イザベルユペールは、なんでこんな哀しい演技が出来るのか…。
極端な痛みが、ぼやけた輪郭を取り戻そうと必死で、ただ哀しい。
点と点の結び目に気を取られ、信じるもの疑うものに欺かれ、導かれもする。
夜中に真っ暗な部屋での鑑賞は、予想以上に怖かったです。
言葉ではなく祈りのような。
あの口づけシーン、そこらのキスとは
次元が違うように感じて大好きな場面になった。
窮屈な世界から解き放たれるように踊る、跳ぶ姿。
見たかったのは、こういう美しさであることを想い出させてくれた。
今年一本目の映画館鑑賞が、この作品で嬉しい。