蜃気楼さんの映画レビュー・感想・評価

蜃気楼

蜃気楼

ほかげ(2023年製作の映画)

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終戦直後に生きる人々を描いた作品。
あらすじを読んで、娼婦を軸に動いていく物語なのかな、と冒頭思いながら観ていたがそうではなく、ひとりの戦災孤児の負の成長譚だった。
登場人物皆が戦争によって人生を狂わ
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阪急電車 片道15分の奇跡(2011年製作の映画)

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誰もがなんとなくうまくいかない日々の中の、なんてことない電車内で交差する乗客の人生とやさしさと勇気が涙を誘う。
大学時代、同線ユーザーだった自分も阪急今津線の中で、誰かの人生に知らず知らず影響を与えら
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あったまら銭湯(2016年製作の映画)

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良かった。全体的に素朴ではあるけれど逆にそれが作品に説得力を持たせている。
とあるわらび餅売りのお爺さんのはるか昔の初恋の話。こういうのに弱いのでしんみりしながら観た記憶。

ひろしま(1953年製作の映画)

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ただただ凄まじいのひと言。
これが原爆投下間もない頃に制作されたことを知れば作品から放たれる鬼迫さにも頷ける。
今の時世だからこそ世界中の人達が見るべき。

モテキ(2011年製作の映画)

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原作がものすごく好きなのでどことなく物足りない感はあるのだけれど、それでもやっぱり面白かった。
この作品然り「ボーイズ・オン・ザ・ラン」等の童貞映画を観て思うのは、やはり童貞にとってのたったひとつの冴
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終わらない青(2009年製作の映画)

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あんまりおすすめできない。
非常に現実的で、かつ最後まで救いがないからだ。
何度でも観られるものではないけれど、実際にはこうした事が現実でも起こっているのだと一考せずにはいられない作品。そういう意味で
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アイデン&ティティ(2003年製作の映画)

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峯田目当てに鑑賞したけれど、そっちのけで作品の世界に没入し、主人公に感情移入しっぱなし。バンドも組んだことないのに。
ダサすぎるけどカッコよすぎる。
おれもこんな汗臭い生き方したいなあと思った。

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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

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もちろんビートルズ世代ではないのだけれど、当時のビートルズ旋風って本当にスゴかったんだなあ…というのがよくわかる。
あまり詳しくはないけれどそれでも彼らのカッコ良さがしっかり伝わってくる。
これも映画
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青い春(2001年製作の映画)

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観たのは20代を半ばを過ぎた頃だけれども、思春期の頃に見たら影響されてただろうなあ、という作品。
青春の鬱屈した部分をこれでもかと詰め込んでいる。登場人物みんなダメなヤツらだが、そこが人間臭くてよい。
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俺たちに明日はないッス(2008年製作の映画)

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18歳の頃に見てとても悶々とした、「17才」を描いた作品。
青春と性春が入り乱れる。未熟な思春期において(特に男子は)切り離せない愛と性を見事に表現した一作である。
「17才が美しいだなんて、誰が言っ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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「破」の頃からヱヴァ/エヴァを追いかけてきた身としても、本作の完結編は感慨深い。
「Q」の絶望から立ち直った碇シンジの全てに決着をつけようとするストーリーは希望にあふれている。
「さよならジュピター」
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刑務所の中(2002年製作の映画)

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ゆるい感じの獄中日誌的な。
飯テロの威力たるや。
丁寧な獄中生活の描写に思わず「刑務所に入ってみるのも悪くないんではないか」となる。
見終わった時にはアルフォートとコーラを渇望したくなっているはずです
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

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銀杏BOYZが挿入歌として携わっているが、リリーフランキーがモデルとしているこの作品の主人公は実話なのだけれど、結論としてはめちゃくちゃ良かったのである。恋の前には障害なぞクソ喰らえ!

八甲田山(1977年製作の映画)

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凄まじい。
終始救いがない。でもこれが史実なんだよね。
興味ある方は関連本も読めばよいかも。

うみべの女の子(2021年製作の映画)

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浅野いにお原作。
とにかく原作の再現度がものすごく、潮と血と精液と汗が画面越しから伝わってくるような映画だった。
浅野いにおを知る人なら観ても損は無いような作品だと思います。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

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これは映画館まで見に行ったのだけれど本当に良かった。
テルコに終始感情移入しつつ。
愛とは恋とは、、、と、改めて自問自答させられる一作であった。
原作本もおすすめです!

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

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大学の哲学の授業で取り上げられていたのをきっかけに観た。
こういう想像を誰しも1度くらいはした事あるはず。
コメディタッチではあるが、個人的には感動モノでもあり非常に良かった。ジム・キャリーの演技もも
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パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)

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めちゃくちゃ良い。
古今東西(?)のロックンロールが鳴り響く。
鑑賞中はずっと「ざまあみろ!」という気持ちにさせてくれる。痛快映画。

天気の子(2019年製作の映画)

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二回見て二回泣いた。
新海誠はおれの脳内を見ていたのだろうか?そんな作品。
穂高くんが世界の秩序より陽菜ちゃんを選ぶ気持ちがよく分かります。
童貞の童貞による童貞のための映画。

色即ぜねれいしょん(2008年製作の映画)

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最高!
思春期をこじらせた男子にロックとSEXをあてがわせると、結果はもう最悪である。
しかし、この映画の最後のシーンには嫉妬した。おれが青春時代やモラトリアム期にやりたかったのは、きっとこういう事な
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ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)

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漫画原作。
連載当時、バンドメンバー内で読み回していたというエピソードもあり、主演(峯田和伸/銀杏BOYZ)が非常に気合いの入った一作。
主人公の田西敏行が非モテ童貞、冴えない会社員故に、いち童貞とし
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真心(2001年製作の映画)

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真心ブラザーズ「別れの歌三部作」に寄って制作された短編映画。
男ならわかる。これはただただ悲哀を帯びている。
どうすることもできないでひたすらに過去の恋を振り向くダサい男の、最低で最高のストーリーであ
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ブルーハーツが聴こえる(2016年製作の映画)

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THE BLUE HEARTSの楽曲をもとに構築された六つの短編集。
「ハンマー(48億のブルース)」では東京03角田はじめとする演技が光る。
以下、5作が続く。
個人的には「ラブレター」が一番刺さっ
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