イニャリトゥ監督 『レヴェナント』
傑出した映像美は全て自然光によるもの。ストーリーも、アメリカ西部開拓期の負の側面を無視することなく作り上げることに成功している。ハードな撮影に耐え切ったスタッフと役>>続きを読む
パク・チャヌク監督『親切なクムジャさん』
傑作。色彩・光影の卓越したセンス、バイオレンスとコメディを超現実的に調和させるバランス感覚、ストーリーの厳密ね構成と機知に満ちたショット。様々な要素を矛盾せず>>続きを読む
是枝裕和監督『三度目の殺人』
殺人犯として逮捕・起訴された役所広司を、公判直前に弁護するに至った福山雅治。限られた時間のなかで弁護活動を行う中、事件は不可解なものとなっていく。絶対的な真理や純粋な善人>>続きを読む
ダルデンヌ兄弟監督『ある子供』
嘘で塗り固まった近視眼な主人公は目先の金のために何も省みない。大島渚の青春残酷物語やヌーヴェルヴァーグに連なるであろう作品。
ダグ・リーマン監督『ボーン・アイデンティティ』
ズームで揺れるカメラに、最小限必要な要素だけを残した短いカットを繋げることで新しいアクションを作り出した映画。アクションを最小限に切り分ける手法は論理的>>続きを読む
黒沢清監督『クリーピー 偽りの隣人』
明かされるストーリーの内実は、不思議とパラサイトに似ている。しかしながらその焦点は全く異なり、純粋に個人の内面に置かれたサイコホラーとなっている。氏の作品全体を貫>>続きを読む
ハワード・ホークス監督『三つ数えろ』
錯綜した複雑なストーリー。
通しで見た段階で目につく細かなストーリーの齟齬(運転手の死)もあることを踏まえると、厳密に構築されたものでは無いようだ。
粋なセリフ回>>続きを読む