ニャルさんの映画レビュー・感想・評価

ニャル

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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

家族と映画、人生の、
面白いところ、つまらないところ。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.8

4:3の画面って、これはこれのレイアウトの美学というか、編集の妙があるからいいよね。

スケボー乗った時の、あの体の自由のきかなさ、でも少しコントロールできた時のあの自由さ。放り出されながら繋がる身体
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.8

73分。この尺も、彼女たちが過ごした素敵な短い数日を表してるかのよう。

不思議な体験を通して母の心に少し触れる。
一言で言うとただそれだけの、でもだからこそ、それが尊い映画。

特殊な舞台はあくまで
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.5

母がこの施策に申請できる年になるし、自分は孤独まっしぐらだしで色々と身につまされた。

後半、どういう結末になるかに非常に注目したけれど、少々はぐらかされた感がある。
その辺は映画の面白さという面では
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

素晴らしかった!
本来アニメはコンテ段階で編集も同時に行うようなもので、実写のそれとは少し違う。

でもこのテンポ、繋がり、トランジションの工夫の数々は、コンテからも相当カッティングや演出に手を入れ続
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.7

痛い痛いいったい!見てられない!
と目を細めたのはそう、スワロウを見た時も同じことやったけど、こちらの方がより強い痛みを感じたのは、制作者の身体感覚に依るものだろうか。ほんと痛みの伝わりかたが尋常じゃ
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一人っ子の国(2019年製作の映画)

3.8

こんな規模のものだったのかと。。

社会の授業で英単語のごとく記憶してきた一つの運動の印象からはあまりにもかけ離れた実態。

しかしそうか、政策として実行するとこういう事になるのか。。と、悪い想像がつ
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The Workers Cup ーW杯の裏側ー(2017年製作の映画)

4.0

同じように喜び、同じように悲しみ、同じような悩み、同じように夢を見る。しかし決定的に違う環境。瞬間的な共感の一歩すぐ先はもう違う。

短期的な連帯はできても長期的な連帯は難しい。そこには国文化人種ヒト
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.7

この画を作りたいんだ! どうだかっこいいだろ!? ってパッションがほとばしってて良かった。

繋がり? んな細けぇことはいんだよって感じ。

カールと共に(2021年製作の映画)

3.5

被害者、加害者、その取り巻き、傍観者…主人公と共に視聴者も巻き込まれることで複数の視点を疑似体験できてとても興味深かった。

映像的にも美しく、役者も良くて映画としても十分楽しめる。

千年女優(2001年製作の映画)

4.5

何重にも虚構が折り重なっていく様の描き方がほんとーに鮮やか!
それでも一本の筋が通って見えるのは会話の中心の3人がブレないから。

何度見てもカット構成の鮮やかさにため息が出ちゃう。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

ちょびっとだけ手話を勉強してるからかもしれないが、手話を言語に翻訳する時(意味がわかる時)に、ある種の身体的快感を感じる。

それは例えば、(人に限らず)他者とのコミュニケーションで、言葉を交わす以上
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さよなら渓谷(2013年製作の映画)

2.8

少し説得力に弱い映画と感じた。
幾つかの感想に見られるように、このような経験をした事が無いからとか、このような関係になったこと無いからとか、それが映画が分からない理由になるのは本来違う気がする。

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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.7

マルチバースという概念が一般的に共有されるようになった今、そこにいる別の自分を想像することは自然な流れだが、そこにいる自分が幸せなら今の不幸な自分はオッケーとなるのは中々トリッキーな整理の付け方ではな>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.2

我々が幼少時にどういうストレスを抱え込むかはほとんど偶然で、その処理の仕方を学ぶのもほとんど偶然だ。

意識できる歳になった頃には、”たまたま“もしくは“運悪く”そうなっている。

彼女はその偶然性に
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オールド(2021年製作の映画)

3.7

設定的にはかなりシュール。
でもだからこそ、そんな状況だったら人はどんな行動をし、どんな思いをするのかの思考実験になる。そしてこの映画は、その実験の中で大いに楽しませてくれる。

ホラー有りドラマ有り
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

美しかった。恋愛映画。
魅力的なカメラワークや色使いがあって参考になった。

家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.0

めっちゃ笑ったw
レイアウト決まってる中でセリフや演技が絶妙にシュールなのがニヤニヤさせる。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.8

とても良かった。膨大な素材と丁寧でエモい編集。米のドキュメンタリーってたまにセンセーショナルに描かれ過ぎる印象が自分にはあって、それが本当なのか操作なのか分からなくなる時があったんだけど、こちらは撮影>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

恋愛に対し悲しい思い出があって、その感情の注ぎ先を期待して見るなら(配役やタイトルで最初から忌避しないで見るあなたであれば)間違ってないと思います。終わってみれば清々しいです。

中盤までは鼻につくシ
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.0

ウィレムデフォーは良かったが、彼(ゴッホ)の見た世界を抑えようとするあまりの過剰なカメラワークが、逆に手前にいる製作陣を想起させてしまい集中出来なかった。

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.5

彼女自身が抱える問題が、我々人間にも形は変われど共感し得ることだっただけに、ミステリ部分の超自然的なことが食い合わせ悪かったかもですね。
でも彼女が常日頃感じてきた違和感の正体を知った時、その解放され
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