平成生まれを本気で殺しにいくという強い信念を感じたし、それがこれでもかとうまく行っている。我々に寄り添い、おジャ魔女で育った世代に愛のある、そして真摯な20年越しのメッセージ。フィクションを愛すること>>続きを読む
「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」試写で観た。A24。サンダンスで監督賞と審査員特別賞を取った本作。切なく美しい街映画だった。才気走りまくりの映画ど頭でいきなり心を掴まれる。主演2人がとに>>続きを読む
誰かのために言葉を紡ぎ愛を伝えるシンプルなコミュニケーションを、誰かのために書き上げるアニメーションで紡ぐ。近年でも珍しいくらいのウェット要素マックスなクライマックスだが、超絶的な作画と声優の演技でね>>続きを読む
観てる間ここまで興奮したのはノーラン作品で初めて。ダントツでノーランベスト。ノーラン作品は基本ノーランが思いついた設定やりたかった設定を可視化する作業だと思ってるんだけど、今回はそれを映画として可視化>>続きを読む
ひたすら水川あさみに怒られ続ける至福の2時間。怒られることと甘やかされることは紙一重だと改めて思った。あと夏帆が凄すぎる。あらゆる意味で過去最高の夏帆だと思う。
エメリッヒ新作。ひと昔前の戦争映画という感じで新鮮さはない。空中戦の迫力は凄いがその中のサスペンスとかドラマの作り方に正直あんまり見所がなく…。想像通りといえば想像通りな映画でした。正直明日には忘れて>>続きを読む
チャーリー・カウフマン新作。大傑作!こんな悲しい話があるか…。序盤のなんとなくのイメージで、倦怠カップルものかな?と思ってたら、そんなに甘いもんじゃなかった。もっとやばい話だった。めちゃくちゃおもしろ>>続きを読む
特に前半だが、明らかにマジックが起きてるショットが何箇所かあって見応えあり。だが、エモーショナルの塊のような圧倒的存在の琴子なき後半の台風クラブ展開では明らかな失速。やたら説明的なのも気になり始める。>>続きを読む
久々にピクサーらしいピクサー作品でとても満足。何かを見つける話ではなく、見えてなかったものに気づく話でした。
伝えたいメッセージがキレイに整理された1本に。膨らませたものの、ややアクション的カタルシスに乏しい気もするけど、ウェルメイドに上手くまとまってたと思う。
この映画で描かれるすべてが「最高である」としかいいようのないもので、切なさと多幸感で胸いっぱい。最高!
同じようなことをやろうとして爆死したあまたの和製SFとは一段出来が違う。限られた条件で世界観を構築。批評性も見事で見応えがあった。
大林宣彦、魂の遺作。熱量の塊で、かつめちゃくちゃアバンギャルド。圧倒された。
最高の材料を最悪の料理にした1本でもったいない。かつての中田秀夫はもういない。
暗黒青春版ララランドとでも言いましょうか。かつて自分にもあったかもしれないどろっとした醜い嫉妬心と向き合わされる1本。想像以上の見応え。
三木監督の女優撮影力とタッチ、テーマが見事に合致。主演4人がとにかく素晴らしい。が、だからこそそこを信じてナレーションと回想はもっと切っていってよかったのでは。
このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい青春映画ではあるという前提で、このロケーションとエキストラ数で夏の甲子園1回戦のアルプススタンドとして見てくれというのはあまりにも無理がありすぎる。見立ての文化である舞台ではこの辺が気になら>>続きを読む
めちゃくちゃおもしろい脚本をサービス精神たっぷりにちゃんと面白く撮ったお手本のようなエンターテインメント。最高。
本国上映中止になったウディ・アレン新作。ウディ・アレン問題が今後どうなろうと、この映画が光輝いてることは間違いない事実。
今年ベスト級。
透明人間とDVやストーキングの恐怖を混ぜ合わせた新解釈がキマリまくり。ずっと観客を不安にさせ安心させない。その徹底ぶりに感動した。
「最後の戦場」は最後ではなかった、「ラストブラッド」もラストではないのだろうと思う。暴力に終わりなどなく、ランボーは戦場から逃れられない。悲しい映画だった。
想像の倍くらい重く、思春期の自意識と向き合っていて心がえぐられた。父親目線の描写がどれもよくて、周りに自分のことを完全に肯定してくれる存在がいることの尊さと重要性をとても感じた。
ハーレイクインがひたすらにキュートでカラフルでポップで抜けがよくカラッとしたポジティブさに溢れてて、多幸感の塊だった
今年ベスト級。序盤あまりの悲惨さ残酷さに久々に映画観てて吐きそうになった。歴史というものの身も蓋もない暴力性、残酷性をひたすら見せつけられる130分。「ババドック」を撮ったジェニファー・ケント、ほんと>>続きを読む
昔の他人事が今起こりうる自分事になる素晴らしいドキュメンタリー。制作過程の労力を思うと頭が下がる。