ニャルさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ニャル

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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

恋愛に対し悲しい思い出があって、その感情の注ぎ先を期待して見るなら(配役やタイトルで最初から忌避しないで見るあなたであれば)間違ってないと思います。終わってみれば清々しいです。

中盤までは鼻につくシ
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.0

ウィレムデフォーは良かったが、彼(ゴッホ)の見た世界を抑えようとするあまりの過剰なカメラワークが、逆に手前にいる製作陣を想起させてしまい集中出来なかった。

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.5

彼女自身が抱える問題が、我々人間にも形は変われど共感し得ることだっただけに、ミステリ部分の超自然的なことが食い合わせ悪かったかもですね。
でも彼女が常日頃感じてきた違和感の正体を知った時、その解放され
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.1

終始悲しみが感じ取られる凄く好きな映画だった。

孤独を感じるインサートがあらゆる部分で共感できた。似た境遇の人は、この淡々とした彼女の生活描写や、希望が見えそうな場所に居つけない不器用さにぐっとくる
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やすらぎの森(2019年製作の映画)

4.0

美しかった。
レイアウト、照明、カット繋ぎ。
絵も写真も良い。監督の美的感覚好き。

コンパクトでありつつ、抱えるものがそれぞれに違う登場人物を巧みに描いていたと思う。

冒頭しか出ていないに関わらず
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

生きていくのが辛いことは劇的なことばかりが理由では無くて、その解決も劇的ではない気がしている。

この映画は辛さの理由が比較的劇的だが、その描き方は淡々としている。

その淡々さに、生きる希望を少し垣
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エターナルズ(2021年製作の映画)

2.5

あくまで個人的な意見ですが、
強さの表現の仕方、心変わりの理由、神ほどの存在が人間へ愛着を持つこと、あらゆることに納得がいかない。
多様性の表現もわざとらしく逆に気になってしまう。

地球規模のデカさ
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グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

2.9

リアリティとフィクションのバランスが気になった。
真面目な問題を抱える青少年を描きつつ、しかし話の展開はいまいち納得感が無い。

作画と3Dカメラでのダイナミックな画は綺麗でした。

奇跡(1954年製作の映画)

3.0

なんとも演技からカメラから演劇的と感じたが原作がそうだったのね。

私個人は感動までは至らなかったのだが、宗教と共に生きる人々の切実さが胸に迫ったし、同時に、やはり我々が軽々しく扱うもんじゃないなとも
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

クール!
こんな編集が出来たらなぁなんて憧れちゃうね。

どちらも滑稽に描かれているのは面白いけど、一番リベラルが脳天気に描かれているのがわらった。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9

カットを割ることと割らないことの鑑賞体験の違いを考えながら見た。

ずっとひっついているとやはり彼の体験に主観的に入っていける感覚があって面白いが、明らかな時間経過にふと彼との一体感が途切れる。

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セデック・バレ 第一部 太陽旗(2011年製作の映画)

4.0

誤解を恐れずに言えば、例えば煉獄杏寿郎という人もセデック族と同じような価値基準の人でしょう。

文明(鬼の力)は要らないのです。世界の享受の仕方がまるっきり違うのです。彼らにとってはどちらが野蛮なのか
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.1

作画の暴力を味わえる。
ドラマ部分の根拠は乏しいが、これが連載が決まる前の短期集中連載であり、少年漫画のカタルシスこそ重要な事を考えれば十分納得。ファンは映画館で見て損はしないはず。

ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

3.5

「チ。」の漫画家、魚豊さんが好きな映画としてコメントしていたので鑑賞。
合理性を突き詰めた先で非合理に転化してしまう瞬間にカタルシスを感じると仰っていた意味が分かった。

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.5

最高オブ最高。マイベストアニメ映画5本の指に入る好きな映画。この度ネトフリにて何度目かわからない鑑賞に合わせて記録。

次々に起こる幸運がご都合に思わせない鮮やかなストーリーテリング。ちょうど良いフィ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

2021年に見た映画では暫定No1です。
もともと役所広司さんが好きというのもありますが、改めて感服しました。

西川監督はいつも白黒つけられない題材を映画になさっていると思いますが、誤解を恐れずに言
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マザー!(2017年製作の映画)

4.0

終始緊張感張りっぱなしでホラーとしても凄く楽しめるし、登場人物たちの非常識さに対するイライラや、唖然とする終盤も含めて、感情揺すられるという意味では感動的なほどに奇妙。

カメラワーク凄い。こんだけ寄
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.7

童話のような作品だった。

童話を読むようなスタンスで鑑賞すると良いかもしれない。それに納得感を与えるような画面になっている。この奇妙なバランスは監督の作家性なんだろうなぁ。

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.6

復讐はこの映画の主題だったのだろうか。

自分としては、この映画で最も印象的だったのは、彼らの契約の概念。
友情とか、絆とかではなく、約束に対する彼らの態度だ。

先住民の彼らも、侵略側である白人も、
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.8

見た直後なので熱め。

画は良い。映画館で見るとそれなりのカタルシスはある。良質な作画、音楽、背景、3Dなどスタッフの力が見える。

ここぞという場面が(おそらく)3Dと作画の意識的な合わせ技になって
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.0

よく出来ている。本当によく出来ている。

キャラも演出も作画も、よく出来すぎていることが玉にキズくらいよく出来ている。

なのでとにかく見ると良い。泣けます。

大人の作る、子供をキャラクターとした映
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