taiさんの映画レビュー・感想・評価

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田園に死す(1974年製作の映画)

3.6

シュルレアリスム感満載の映画。
内容は、何重かのメタの中で、主人公がコンプレックスや母との関係と向き合うというもので、尾田栄一郎の「冒険の対義語は母」という言葉を思い起こさせた。

終始薄気味悪く、終
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.6

うるせえやつらの側を被った、完全な押井守作品で、いわゆるタイムループものの祖

基本コミカルな日常シーンの中に入ってくるシリアスさがとても良く、カジュアルに観れるのにピリッとした展開に惹き込まれる。こ
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Mr.&Mrs. スミス(2005年製作の映画)

3.5

ブラッド・ピッド、アンジェリーナ・ジョリーが出会うきっかけとなった映画
程よいコメディで、頭を空っぽにしてカジュアルに鑑賞できる
にしても2人共美しい

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

3.0

高校のアメリカ留学時、授業開始から2週間で退学になったルームメイトが観ていた映画。その後一人で観てみたが、とにかく訳わからず怖かったことを覚えてる。もう一回観るにはちょっとした覚悟と心の準備がいるので>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

ありそうなSFのプロットを、カットや演出で魅せた作品。特に近未来的な建築物がどれも美しく、ブッ刺さってしまった
救いとは何か、肉体的限界には限度があってしまうのか。ストレートなメッセージかと思いきや、
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジー的な設定でありながら、そこに集う移民の生活や心情には妙にリアリティがあり、魅入ってしまった
全てのシーンに無駄なく、情緒的で、美しい。また観たい

「天国はあるんだぜ、でも誰も辿り着けない
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

クリスマスに友人と鑑賞
何かの目的のためではなく、生きるために生きる、というプロットは他の作品にも最近多いが、やはりピクサーの表現力に脱帽
やた、特に、ゾーンの表現に感激した
日常に句読点をつけてくれ
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.1

過去2作品に比べたら衝撃は少なかったが、相変わらずの暴力、裏切り、殺人でした

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.5

友人と組織論を議論した直後の鑑賞だったので、搾取的でウェットで、1番人身掌握的な組織の物語として観てしまった

内部揉めが一番の崩壊を招くのはどの組織も同じなんだな…

アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.5

過去作の『HANA-BI』や『その男、凶暴につき』に比べると派手なアクションが多く、見やすい分余白はないが、個人的には陣取りアクション映画として楽しめた

コイツがコイツを…そしたらこうなるからコイツ
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.1

日本人として、何かと親しみはあるタコだが、とはいえ知ってことはせいぜい足の本数や食感程度。軟体動物というのもあり、あまり感情移入したことがなかったが、蛸の生態や行動があまりにも知的で、みているだけのこ>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.5

ガッツリ集中しながらも観れるし、疲れているときは緩くも観れる、全精神状態対象映画

1作目ほどの衝撃はなかったが、このゆるゆる感とアクションのギャップはやはり唯一無二であるし、とても心地よい

日常シ
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凶悪(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

もちろんリリーフランキーやピエール瀧演じる悪役はもちろんだが、1番胸糞だったのは山田孝之演じる主人公。家庭という、目の前の主問題は徹底的に避け、事件を追い求める姿勢は、まさに凶悪だった

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.4

ホラー<<<コメディ
完全おバカ映画
ただ1時間という短尺でテンポ感も良し、長いYoutube動画を見るよりは満足感がある。

一言で言うと「これはこれで良い!」

関心領域(2023年製作の映画)

3.3

ナチズム/ホロコーストを「関心領域」という視点から描いた映画

映されるのは家族の日常、ただ耳を澄ますと、壁を隔てた向こう側で汽車の音や銃声、悲鳴までも聞こえてくる

しかし、この家族は、これを意識下
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.0

読み返す度に勇気をもらっている漫画がついに映画化
原作内で脳内補完していた描写が映像化され感動した

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.6

グロ、爆発、暴力、カースタント、エロは無し
これほど少年性を追求した、(ある意味)純粋な映画はないのではないかと、今作を観て思った

前作ほどのカオスさはないが、背景も綺麗に紐解かれ、観ていてスッキリ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.6

