すいれんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.9

ありがとう、ガイ・リッチー。

冒頭、いきなり私の好きなガイ・リッチー節が全開で、ほんとに久しぶりに映画を観る喜びを全身で感じた。

本編は賛否あるだろうと思う。全編まるで理路整然としたエンタメ犯罪小
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.2

ドキュメンタリーのようでそうではない、かと言って映画的なストーリーは不在。これは人を選ぶ。エンタメ大好きには辛い。

フランシス・マクドーマンドがノマドの生活に溶け込んでいるので全編が密着ルポにしか見
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.7

スプラッター強めのスリラーコメディ。

「入れ替わっちゃった」な作品にはもはや新鮮味は感じないけれどこれは視点が興味深かった。男女の肉体的な差、力(筋力)のあるなしでやれることや扱われ方がここまで変わ
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.4

突発的に旅に出てしまった自閉症の少女と彼女を探して右往左往する周囲の人間たちのロードムービー。と、あらすじからスター・トレックを除くとインパクトに欠けてしまうのがわかるとおり、本編もまさにそんな感じだ>>続きを読む

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.7

なんだかんだで劇場公開された今作。宣伝が不十分なせいか、配信と同時なせいかディズニーアニメとしては不調と言わざるをえない。

舞台はアジア、王子なんかは影も形もない(恋愛要素ゼロ)、主人公もライバルも
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君が君で君だ(2018年製作の映画)

3.8

すごい。こんな話どーしたら作れるんだ。

異常すぎて目が離せない、どこをとっても一切理解できない。
なかなかお目にかかれない稀有な作品にであえて満足です。

急に登場するヤクザの向井理の頭身が異次元す
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.7

彼と彼女の恋の変遷をお互いの目線で振り返る日記仕立ての映画。

500日のサマーの双方向版と言えるかもしれないし、サブカル系のラ・ラ・ランドのようでもある、

どちらにせよ東京の歪な社会が舞台になった
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.3

カン・ドンウォンの顔がいいぃぃぃぃい!!!

超絶顔がいい。いや、アクションもいいのだが顔が良すぎて顔ばっか見ちゃう。

作品自体は前作の先が見えない展開と乗客のドラマの方が好きです。
ご都合主義が過
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3人のゴースト(1988年製作の映画)

5.0

最高!

人生で最も特別な映画。唯一無二の映画体験。

何度も観てるけどゴースト出てきて過去・現在・未来を巡り始めたらもうずっと泣きっぱなし。とにかく最高。
ラストのスピーチの頃には嗚咽が止まらない。
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ブルックリン(2015年製作の映画)

2.2

辛気臭いなー。
導入から全くピンとこなくて、見続けてもちっとも面白くならなかった。
主人公はジャンルが違う映画なら地獄行きだぞ。



ややネタバレ
シアーシャの心変わりも、ドーナルに出会っちゃしょう
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

2.9

あぁ??

なんでこんな話になった? ダイアナの戦う相手としてどうなの? というか全編世にも奇妙な物語みたいな味がしたんだけどなんなの? まずトレバー大尉を出すことありきだったよね?

ユニバースの中
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.8

面白かった!やられた!

こんなに幸せな映画体験がアニメでまたできるとは思わなかった。評判だけで事前情報ほぼ無しで観たんだけど驚いた。キャラクター、アクション、ストーリーの良さはもちろん小気味いい笑い
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.5

再鑑賞
あー、違和感の正体がわかった。連載漫画を忠実に再現したがゆえの、映画的な編集が起きてないことへの違和感なんだ。前半と後半がバラバラ。いきなり煉獄さんパート始まるとその前の炭治郎たちの頑張りが一
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.6

いや、笑っちゃうくらい理解できなかった。
そもそも理解出来るとは思ってないけどそれにしてもずっとわからないっていうのは不思議な感覚だった。
ただ面白いかというと、面白くはないなってw
逆行問題抜きの唯
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SCOOP!(2016年製作の映画)

2.5

全然面白さがわからなかった。
あんなつまんないラブ・シーンあるんだ。

100万回言われてるだろうけどリリー・フランキーが凄すぎ。

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

4.4

良かった!
舞台劇っぽい軽いコメディを予想していたら違った。確かにコメディなんだろうけどその実は大人の青春哀歌。
アイデア勝負の作品ではなく丁寧な人物描写に感動すらした。
こーゆー映画もっと観たい。
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.2

これは好き。
捉えどころのない三隅という男。
その供述に皆が振り回されるのだけど、ただのその場限りの嘘ではなくその供述の変化に理由があるのではないか、理由とは何か?に興味をひかせる演出が見事。
裁判劇
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.2

内容うんぬんよりも作画が生理的に受け付けない。
設定中学生でしょ。中学生の女子をなんだと思ってるの?艶っぽく描きすぎで気持ち悪い。

オリジナルドラマは観てるし再現してるのもわかるんだけど、小学生を中
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.5

