教育制度と家族制度という二重の抑圧構造のもとに置かれた少女の視点を描く作品である。
劇中のリコーダーの課題曲は、日本の小学3年生の履修範囲(ソ・ラ・シ・ド・レの五音)を大きく超えており、冒頭の低音ドや>>続きを読む
キューブリックの遺作がこういうテーマなのが嬉しい。遺作のラストのセリフがあの言葉なのもまた最高だ。
痴漢するおっさん達の嫌悪感すごくてしかも開き直って全く悪気ない感じがさすがにフィクションであるとはいえ、全く共感し難いし拒絶反応。せめてまだ痴漢をやめられず苦しんでる苦悩とかを描いて欲しい。そのせいか>>続きを読む
これは素晴らしい愛の傑作。
でも、痴漢行為とそれを正当化し反省しないおっさん達のキモさがノイズになってしまった…。後、「悲しくてやりきれない」のカバーの歌い方がイマイチなのが玉に瑕。ラストは濱竜の『親>>続きを読む
大林作品の中でも屈指の映像美なのだが、どうしてもこういう類の映画には音楽愛を求めてしまう。リンダリンダリンダと比べてしまった。あと初めから演奏が上手すぎてそれもリアリティを感じられなかった。
あと自分>>続きを読む
日本で最も好きな撮影監督、安藤庄平撮影のカラー作品。2人共々静かに少しずつ壊れてゆく。一方である時、突然片方が爆発するのもリアル。ジョン・カサヴェテス『壊れゆく女』を超えた小栗の最高傑作。
観る前に男性ご都合主義だとか手紙が長すぎるだとか泣かせにきてるだとかいろんなレビューを見てしまっていて、鑑賞前に見なければ良かったと後悔した…。(全部自分がわるい←)海→雪山へのショットの移行が見事で>>続きを読む
和田誠がというより安藤庄平の撮影が凄すぎるのではないか…。麻雀のルールを知ってたらもっと楽しめたかな。
こういう刹那的な一期一会の出会いに私は弱い…。高校時代ガリ勉だったのでこんな青春を過ごしてみたかった。
スタジオジブリの源流。アニメーションの初期衝動。色遣いやキャラクターデザインが好み。
アクションにおいては、お城の上下を巧みに利用していてこれものちのアニメに影響を与えている気がする。
すぐ落とし穴に>>続きを読む
終始、生(性)と死が隣り合わせになっているのが良い。傑作。
手塚治虫は映画の手法(遠近法)を漫画に取り入れたが、手塚眞は反対に漫画の手法を映画に取り入れたと言えるのかもしれない。
漫画とは静止画を連続配置して読者が能動的に「時間」を生成するものであるとすれば、>>続きを読む
兄弟の近親相姦、兄の恋人との三角関係。
この3人が兄弟の祖父の別荘のある無人島を訪れる。
クルーズ=性行為の象徴で1度目は兄とその恋人が前方で操縦し、妹は後方に一人。2度目は妹と兄が前方におり、兄の恋>>続きを読む
2025.08.29
2回目。K's Cinemaにて。
上映後、松井良彦監督、佐野和宏、隈井士門のトーク。過酷な撮影であったことは確かだが、とにかく逮捕者、怪我人、死者だけは出さないように最善の注意>>続きを読む