マッドマックス作品初視聴

Mad(怒ってる)なMax(人物)なのか
Mad(狂ってる)なMax(人物)なのか
Mad(怒ってる)さがMax(ボルテージ)なのか
Mad(狂ってる)さがMax(ボルテー
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

作品を通して、程よい緊張感がありつつ笑える要素もある。そしてそれを忘れさせるクライマックスのドタバタ
韓国の現代社会、そしてそこにある格差をありありと描いており、ここへの知識があればもっと楽しめるだろ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

美しい風景とシンセサイザーが、こちらも肌寒く感じるような没入感を演出していた。描かれるストーリーもリアルで、自分の生活と照らし合わせ、良い苦しみを味わいながら観た

『悪は存在しない』というタイトルは
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.8

アンソニー・ホプキンス演じるレクターの、美しくも狂気的な立ち振る舞い、そしてジョディ・フォスター演じるクラリスの、男性社会の中での強さと葛藤、作品全体として面白かったが、とにかく演技が光る映画だった。>>続きを読む

燃えるドレスを紡いで(2023年製作の映画)

4.3

現実世界の根本的な課題を浮き彫りしつつ、希望と道筋への光が暖かく灯すような、貴重なドキュメンタリー

服飾学校に通っていたとき、自分自身が抱えていた環境問題と表現の間の歪みが、やんわり解けていく感覚が
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.0

セリフとセリフ、シーンとシーン、愛と暴力、とにかく「間」に引き込まれた作品
北野武の日本人としての感性、芸人としてのユーモアがとても綺麗かつ明確な形で作品に昇華されていた
日本語を母国語として摂取でき
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ドグマ(1999年製作の映画)

3.5

キリスト教を皮肉めいたジョークで揶揄しつつ、伝えたいメッセージもはっきりと伝わる良い映画。B級らしい演出も作品の一部として楽しめた

ソナチネ(1993年製作の映画)

3.9

不意に訪れず死と長閑な日常、その中での心情と間に見入ってしまう、作品内の空気感に呑まれるような作品

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.8

初北野武映画
歩くシーンと空気感、間がカッコよく、日本版ゴッドファーザーっぽい感じがある。歩く姿をまたじっくり見たくなる

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

セリフの言い回し、カットの画角や演出、全て色褪せないかっこ良さがあり、良い意味で、元祖おしゃれ映画感を満載に感じた。またいつの日かゆっくり観たくなるだろう

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

独特の世界観、カメラワーク、衣装、飽きないストーリー、全てが噛み合っていてよかった。
ストーリーはピノキオっぽいが、より大人で資本主義的。エンディングの爽やかさ含めてとても好き

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

変わらぬものの中で変わっていくものをとても綺麗に描いていた。没入するというより、フランス料理のような、場面場面を丁寧に摂取するような映画
とても好き

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.5

ストーリーやセリフがシニカルでとても面白かった。が、プロットが強すぎるので、何回も戻ってくるようなものではなく、1回楽しめれば良いような作品。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

netflixで視聴。リアル(?)な暗殺屋の逃走/復讐劇は面白く、派手なシーンが目立つ映画ではないのに飽きさせない作りになっている。と思ったら急なファイトシーンも。
ラストはそんな感じか、と思った。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

昨今の世界情勢的にも、今上映されているのがとても意義があると感じた。戦時中/戦後が舞台の作品は、古い大和魂の美化やプロパガンダチックになりやすいと思うが、そのような表現も身構えてたよりは少なく、観やす>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.8

やっとOGマフィア映画を観れた。
マスキュリンさを賞賛するわけじゃないけど、やっぱかっこいいと思っちゃうよね、男の子だもん