てん吉さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

てん吉

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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

いわゆる「ナメてた相手が実は殺人マシンでした映画」。
しかも主演が『ブレイキング・バッド』のソウル・グッドマンっていうんだからナメたらいかんわけです。

そのルックスからもジョンウィックほどスタイリッ
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

2.9

30年以上経ってこの手の映画に免疫ができているのか、触れ込みほどの恐怖は感じなかった。

行き過ぎた探究心の末路。サイコパスの心理なんてわからないし、知りたくもない。
淡々と進むのが逆に気味が悪い。

バービー(2011年製作の映画)

3.0

ダンカンが監督した『七人の弔』を思い出す。

予定通り姉が行っていたら結末は変わってたのかな。

陰惨な実話ベースの映画って、事実そのままの結末にするのはもちろんなんだけど、最近のタランティーノみたい
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.6

前作同様の『仁義なき戦い』シリーズのような昭和臭いオープニングタイトルがしびれる。
暴力団の抗争というより、最終的に個人戦になっちゃったのはちょっと残念。
孤狼同士、同じ匂いを感じて引かれあっちゃうの
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.9

とても重い話しだけど、敬遠するのはもったいない傑作。

この映画での悲劇の引き金は、司法や社会のあり方が原因ではなく、認めたくはないけど、人が持つ移民や難民に対する潜在的な差別意識の結果なのではないか
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.5

IMAXレーザーにて鑑賞。

人生お初のIMAX体験。
話しも画も暗いけど、闇に浮かび上がるバットマン、圧巻のカーチェイスなどなど、最高の音と映像であっという間の3時間。

正にディテクティブ・コミッ
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ハイテンション(2003年製作の映画)

3.2

この手のスプラッターものは、辻褄とか理屈とかはどうでもいいんだよ。
言うほどキツい描写はなかったけど、終盤の『悪魔のいけにえ』ばりのチェーンソーぶん回しの件はなかなかのヤバさ。

とりあえず言えること
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

2.7

理解できるわけないよね、殺ってる本人が理解してないんだから。

なにより不安にさせるのはダックスフント。そういう意図があるのかはわからないけど。

ファーザー(2020年製作の映画)

4.3

ダーレン・アロノフスキーが撮りそうな疑似体験作品。
一見『メメント』のような複雑な作りのようでもあり、タイムループもののようにも見れる。でも題材が認知症というのもあり観ていてほんとに切ない。

最後の
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.1

Filmarks試写会にて

ラストのアレは反則級、泣くなって方がどうしたって無理だよ。

親や兄弟姉妹、夫や妻や子供、彼氏でも彼女でも、愛する誰かがいる人はこの映画を観てる間、きっと会いたくて仕方な
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.5

善と悪、というわけではないけど戦うべき相手が明確なので法廷ものとしてはわかりやすかった。

傍観者にならず声を出すことはとても勇気がいることだけど、だからといって社会や政治に対して無関心でいることはや
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空白(2021年製作の映画)

3.7

冒頭の事故シーンが衝撃的で、この映画への覚悟が問われてるよう。

古田新太はモンスターそのものなんだけど、もしも自分も同じように愛する人を失ったら鬼にも悪にでもなれるのかもしれないな。

登場人物の中
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

『最強のふたり』にも似た雰囲気のロードムービー。
今なお根強く残る差別問題だけど、このテーマを扱う映画に良作が多いのはなんとも皮肉。しかも実話ベースなんだよね。

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

芸に惚れ生き様に惚れ。
そう思える人と出会えたことは本当に幸せなことで。
『アウトレイジ』とは違う、愛のこもった「バカヤロウ」が耳に心地いい。

アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.6

ホラー映画に多い「自ら困難な状況を作り出す身勝手なバカ」が今回も登場ですよ。

『ウォッチメン』でも感じたんだけど、ザック・スナイダーって冒頭職人だよね。
オープニングクレジットまでの流れは映像も選曲
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.5

法(デカ)で裁いて拳(ヤクザ)でとどめ!

「お前の心に拳はあるか?硬く握りしめたズシンと響く重たいやつさ」
そんなどこかで聞いたフレーズを思い出すほどの圧倒的なドンソク兄貴の拳!
ナンパなチャラ坊は
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残された者-北の極地-(2018年製作の映画)

3.0

人間1人じゃ生きていけないんだなぁやっぱり。極限状態はそれはもちろん無理ゲーなくらいキツいんだけど、なによりも絶対的な孤独って1番耐えられないんじゃない?

コインロッカーの女(2015年製作の映画)

3.2

家族だと思っていたのは子供たちだけで、親は自分の私利私欲のために子供を囲い利用する。
これは韓国も含めて世の中にある壊れた親子関係へのアンチテーゼなのか?

