ナツさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.0

社会と交わることができないハンデを心に抱える男の、孤独の話。

実話を元にした話。この事件について詳しくないが、事件を起こした原因が病気か障がいのせいと言い切ってしまっているのはどうかと思った

殺しの烙印(1967年製作の映画)

4.7

スケベ!キチガイ!殺し屋映画!!

炊き立ての米の匂いが大好きで変態な殺し屋の主人公、常に全裸の嫁、死ぬことが夢の女。

エロとハードボイルドが混じり合い、そのシュールさに爆笑してしまうスタイリッシュ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

5.0

家族への愛、故郷への愛、映画への愛。
誰もが持ってるあたり前の愛の物語が今の世界と残酷にシンクロする。

母があの場所へ洗剤を返しに行く息子への愛故の行動、父の息子への言葉、祖父の孫への言葉、祖母の家
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.6

現代の変化してきた映画表現全てに喧嘩を売りながら最終的に「愛」へと着地する狂作

エログロバイオレンスからあんな感動的なラストになるとは

この作品にパルムドールをあげるカンヌやばい

田園に死す(1974年製作の映画)

4.5

極限のビジュアルとシュールなキャラクターと強烈な演出
少年時代の思い出ってあんなに地獄絵図だったのか

人生を狂わせてしまうレベルの映画

英雄の証明(2021年製作の映画)

3.8

とある美談から一躍英雄になった男。
膨れ上がりすぎた話と、証明しきれない事から生まれる疑いと、些細な嘘が残酷に交わり世間は彼に襲いかかる。

彼が本当に守りたいものの為に選ぶ最後の選択。世間は何にナイ
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ストレイ 犬が見た世界(2020年製作の映画)

4.0

現代で生類憐みの令をやっているトルコ。
とはいえ犬にとって天国ではない。というのは人間の傲慢な目線。犬はいつも人間なんかよりもずっと生き方を知ってる。

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

4.0

変態系ドロドロムービーかと思いきや。いい意味で騙された。青春です。純粋です。サスペンスです。
こんな映画も撮れてしまうのか城定秀夫!

東山先生の構想9年、あまりにも綿密すぎる「女子高生に殺されたい計
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

5.0

4人の男女の愚かで不器用な恋のような愛のような奇妙な何かを猫のカンタくんが「やれやれ、人間ってめんどくさいなあ」と呆れながら、彼は導いてるつもりなんかないけど導いてしまう物語。

終盤に差し掛かるワン
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アイ,ロボット(2004年製作の映画)

3.5

未来のロボット反乱もの

とっくにしゃぶりつくされたネタではあるんだけど、当時CGを使った映像が凄い画期的ーって感じだったような幼少期の記憶

岳 -ガク-(2010年製作の映画)

1.5

漫画の実写映画はよく失敗する事が多いけど、これほど原作の良さを失った作品は無いと思う

終戦のエンペラー(2012年製作の映画)

3.0

GHQからみた終戦時の日本

ただ当時の歴史をなぞるだけのような描き方で面白くはない

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.8

観た当時、周りのヒーロー映画が力入れまくってるのばっかりやったから可哀想に感じた記憶がある。

能力アクションの演出という面ではヒーロー映画の中でも群を抜いてると思う。
映像の凄さではなく説得力のある
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.4

ベイビーわるきゅーれとかこれより後の阪元裕吾作品をみると監督の試行錯誤の跡のようなものを感じられる

前野朋哉が最高

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.7

ランボーとスタローンの映画としては正直アレやけど、アクションスターとして良い時も悪い時も様々な修羅場をくぐりぬけてきたスタローンの現在地としては中々満足できます

スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(2008年製作の映画)

3.5

スターウォーズの道を良くも悪くも大きく変えた作品

アソーカがあそこまで大人気キャラクターになるとは

酔いどれ天使(1948年製作の映画)

4.5

黒澤明×三船敏郎×志村喬が完全に揃った始まりの作品

戦後直後のまだ立ち上がれるかもわからない泥まみれの日本。貧乏医者と若いヤクザが衝突しながら交流していくヒューマンドラマ

個人的に黒澤明は現代劇の
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生きものの記録(1955年製作の映画)

4.0

水爆の恐怖に取り憑かれ家族や周りの人を巻き込んでいく老人の話。
狂っているのは老人か、社会の方か、
ラストシーンの哀愁

エンタメ性の究極的な「七人の侍」の直後にここまで社会風刺に特化した作品を撮った
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.1

黒澤明作品の中で1番エンタメ性に特化してると思う

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

4.5

相手は結局の所自分の得になることしか考えてない。とか、
一方的な都合の良さ。とか、
人と人との関係の間に必ず起こる疑心とか全部乗り越えて、人と人が純粋に偽りなく繋がり合うことができるよ。と、励ましてく
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小河ドラマ 龍馬がくる【劇場版】(2018年製作の映画)

4.0

坂本龍馬教狂信者・武田鉄矢が史実の龍馬がやったことほぼ嘘ちゃうかって話をやってしまうのがもう堪んない

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

4.0

今の20代の人にとったら割と伝説的というか脳に刷り込まれているレベルの作品では?

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.0

家族に対し、故郷に対し、そして何よりも自分に対して諦めざるをえなくなった少年が、ある女性との出会いから変わっていくお話。

ラッセハルストレムにこの手のヒューマンドラマをやらせたら無敵。

ジョニーデ
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.8

スカーレットヨハンソンとアダムドライバーのガチ演技
離婚という終わりの話なのに2人の始まりの話

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

2.9

普通にレベルが低すぎて笑えてくる。
2年後のモスラ対ゴジラとか同じ年代でも素晴らしい作品があるだけに
凄い突貫工事で作ったんだろうか

キングコングを国会議事堂から運ぶシーンだけは本当に素晴らしい

立ち去った女(2016年製作の映画)

4.2

モノクロの世界、徹底的に固定されたカメラは丁寧に丁寧にこの世の現実にある地獄と少しの人間の暖かさを描く

映画のフォーマットが破壊された228分。体感は全く長くない

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.0

記憶喪失の病が流行する世界。全てを失った男は新たな自分をつくるプログラムに参加する。

主人公の記憶に関する解釈は全て観客に委ねられる

記憶喪失の日常化とか世界観と主人公の生活の描き方が本当にリアル
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.6

デルトロの御伽噺。
欲にまみれた主人公は父を2度殺し、愛する人の忠告、運命の忠告、悪魔の忠告、全て振り切って突き進み、悪夢路地に迷い込む。

最初の時計しか持っていない社会的にどん底の位置にいる主人公
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アンビュランス(2022年製作の映画)

4.6

銀行強盗した後警察から逃げる為に救急車を乗っ取る兄弟。
がっつり犯罪映画なのに、「命を生かす」事が目的の物語。アンビュランス(救急車)。

救急車は4つの命を乗せて走る。
自分達のせいで死んでしまう事
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グラディエーター(2000年製作の映画)

3.7

今の時代だからこそこの時リドリースコットが撮った男の世界に考えさせられる
20年後に最後の決闘裁判という男の世界を再び撮ったリドリースコット

時代の変化とリドリースコットの変化を感じる