TomoyaNakamuraさんの映画レビュー・感想・評価

TomoyaNakamura

TomoyaNakamura

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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

#はちどり
何か起こりそうな予感が漂い続ける
日常のオフビートな138分
餅屋の娘”ウニ”14才の夏と秋は淡々と過ぎ、1度しかない特別な時間が少女の心に個性を宿し感性を刻んでいく

誰の目にも見えなく
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

赤く滑らかに走る、わたしの車🚗

179分も ある 映画なのに
「ない」ことばかり頭に浮かぶ
不思議な時間だった

死は流せ ない
そして生きることは止められ ない

静かに流れるテキストに身を任せ
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ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

5.0

ビリー・アイリッシュ
世界は少しぼやけている
(Apple TV+)

陰と陽の表と裏
どれもこれも その人らしさだし
正しさなんて誰も知らない

家族の愛くるしさ
愛すべきものが在ること
抱きしめら
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.5

「抱き締めたくなる」映画が数年おきにアップデートされていく質(タチ)でして

この5年では
・Mad Max Fury Road
であり
・ぼくとアールと彼女のさよなら
であった訳ですが…

いま日本
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

舞台キャスト一緒なんですね!全くノーマークだった自分を恨みますっ…

青春の描き方がわたしのそれとズバリ重なる所多く、ムズムズしながら観てました

高校生の生足と汗染みる首掛けタオル…
(城定監督エロ
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

4.0

2時間50分ノーモザイクver観てきたよ〜

「当たり前と偏見」を疑い
美しい白夜の祝祭に没入する…

祭事として、ごく当たり前に粛々と全うされるカルトコミューンの異様さが、キラキラした花・草・空の爽
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

2時間50分ノーモザイクver観てきたよ〜

「当たり前と偏見」を疑い
美しい白夜の祝祭に没入する…

祭事として、ごく当たり前に粛々と全うされるカルトコミューンの異様さが、キラキラした花・草・空の爽
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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

4.5

素晴らしい!素晴らしい!
とてつもなく価値高い映画を熱狂的に見入ってしまったよ…
感じたこと・教えてくれたこと・忘れられないシーンが多すぎて、なかなか言葉にできず困っているけれど…(嬉しく心地よいモヤ
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孤高の遠吠(2015年製作の映画)

2.5

出演役者、オール実在の不良少年少女なんだとか。あー怖い。
一歩踏み違えると、ドロ沼にハマる「悪の道」へのジワジワ侵入具合が、イヤにリアリティあって恐ろしくて痛々しいのよね…

深く深く悪に染まってしま
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.5

不意打ちな恋に落ち、自我に目覚め「熱中すべきもの」へ邁進する爽やかな男臭さが良い。そこから出来上がっていく音楽とスタイルも眩しくって羨ましい。
兄弟・親子の血縁と因縁を交えた決意表明は、自分自身の青春
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.5

わたしだって、あなただって、
いつだって、どこでだって、「彼ら」なのだ。

決して何者でないわけでなく、
ある「対象」として認められ、称え合って生きられるほどに、
わたしたちは、目に見える世界をわたし
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.5

ヘイリー・スタインフェルドちゃんに萌えキュンできる最新映画!

セクシーで、オシャンで、知的な雰囲気がするのに、モテナイ!
そんな、こじらせ女子の真相が少し明らかになったような…

いやいや、これは、
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

美しい、美しい、とにかく美しい。
カラーリストで徹底的に色調・色彩を修正加工された映像が、
見たことのない世界を見せてくれているようで…

さらには少年・青年・中年、それぞれのオトコを演じる、
役者の
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怒り(2016年製作の映画)

2.5

物語が進めば進むほど、楽しめませんでした。
なので、わたしは怒っています。

以下、わたしの「怒り」です。
(ネタバレあり)

「いったい犯人は誰なんだー?」
が、この映画への惹き込みとして重要な要素
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.5

お、惜しい、惜しすぎる!
マーゴット・ロビーさまの「ハーレイ・クイン」だけは、
狂気な悲哀が滲み出る衣装と立ち振舞で、もう、完璧!なのに…

相反するように、その他大勢スクワッドの皆さんの魅力が薄まっ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.0

ムムム。
脳内で拍手喝采とブーイングがどちらも鳴り響き、どうにもならない感情が湧き出つつも、エンドロールでは、ずっと微笑みながら、涙をポロリしていた…
(なんだこの揺さぶられっぱなしの感覚は)