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

SFってこういう映画のことなんだと思わせる圧倒的スケールの映像美と音響で、どう考えても劇場で観るべき作品。
どこかで見たことあるなっていうアレやコレも元は『デューン』がオリジンだったりするんだよね。
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ろくでなし(2017年製作の映画)

2.4

大してろくでなしじゃない。というよりもの凄く不器用。
主演の2人は色気があってすごくいい役者。この映画を観たら、続けて『柴公園』も観て欲しいです。まったく印象違う2人にびっくりします笑

柴公園(2019年製作の映画)

2.6

映画化するには少し間延びを感じた。
逆に柴犬たちをもっと観たかったかな。

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.0

原作を読んでからの鑑賞。

ガイ・リッチーの『スナッチ』を凄くシリアスにしたようなお話し。

悔しいけど韓国で映画化したのは大正解。
少し説明不足で駆け足なところもあったけど、舞台を韓国に変えて2時間
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罪の声(2020年製作の映画)

3.6

アクションには必ずリアクションが伴うもので、必ずしもそれが当の自分に返ってくるとは限らない。
身勝手な大義を掲げた大人たちが招いた悲劇。

宇野祥平の演技が1番光ってたな。

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.6

時代設定が自分とドンピシャでなんだか涙が出てきた。みんな同じような恰好して、フリッパーズやピチカートなんかのいわゆる渋谷系を聴いて、シネマライズでスワロウテイル観てれば安心みたいな風潮。もう、これが当>>続きを読む

ムカデ人間3(2014年製作の映画)

1.4

所長が終始ギャーギャーうるさい。
そしてなによりムカデまでがとにかく長い。しかも散々待たせておきながら全く期待外れで空っぽの出来。

2の常軌を逸したヤバさは完全に鳴りを潜めてまったく別物に成り下がっ
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blank13(2017年製作の映画)

1.7

死んだ父親の知られざる側面を死後に知る、っていうとすごくいい作品な予感がしたんだけどなんか安っぽい。キモの斎場シーン、あそこは邦画のダメなとこが全面に出てた。いつもの佐藤二朗は濃すぎてミスキャスト。>>続きを読む

劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年製作の映画)

3.5

ざーっとシーズン1からの劇場版視聴。
もうね、常節中学校の校歌が頭から離れない笑
時代背景もドンピシャ世代なんでいちいち琴線に触れる作品。荒んだ心に沁みて後半はまさかの号泣。

荒野にて(2017年製作の映画)

3.4

こういう子には本当に幸せになってほしい。
ただ寝泊まりするだけの家はただの場所であって家庭じゃない。本当の家には愛する家族がいて衣食住以上の大切なものがあるんだよね。

マルコム&マリー(2021年製作の映画)

3.4

心からの「ありがとう」、結局これが一番大事。

ワンシチュエーションのモノクロでしかも2人だけしか出てこない、ある意味動画配信サービスだからできる今の映画。
でも音楽も画もセンスあって、なによりぶつか
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

3.3

ムエタイ×『ミッドナイト・エクスプレス』

自分だったらものの数秒で音を上げちゃうね間違いなく。言葉も通じないんで観てる側もその場に放り出されたような絶望ヴァーチャルリアリティ。
ムエタイシーンもガ
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息もできない(2008年製作の映画)

3.7

家族という血の呪縛と負の連鎖。
韓国人男性の女性蔑視やDVは徴兵制が原因なのかね。平気で男性が女性を殴るシーンはものすごく嫌悪感を抱かせる。

『あゝ、荒野』のバリカンだとは知らなかった。雰囲気違うん
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.5

ある意味SF映画の祖でもあるホドロフスキー版『DUNE』が幻に終わったからこそ数多の名作SF映画が生まれたわけだし、同じく少なからず影響を受けた『ブレードランナー』の(誰もやりたがらない)続編を撮った>>続きを読む

オーディション(2000年製作の映画)

2.7

オレは剣山じゃねー、と言ったとか言ってないとか。藤枝梅安ばりの針のお手前にマジで悶絶5秒前。
恋は盲目とはいうけど、よく相手を見極めないと網にかけたつもりがお前が網にかけられちゃうぞ!といういい教訓で
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ドッグマン(2018年製作の映画)

3.3

ものすごく狭い世界で周りの顔色ばかり伺ってる男の話し。モルディブなんて遠い宇宙の彼方みたいな。

長い物に巻かれる、意志が弱いというかそもそも意志がないタイプ。そんな彼は周りに従順なイヌそのもの。
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

3.9

モンド映画のていのホラーかと思いきや、
『レクイエム・フォー・ドリーム』を彷彿とさせるバッドトリップ映画。
それに加えて、1人の男が傷ついた愛する女性を癒すためにあるグループセラピーに連れて行くってい
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