chitchipapaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.7

不登校、いじめ、DVといった就学児童を取り巻く社会問題を背景にしながら、ファンタジーテイストの非常によく練られたストーリーであると感心しましたが、何と言っても本屋大賞を受賞した原作の素晴らしさなのです>>続きを読む

銭形平次捕物控 女狐屋敷(1957年製作の映画)

2.9

長谷川一夫の『銭形平次』シリーズも、連続して鑑賞すると流石にマンネリズムに食傷気味になりますね。
この作品ではいかにも怪しい宗教を疑いもせずに信仰する町人達のばかさ加減がハンパなく、幕府転覆という大仰
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ミッシング ID(2011年製作の映画)

3.4

代理父が息子を格闘技で鍛える絵はどこかで視たようなデジャブ感があったので、似たような設定の映画が他にもあるように思いながら観ていました。
ストーリーは面白かったですが、個人的に主人公のテイラー・ロート
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幼獣マメシバ(2009年製作の映画)

-

イヌ好き、とりわけ柴犬ファンなので大いに期待して観始めましたが、佐藤二朗の「うん、うん」が耳に付いて15分も持ちませんでした。
肝心の仔犬が登場して、その可愛さに後ろ髪を引かれましたが、やはり「うん」
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.8

『七人の侍』の三年後の黒澤映画で、能の様式に強い影響を受けていますね。原作がシェイクスピア四大悲劇の一つ『マクベス』なので、黒澤監督は日本の戯曲として能を撮りたかったのでしょうか。
とにかく三船敏郎の
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.1

大型トレーラーで指定期日迄に重要荷物を運ぶミッションを描いた映画は、古くはイヴ・モンタン主演のフランス映画『恐怖の報酬』が思い出されます。その時の荷はチョー危険なニトログリセリンで、一触即発の暴発の恐>>続きを読む

銭形平次捕物控 まだら蛇(1957年製作の映画)

3.1

大映の看板スターであった長谷川一夫の『銭形平次』シリーズは、怒濤の短工期で次々と制作・公開されていたので、自ずから一作毎の中身には出来・不出来がありますね。
この作品について言えば、とんでもない悪巧み
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鴨川ホルモー(2009年製作の映画)

2.5

前評判が悪いことを承知で観始めました。出だし辺りはミステリータッチでどんな展開になるか興味を引きましたし、山田孝之や濱田岳も若々しくて新鮮でしたが、“鬼”なるプニュプニュした人形にしか見えないシロモノ>>続きを読む

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.7

黒澤映画としては『七人の侍』の4年後の作品ですが、わずか4年で三船敏郎の貫禄は数段増しましたね!とりわけあの眼力と迫力は海外の観客に大きなインパクトを与えたと思います。歌舞伎を彷彿とさせる殺陣も見事で>>続きを読む

銭形平次捕物控 人肌蜘蛛(1956年製作の映画)

3.1

BS12で長谷川一夫の『銭形平次捕物帖』シリーズを連続放映開始。録画して昭和の時代劇を懐かしく鑑賞していきます。
銭形平次といえば大川橋蔵のTVドラマも懐かしいですが、長谷川一夫の大映映画は豪華絢爛さ
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江ノ島プリズム(2013年製作の映画)

3.0

タイムトラベルモノとしても青春ドラマとしても中途半端というか、ハラハラドキドキ感に欠けたストーリー。
見どころといえば、スラムダンクでお馴染み江ノ電鎌倉高校駅や七里ヶ浜、稲村ヶ崎の風景です。

ひとよ(2019年製作の映画)

3.8

暗いテーマがドスンと腹に響いて観ていて息苦しささえ感じますが、それでも目が離せなくなる不思議な感覚に包まれます。観終わった時に、フゥーと緊張の糸から解き放たれました。
そして何よりもこの難しい原作と脚
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秋刀魚の味 デジタル修復版(1962年製作の映画)

3.7

一人娘を嫁に出す父親の喜びと寂しさは世界共通の時代を越えたテーマですね。ハリウッド映画でも古くはスペンサー・トレイシーの『花嫁の父』や、それのリメイク版でスティーヴ・マーティンの『花嫁のパパ』が思い出>>続きを読む

柴公園(2019年製作の映画)

3.5

ワンコ好き、とりわけ柴犬愛の人にはたまらない映画ですね。ストーリーは取り留めないですが、時間の巻き戻しや謎めいた人物の効果もあって何とか1時間50分中弛みせずに楽しむことが出来ました。

カウボーイ(1958年製作の映画)

3.3

ジャック・レモン演じる新米カウボーイのフランク・ハリスは実在の人物で、彼の経験談が原作とのこと。それを知った上で当作品を観ると、カウボーイの実状が我々の想像以上に過酷であったことが分かります。
西部劇
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時の支配者(1982年製作の映画)

3.7

決して新しい作品でないので最初の内は稚拙な作画に思えましたが、観進むにつれて不思議な世界観に引き込まれていました。音楽の使い方も優れていて、観念的なストーリーとも合わせ大人向きのアニメーションと言えま>>続きを読む

アメリカン クリスマス・キャロル(1979年製作の映画)

3.2

強欲な爺さんがクリスマスイヴの夜に改心する古典『クリスマス·キャロル』のアメリカ版リメイク作品ですが、主人公は明らかにユダヤ商人を揶揄していますね。パレスチナが大変な事になっているこの時期に放送された>>続きを読む

イチケイのカラス(2023年製作の映画)

