kotaroさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)

3.8

フェリーニ初のカラー映画ということで、待ってましたとばかりに爆発する色彩とエネルギーにやられる。
シュルレアルでオカルティックな奇妙な映像の数々。
妻役ジュリエッタ・マシーナの幼い顔立ちもあってフェリ
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.4

緊張感の持続が上手な及第点ホラーとして終わってしまった感が強い。
特に目新しい点はなく、もう少しパンチのある刺激が欲しかったところです。

オカルト(2008年製作の映画)

3.8

宇野祥平の怪演が心に残る。胸がざわつく「なんで敬語なん」。胡散臭さと憎めなさを同居させた稀有なキャラクターを演じきったこの男に感謝。
映画自体もホラーとモキュメンタリーという形式に真摯に向き合っている
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グレート・ウォリアーズ/欲望の剣(1985年製作の映画)

4.0

映画、活劇としてとにかく面白い。
今日の今日まで観ていなかったことをただただ後悔。
荒々しい箇所は大いにあるが、それを補って余りあるパワーで満ち溢れている。

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

4.5

ストライクが気軽に出せるような人生であれば、それは軽やかで理想的な人生だが、現実はそう上手くは行かない。
拒絶と齟齬とディスコミュニケーションの大雨に降られ、愛の重さとすれ違いが私たちを痛めつける。
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日本の悲劇(1953年製作の映画)

3.6

リアリズムの鋭さを存分に堪能。ラストシーン間際の呆気ないカットに衝撃を受け、その後の叙情豊かなギターの調べが胸に響く。
戦前/戦中/戦後と、価値観が転換した時代に生きる名もなき市井の人々を描く悲劇。
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大いなる幻影(1937年製作の映画)

3.6

ボアルデューが逃げ回る大捕物のシーンのセットの豪華さに目が眩む。優雅に逃げる白鳥のような大尉の軽やかさと、ちょこまかと虫のようにうごめくドイツ兵の鈍臭さの対比。
大掛かりな脱走シーンの活劇と運動を娯楽
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.4

単身赴任をしていた父親の日記を盗み見た時の記憶が蘇った。父は月に一度会える息子たちとの時間を楽しみにしていたようだが、コミニュケーションの取り方や息子たちとの接し方に悩み、自らを「父親失格」と評してい>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.6

ほとばしる鮮血の赤さとバイオレンスの激烈さにノックアウトはされたが、その他の技術的な側面の部分でしっかりと楽しめたかというと微妙ではある、ただ怖いもの見たさで見るのであれば存分に楽しめる一作。個人的に>>続きを読む

潜行者(1947年製作の映画)

4.2

一人称視点のカメラワークやしっかりとしたミステリー/サスペンスの作りが思いの外見応えがあり、パッと手にした映画にも関わらず非常に惹きつけられる映画だった。
手術してボギーの顔になれるのなら、、それはぜ
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.6

ロバが歩き、草を喰み、寂しく鳴く。
現代社会から取り残されたかのようにのっそりと歩いて、時々自分は走れることを思い出したかのように駆け足になるロバ。
飄々とした佇まいが似合うずんぐりとした体型。
気ま
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バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

5.0

「夢の中で、いつも何かが柔らかく、何かがリアルに感じられるように、突然、明晰夢の中に入り込みたかったのです。またあの明晰夢の中に入って、液体のような感覚を味わいたい。彼の中に入って、彼がどう感じている>>続きを読む