カラ
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

主演ケイシー・アフレックの終始陰鬱な瞳が、どうしようもなく壊れてしまった彼の心の更なる破裂を予感させるようで…
怖くて怖くて、ずーっと胸に重しを抱えたままスクリーンと向き合っていたなあ。

淡々と流れ
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.0

魔法が使える「凄み」「羨み」からは、少し距離を置くような、葛藤する人と人のドラマなのだと感じた。
その間にファンタスティックなビースト(魔法動物)が超越して漂っているというスクリーン上の美しさ…

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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

前のめりで鑑賞するほど、リズミカルに惹かれた映画だったので、いろいろ言いたいことはありますが、
グロキモに地を這う第二形態ばかりを思い出してしまって、どうしようもありません。

政治中枢のバカバカしさ
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

2.5

小松菜奈の匂いを嗅ぎまわすような、舐め回すような、変態的主観が芽生えてしまう、ちょっと危険な作り。

あの世界に生きるんだったら、誰に何と言われようが、重岡大毅くん(ジャニーズWEST)でありたい、そ
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.0

ズタボロになっても、勝ちたい、という執念が宿る、松山ケンイチのボテッとした肉体が映画の重みを増す、結構な体育会系ムービーだったように振り返ります。

東出くん演じる羽生さんは、傾げ顏が最高になりきって
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

広島で生まれ育ち、軍の街「廣島」そして被爆都市「ヒロシマ」を平和教育として刷り込まれた私でも、
全く想像できなかったほど、かつて観たことない戦時(日常)の描かれ方でした。

これが、普通の生活だったん
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

オトナもコドモも、
父親だって独り身だって。
それぞれの立場でしか発露し得ない感情が晒け出される
「私」の物語でした。
まさに身をつまされた気分。

誰にでも寄り添ってくれ、
先に待ち構える人生のどん
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

恐ろしい、恐ろしい。
歴史に名を残すヒットとなり、自身を含め、後世、至る所で、ずっと語られ続けることが、なにより恐ろしい。(褒めてます)

過去の名作で扱われてきた、タイムリープや男女の入れ替わりのテ
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ブルックリン(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしきかな。
「行って・帰って・戻ってく」
女性ならではの故郷を見出すエイリシュの視線にやられまくった。

自分の道は、きっと誰かに続いていく、そんな人生の素晴らしさをさり気なく、力強く授けてくれ
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葛城事件(2016年製作の映画)

3.5

うわあ。
たぶん私が知り得る20数年の日本家庭に秘められた暗部を解き明かして、
粉々にしていくようで、もう見てられなかった。

そして、コンビニ弁当が象徴する、生活崩壊の足音…

こんな風にジメッとし
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.0

3Dを存分に活かすエンタメ作品としては抜群の仕上がりなんでしょうけど。

綱を渡る最大の見所で、これはCGを駆使したフィクションだと、ハッと我に返ってしまい、反省した…

実話の凄みを楽しみたい派の私
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.8

これがセカネコか…

思いの外、ファンタジックでビックリしたけど、美しいロケ地が醸し出す、どこにも存在しない雰囲気に満ちた世界のトーンが印象的だった。

ビデオ屋さんに勤める映画ヲタクの「タツヤ≒TS
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.5

キワキワの題材が、まるで他人事でなくなっていくような映画の盛り上がり方と、
新聞記事を作り上げていく「熱量」+真相に迫るピリピリ痛々しい「不条理」が、比例するように増大して、怖い怖い怖い。

やっぱり
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HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス(2016年製作の映画)

3.5

こりゃ潔い!
どんなに映像技術が高まっても、
チープさと、ナンセンスは、庶民の味方であると、慰めてもらった気分。

下のネタの絞り出し方が、微妙な恥ずかしげチラつかせながら、観客の本心に疼く性欲を煽っ
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0

アメリカという超大国のそばメキシコで、ひそひそ・いそいそと、麻薬カルテルが如何様に蔓延ってるかを、
まざまざと見せつけられるだけでも、社会教材として、素晴らしく、マジメな仕上がり。

一瞬の強烈な爆発
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FAKE(2016年製作の映画)

4.5

名古屋初回上映の監督舞台挨拶へ!

15年ぶりの監督作ということで朝6時から並んでた人もいたそう…
立ち見・座り見ギュウギュウ超満員のなか、みんなで大いに笑ってシンミリできる、いい時間。

上映後「疑
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

森田剛の、目と声が嫌に後を引く名芝居。
平気で人を惑わせてしまう、神経のイってる感じが、たまんなく良かった。

凄まじくバイオレンスだけど、哀しい背景がある故の暴力だと思えば思うほど、どうしようもなく
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