2.9

フジテレビの地上波放送を録画して観ましたが、あまりにも頻繁にCMが流れるので全くストーリーに集中出来ませんでした。ただでさえ薄っぺらい脚本なので、豪華な出演者達の演技も空回り。観ていてこちらが気恥ずか>>続きを読む

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.1

離島医療の現実に一石を投じたテレビドラマとして当時大いに話題となりましたが、劇場版映画での続編としては無理やり感が否めない演出や尺を取り過ぎたラストの台風下での診療所など、観ていてイライラが増してしま>>続きを読む

お早よう(1959年製作の映画)

3.5

1950年代後半、下町の平屋の新興住宅街を舞台にして、庶民の他愛の無い日常を切り取った作品です。子供達が江戸っ子言葉を喋っているので、東京の下町が舞台かと思って観ていましたが、ラスト近くで京浜急行の八>>続きを読む

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.2

この作品を観た後の一番の感想は、自分を映画ファンだと公言しながらダルトン・トランボの事を全く知らなかったことへの恥ずかしさです。
作品の中で上げられた数多くの映画を実際に鑑賞してきましたが、脚本家とし
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桑港(サンフランシスコ)(1936年製作の映画)

3.2

第二世界大戦が勃発する前の1936年公開のモノクロ映画。ストーリーに心動かされる部分はなかったですが、大地震からの復興を描いたラストを見て、この作品の意図に愛国心や挙国一致のプロパガンダの臭いを強く感>>続きを読む

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.3

成し遂げた偉業が余りに感動的で、あれから9ヶ月経った今見ても涙が出てきてしまいます。
舞台裏の貴重な映像も見応えがありますし、超一流のプロの選手達が純粋に勝利に拘って戦っていたあの姿は映像作品として遺
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.7

原作を読んだことはありませんが、おそらく読み進む程に不思議な世界観に引き込まれるのでしょうね。
この映画にはせわしない日本の日常とは別の世界、別の時間軸、別の価値観が描かれていて、観ている内に主人公達
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ズートピア(2016年製作の映画)

3.7

多様性をテーマにしたアニメですが、昨今のディズニーアニメが主人公を白人ではなく有色人種とすることで多様性への配慮とする安易な方向に向かっているのに比べれば、この作品が擬人化した動物を用いたことは大正解>>続きを読む

96時間 リベンジ(2012年製作の映画)

3.4

TV-Tokyo午後ロードショーならではのB級映画かと思っていましたが意外と見応えがありました。イスタンブールの石畳の路地でのカーチェイスや古い街並みの屋根を伝っての追い駆けっこなど、風情や情緒溢れる>>続きを読む

山猫は眠らない3 決別の照準(2004年製作の映画)

3.0

シリーズ化された作品は回を重ねる毎にストーリーが陳腐化するという宿命がありますが、この『山猫は眠らない』シリーズは意外としぶとくて、毎回趣向を変えながら我々を楽しませてくれます。
但しこの第3作目につ
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ドク・ハリウッド(1991年製作の映画)

3.1

マイケル·J·フォックスが『バック·トゥ·ザ·フューチャー』シリーズや『摩天楼はバラ色に』等で一番売れっ子であった時期のコメディー映画です。
内容は中盤までが“ドタバタ喜劇”、終盤に掛けて一気に“ラブ
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プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

3.5

一言でいうなら『白雪姫』と『シンデレラ』と『アラジン』を足して、三で割ったようなストーリーですね。結果としてどこかで見覚えがあるシーンが随所に出てきて、ディズニー·アニメのマンネリ化、アイデアの枯渇を>>続きを読む

決断の3時10分(1957年製作の映画)

3.5

ラッセル·クロウ、ベン·アフレックがコンビを組んだ当作品のリメイク版を先に観ていて、是非ともオリジナル版の“3:10 TO YUMA”を観たいと思っていたのがやっと実現しました。
グレン·フォード、ヴ
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いちご白書(1970年製作の映画)

3.7

この映画に対しては“評価”ではなく“想い”を語るべきで、かつ観る人の年代でその想いも大きく異なるでしょう。今の日本で所謂“団塊の世代”と呼ばれる人達は、間違いなくあの時代に青春を過ごしていた筈で、どち>>続きを読む

アナライズ・ミー(1999年製作の映画)

3.6

あのロバート·デ・ニーロが心を病んだマフィアのボスを演じる脚本に、随所で笑わせて貰いました。でも主役はセラピスト役のビリー·クリスタルで、御大デ·ニーロに負けず良い演技をしていました。
それと一番の名
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.7

タランティーノ監督の原点として、バイオレンスと痴話ばなしが散りばめられた特異な世界観を醸し出す作品です。
強盗一味の狂暴性と間抜けさが表裏一体に描かれていて、悪党達の滑稽さは北野武作品に同じテイストを
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ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

3.5

ジェラルド·バトラー以外は大した俳優が出ていない所謂“B級映画”ですが、そこそこ楽しめました。
演出が上手いのでしょうね、中弛みせず緊張感をエンディングまで維持していました。

特攻野郎Aチーム THE MOVIE(2010年製作の映画)

3.1

リーアム·ニーソンにアクション映画は似合わないというか、この手のドンパチにはミスマッチですね。ストーリーや演出でも、過去に似たような見覚えのある作品は幾つもあって、新鮮味を感じませんでした。

ネイビー・シールズ(1990年製作の映画)

3.1

B級映画なので細かい指摘は無意味ですが、少なくとも軍隊で上官の指示に従わずに仲間を死なせてしまったら、軍法会議でしょう。
“瞬間湯沸し器”で軽薄なキャラはチャーリー·シーンにぴったりですが、それが分か
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