自分にとって言語化が難しいとても美しい映画。言葉ではなく映画を観ることによって微妙な心境が追体験出来た。
東京のトイレをはじめとする構造物の美しさ。下町風情。少し昔の道具の心地よさ。全てが美しい。>>続きを読む
どこの家にもいろいろな事情があったんだろうなと思い起こせば自分の幼少時代にも今でこそわかる光景があった気がする。登場人物全員が辛さを抱えいて、怪物と呼ばれかねない。
個人は社会とか外的要因の影響を受>>続きを読む
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サスペンスとしても面白いが、自分は経験、容姿、社会的位置、精神を同調したほぼ同一性と肉体的な同一性の対立構造というか思考実験に目がいった。
クリスチャンベイルの影武者の仔細を描いてないのはそういうこ>>続きを読む
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この映画では波紋とは人への影響である。一雫からなる波紋は他者へ影響を与える。登場人物は強調しすぎているくらいに図太い人間ばかりである。図太さは一雫となり、波となって主人公に影響を与える。主人公は自分が>>続きを読む
いつもの上田誠の映画って感じ。
旅館の立体的な構造が素晴らしく見ていてワクワクした。
途中でループ下で各々やることを見つけるのを見て、物理的な時間は止まっていても意識としての時間は止まっていないのだ>>続きを読む
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正しさが一義的で、ある側面からは良い結果をもたらさないかもしれない。
なぜ最後に碁を打たなかったのか。
縁側から切れた碁盤にカメラが回り、主人公は去る。(確か)
切れた碁盤は起きた事実と曖昧な正義の>>続きを読む
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- ナンセンス文学のような不思議な描写がテンポよく続き観客はまさにこの世界にいざなわれる。一貫性のあるテーマで3時間制御されているのかはわからず、散文的な構成にも思えたが、その世界で主人公とともに手探>>続きを読む