まれる一連がすごくいいアイデアと思いました。
アメリカ・ミズーリ州の話。ここにも貧困はある。冬枯れの森。そこには行き詰まった生活があって。その先に覗いてはならないような闇を感じさせる。姿を現さない父親が負担でもあり、現状を打破する蜘蛛の糸でもある>>続きを読む
なんかよく分かんないことになってきた。テレパス?人間も猿類も結局、暴力に傾いてしまうのかそうなのか。ただただ皮肉だなー。え、ここで終わるの?
人間は2000年経っても愛を知らないままなのか。
僕はこれすべってると思う。意味分からん、リアリティとファンタジーのバランスが。バブルとか、東京大空襲の不発弾とか全く実感わかない。せめてもう少し気を配ってほしい。炊飯器ピカピカだったじゃん。空き家にな>>続きを読む
シリーズどれもビジュアルのインパクトがあるが、これが一番強烈かも。違和感と言ってもいい。今とほぼ変わらない人間の生活に、何匹もの猿が奴隷として入り込んでいる。冒頭のシーザーの世界を、街を見る視線がよい>>続きを読む
これは今までで一番好きだなー。前2作を踏襲してこその面白さだけど。1作目と逆のシチュエーションから始まって、1作目以上にテーマに踏み込んでいく。OPもおされ。宙ぶらりんだったシリーズの疑問も解消されて>>続きを読む
喋る猿が主人公のSF、と言えるようになってしまったなぁ。または神話。「善とは?悪とは?」「愛」といった哲学的な会話が表れる。猿の姿で語られればそれはとても簡単な問いのように思えるが、我々は結局、その答>>続きを読む
1・2の3で上手くいく恋愛なんてほとんどなくて、実際は「もうダメだ」と思ってからどう足掻くかが大事なんだけど。けど、頭では分かるけどさー。そのことをこれでもかって描いたいいコメディでした。
脚本が上>>続きを読む
起伏のないこの平板なアプローチはなんだろうなー。病気をしてもそんなに変わる必要はないってこと?役者はいいんだけどな。自分のことばっかのブライス・ダラス・ハワードのやな女とか、セス・ローゲンの悪友っぷり>>続きを読む
すごく楽しかった。あと今ヒーローがいる意味というのを色々考えた。理屈よりも、行動して悲しみを吹き飛ばす。そういう存在の心強さとかなんとか。
まあ、オーズ組が全員出てきたことでテンション上がりきって、>>続きを読む
少女たちが舞台の上で輝きはじめた時、スポットライトも相まって影もが色濃く浮き上がる。それでも続いていく何かを、と思わせてくれたラストカットがよかったです。忽那さん素敵です。
ミステリとして弱い気がし>>続きを読む
圧倒的な映画体験だった。少なくとも自分にとって。映画館を出てずっと余韻が残っていた。