さすがラストに良いの持ってきます。
コミュニティとアイデンティティの狭間で自分のあり方を考えられます。
テーマが際どいところがまた、
感動でも怒りでも無く、無力感に涙します。
希望の描き方が残酷で美しい。
ミュージカルなのがまた引き立てますね。
見たくない現実を見せられます。
壁の無い俯瞰目線は、より輪郭を鮮明にして村社会の見て見ぬふりを浮き彫りにしてるように感じます。
村での立ち位置が決まったとき人々の無関心が解き放たれます。
映像の美しさと儚さが正気を失うごとにあらわになる。
監督が求めるマリアでもイヴでもない女性像があるように思う。
映画二本分なのに、最後で今までの意味を台無しにする。
頭では状況を理解出来ても、感情が先に出ている残酷にも人間的にも思える作品。
あまりにも日本らしい作品。
華はないかもしれないが、様々なシーンが効果的に挿入されており、上手く後半部分にかけて感情移入する素晴らしい作品