スペイン内戦の内容を一応ささっと確認しておいて良かった。第一幕、了。と思いきやそのまま終わってしまった、感が(本来後半があったらしい)。早熟で大人の顔色を理解できてしまうけれど、そうであるが故に気丈に>>続きを読む
綺麗な夏の沖縄で起こる、静かで脈絡のないユーモアと暴力。どこへ来てもしがらみから逃げられぬ男たちが束の間の美しい平穏を過ごしたあと、作中でも登場する驟雨のように、前触れなくそれは終わる。幼くて馬鹿馬鹿>>続きを読む
あらゆるカットが、ゾッとするくらい完成されていて美しい。映像としてすごく綺麗。
混じり合う現実と幻想。揺蕩い、流れ、滴り、降り注ぐ水、水、水。そして焼き尽くす炎。全体としてのひんやりとした恐ろしげで>>続きを読む
ベタでスッキリではあるが、時代背景や社会問題等、考えさせられるものも多い(北日本出身の私には、在日朝鮮人の問題は決して身近とは言い難かったのもあり、通夜のシーンは「無自覚」「無関心」として反省も感じた>>続きを読む
「子供は無垢で、大人は汚い」と言い切るのもまた大人なのでしょう。
そうした簡単でわかりやすい二分法に隠されているだけで、時間の蓄積に関わらず、自分と自分自身、自分と他人の関係の間には沢山の複雑な困難が>>続きを読む
音楽が素晴らしい。
島田陽子すごく綺麗。
松子が琴を弾く物陰で立ち止まる佐清、というカットの陰影が怖くて良かった。
好きな映画を観てきました。
ロリータ趣味はないのだけれど、やはりこのナタリー・ポートマンは妖しさすら感じるほどの美しさですごい。
アジアン・オシャレ・破滅型ロマンス。ド性癖でした。これをロマンスに括っていいのか分からないですが、そのジャンルではトップクラスに好きですね。気持ちがスッキリするタイプの映画ではないけれども。
名前だけずっと知っていたが初見。シュールでアニメーションが特徴的な印象を受ける。内容の筋は分かりやすい気もするが、その内容が示唆に富んでいるかと言われると...?受け止めきれなかっただけかもしれない。>>続きを読む
わかるようでわからないような。
子供の頃から親しんできた宮崎駿作品の、遺言じみた作品。
母なる愛と、生存の肯定、諦めながらも生きていくこと??
後数回見ないといけないなと思った
このレビューはネタバレを含みます
以前から気になっていた(ポスターのヴィジュアルが良過ぎたため)映画。終始、胸が苦しくなるほど美しい映像。以前、坂東玉三郎の「書かれた顔」を見た時も思ったが女装故の、震え上がるほどの、どこか恐ろしいまで>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
リバイバル上映。胸糞映画は、劇場で見た後の脱力感が、本当に凄まじい。終始胸が苦しく、序盤から「あー、絶対これ裏切られるやつよ」という嫌な予感だけがつのり、見事にそれが当たっていく。独りよがりなセルマの>>続きを読む
気まずくて胸が苦しくて誰とも分かり合えるようで分かり合えない、そんな映画だった。演技力がすごいし、ズームアップの演出がいちいち「顔」の印象を押し出すのが良くも悪くもこの映画の持つ心地悪さを際立たせてい>>続きを読む
ゴダールを見るのはおそらく3作目になると思うが、個人的にはかなり好きだった。あの沈黙の演出や会話劇のオシャレさ、終盤のドライブシーンは痺れるほどに決まっていた。ちょちょいと音楽を流して、踊って、南の海>>続きを読む
性癖すぎて、というか、身に覚えが、といつか、終始のめり込んでしまった感じ。このテンポ感と思い思われの錯綜は、私は辛くなる。
あ、カネコアヤノはめちゃんこ好きなんです
美しい。あれ、そもそも私たちの記憶って静止画だったっけ、動画だったっけ、と変なことを考えてしまった。夢はある種の実体験だから動画的だけど、過去ってどうだろう。映画や映像がなかった頃の人々はどうだったん>>続きを読む
遅ればせながら。漲り、迸り、炸裂するエナジー、血液、炎、水、筋肉、音楽、舞踊。長尺だが、幕切れからエンドロールまでスクリーンから目を離すことのできない密度。魅せるエンターテイメント。インド史の知識が抜>>続きを読む
「恋する惑星」よりも私は好きかも。モウの失恋の仕方が(完全に私怨だが)とてつもなく刺さった。カメラワークがかなり斬新だけど、若者の焦燥感と出会いと別れの儚さがよく現れていてかなり気に入った。
音楽がバッチバチに最高。小躍りするフェイ・ウォン最高。人間、理解し切ることのできない男と女、90年代ネオンギラギラの香港での美しくて切ないラプソディ。存在しないはずのノスタルジーに襲われ、ちょっと踊り>>続きを読む
そもそもこの映画について言語で語ることが、この映画によって何処まで許されるのか。ゴダールの遺作となった作品。「他人の言葉で語る」ということ。正直、理解も解釈もできていないが、なぜか退屈だとは思わずじっ>>続きを読む