ザ・コメディなので頭空っぽ、ドラマ未鑑賞でもなんの問題なかった。

立て続けに続編が作られるその人気ぶりには驚かされるが個人的にはマスカレードの長澤まさみの方が好き。

東出が愛を語るのにソワソワした
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.4

原作既読
舞台がホテルってことで次々に怪しい人物を登場させることができる。ホテルの不条理を部外者の刑事が指摘することで観客(読者)が物語に参加できる。と、いいこと尽くしの構造の割にこれってかなり地味な
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.8

思ってたんと違って良かった。

W主演の宣伝だったけどキムタクの単独主演と言っていいのでは。しかも彼の存在に頼ることのないエンタメ性皆無の静かな進行と抑えた演出。
気味の悪い容疑者が1番のインパクトだ
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七つの会議(2018年製作の映画)

4.1

野村萬斎が面白すぎる。
現代劇(しかも会社員)とは到底思えないクセの強すぎる台詞回し、発声、立ち回りと全てがとにかく異様。その異様さが得体の知れない八角という男を作り出しているのだけどそれにしても異様
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来る(2018年製作の映画)

3.9

あー、面白い。
事件が起きてない時の妻夫木・黒木夫婦のシーン最高だな。細かいことをいちいち良く捉えててゾクゾクする。

オチにさえ期待しなければ人間描写とジャパニーズ仰々しいホラー感をかなり堪能できま
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アス(2019年製作の映画)

3.4

うーん、あんま好きじゃない。
中盤までのテンポ悪すぎないか。事件が起きるまでの家族のシーンが全くつまらんのだが。

格差問題等々のアメリカの闇を示唆しているのは視聴後に考察あたってだいたい把握したけれ
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.5

このキャラクターデザイン苦手。それだけでマイナススタートだったけど吹き替えの志尊&城田が素晴らしすぎたのでそこはチャラ、むしろプラス。

予告で感じた以上に兄弟の性格が極端で、特に兄は私の嫌いな無自覚
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.3

終盤まで我慢の展開。なかなか話が進まない上、語られる身の上話も重い。
その分、クライマックスにかけて文字通り引き金が引かれてからは怒涛のガン・ファイト。しっかしジェレミーと狙撃の相性が良すぎる。無敵カ
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ランボー(1982年製作の映画)

3.9

初見。こんな話だったのか〜、知らなかった。

序盤、町を訪れたスタローンの空虚な瞳がいいよな。あの瞳がその後の(あり得ない)戦いにも説得力をもたせてる。

公開時のベトナム戦争帰還兵への風当たりは分か
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.7

アン・ハサウェェェイッ!
好き! 自分に求められる仕事への答えっぷりが凄くない? この役、彼女以外考えられない。(もちろんケイト様も素敵でございました)

今回の地上波はどうやらかなりカットされてたみ
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私が愛した大統領(2012年製作の映画)

3.5

前情報を何にも入れてなかったので、ポスタービジュアルからてっきり牧歌的で穏やかないい話〜なのかと思ってた。そしてそれは中盤以降かなり裏切られた。いや、考えたらビル・マーレイが大統領を演じるのにそんな大>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

トーニャ・ハーディングと言えば襲撃事件なのか。私の記憶では靴紐事件の方がインパクトデカくて印象的だったな。
その靴紐事件いつでてくるのかと思ったら襲撃スキャンダルのあとだったのか。できれば映像であの抗
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.6

ワンカット風撮影は確かに目を奪われる。もちろん素人だから技術的なことはわからないが、この見せ方だからこその臨場感、没入感が狙い通り作用しているのはわかった。
ただ、それを置いておくと映画としての満足度
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.7

とにかくひたすらブラピがカッコいい。何から何までカッコいい。何だあれは??

あの頃のハリウッド、と言われても知らない時代なので眺める感覚なんだけど、街並みや建物の再現度には流石に目を奪われる。
レオ
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.2

私は当時でも珍しい寅さんキッズだったのでこれは泣く。
祖父、父とよく家で観た寅さん。殆どの作品を観ているはずだけど、何度も観てよく覚えているのは浅丘ルリ子(2作目)、太地喜和子、八千草薫、京マチ子あた
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.7

単体で評価するなら悪いところも良いところもありなんだけど、個人的にはラストで感情が爆発せずにエンディングを迎えてしまったので消化不良だった。

新シリーズの完結としてはやはり前作との不調和が目につくし
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.7

ヒトラーに信奉してるナチスの狂信ってのはやはり背筋が寒くなるものがある。コメディタッチにした上でその薄ら寒さを突きつけてくるタイカ・ワイティティの感性が冴え渡っていた。

このサム・ロックウェルがアカ
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.5

ネタバレ気味な感想

これはタイトルフェイクでは? フェラーリとのVSなんてきっかけに過ぎず、中身は上層部VS外注メカニック(ドライバー)。

迫力はものすごい。ドライバー視点の怖くてたまらない臨場感
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