ドキュメンタリーとは思えないほど構図が出来すぎている。すぐに捕まってしまう子どもたちから老人までが集まる小さな楽園。人間社会の縮図がここにある。
イ・チャンドンの人間や彼らを取り巻く社会に対する眼差しが好きだ。彼は映画を撮るのが上手すぎる。美しさだけでなく、汚くて醜い世界にも目を向けること。死者に代わって生きている者が詩を紡ぐことの意味。最後の>>続きを読む
オムレツをフライパンごと投げつけるシーンとセックスの後の床に突っ伏しながらの真顔がこの映画の最大瞬間風速では。男が愛してるよって言いながらベロベロだったり、アル中の更生プログラムが過酷だったり笑ってし>>続きを読む
人生は果てしない川の流れのようなもの
身を任せなさい
人間の一生は雑草のようなもの
野にあって花咲き風が吹けば散る
咲いては散りやがて忘れ去られる
ってセリフだけ良かった
個人的にはアンビリーバボ>>続きを読む
カウリスマキ段々ハマってきた。ここでもブレッソン『スリ』のオマージュ。何かと警察のお世話になるマッティ・ペロンパーにクスッと笑ってしまう。
30年代の香港遊郭、80年代の香港の街並みが両方観れるの至福。衣装と美術に関しては文句なしに良い。こんな服着てこんな内装の部屋に住みたい映画No.1
不妊をきっかけとした奇妙な三角関係。女性同士の愛と憎しみと依存と嫉妬が入り混じった感情。自他の境界線の崩壊。赤ん坊とリリ・モノリの啼泣の重なり合い。オレンジ色の照明とユペールの金髪の調和。ツインテール>>続きを読む
戦争映画としてだけでなく、まず'映画'として構図やショットが素晴らしい。とにかく顔・顔・顔の映画で、カール・テオドア・ドライヤー の遺伝子を感じた。どうやってこんな表情が撮れるのだろう。
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音楽がわたしを支えてくれる
音楽は何も見えぬ私にとって 純粋性の証だ
映画には音と映像 二つのイメージがある
この二つはつねに一緒だ
最後まで映画を破壊しようとしたゴダール。映画というより美術館で作品を眺めるような心地だった。
ラストがあまりにも…良い…。当時のアンナとゴダールの冷めきった関係を思うと尚更胸にせまるものがある。
戦争の滑稽さを映画に。とことんミニマル。どこか現実味がなく、子どものお遊戯のように殺戮は繰り返される。音楽もスネアのロールだけであったり、ただのドレミファソラシドの音階だったりミニマルで良い。
散々な不運ばかりでこの先どうなるかも全く分からないのに、ラストで犯罪手を染めてるのにOver The Rainbow流れるチグハグ感。全部持っていった…。さいごが良すぎる。
不倫相手の家に平然と食事しにいく場面とかヤバい。男性性への細やかな抵抗。