ヒラノさんの映画レビュー・感想・評価

ヒラノ

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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

4.6

ウディ・アレン監督の最新作。私は「ハンナとその姉妹たち」が彼の映画では一番好きだが、この映画も、好きな部類に入る。
アレン版の「野いちご」のような内容。
小品だが、しみじみとした詩情がある。

スケアクロウ(1973年製作の映画)

5.0

午前10時の映画祭で上映ということで、久しぶりに劇場で観る。1973年に公開された時は高校生。前年に「ゴッドファーザー」が公開され、一躍スターになったアルパチーノと1971年公開の「フレンチコネクショ>>続きを読む

流砂(1950年製作の映画)

3.8

「流砂」ミッキー・ルーニー主演のノワール映画。ミッキー・ルーニーは、「少年の町」などの子役時代で活躍した俳優だが、今回は間違いなくB級映画。前回この劇場でドン・シーゲル特集をした時に観た「殺し屋ネルソ>>続きを読む

拳銃を売る男(1953年製作の映画)

4.6

ジョセフ・ロージー監督、ポール・ムニ主演の「拳銃を売る男」。ハリウッドを追われたロージーがイタリアで制作した映画。「ゾラの生涯」「仮面の米国」「科学者の道」などに主演した名優ポール・ムニを殺人を犯した>>続きを読む

暴力の街(1950年製作の映画)

4.8

「暴力の街」。こちらも監督はジョセフ・ロージー。ただし、主演はマクドナルド・ケリーという未知の俳優。ヒスパニックと白人の対立を硬質に描いた映画。人種差別をテーマにした傑作「手錠のままの脱獄」「ミシシッ>>続きを読む

群狼の街(1951年製作の映画)

5.0

「群狼の街」。サイ・エンドフィールド監督、フランク・ラヴジョイ主演。私にとっては、全く知らない映画だったが、「ボディアンドソウル」と同じように、これは衝撃的な傑作だった。貧困に負けて、心ならずも犯罪に>>続きを読む

ラケット/脅迫者(1951年製作の映画)

3.9

「ラケット」。ロバート・ミッチャムとロバート・ライアン主演の犯罪映画。B級映画なのだろうが、二人のスター俳優の存在で、エンターテイメント映画としての醍醐味が味わえる。特に、悪役を演じるロバート・ライア>>続きを読む

破局(1950年製作の映画)

4.0

もはやハリウッド赤狩りシリーズのテーマ的存在のジョン・ガーフィルド主演の「破局」。自分の船を持った男が金銭に苦しむ中、引き受けた仕事によって、転落人生を迎えていく様子をガーフィルドが熱演。ラストの船上>>続きを読む

不審者(1951年製作の映画)

3.8

ジョセフ・ロージー監督、バン・ヘフリン主演のノワール映画。ヘフリン演じるクズ警察官が見回りした家の妻に横恋慕して、遂に夫を殺し、妻と再婚して、新生活を始めようとするも、妻の妊娠の告白に破滅の道を転がり>>続きを読む

ストレンジャーズ6(1949年製作の映画)

4.9

偉大な俳優ジョン・ガーフィルドとジェニファー・ジョーンズが主演、ジョン・ヒューストン監督の社会派映画。独裁者の圧政に苦しむキューバで、革命を起こそうとする若者たちを生々しく描ききった問題作「ストレンジ>>続きを読む

アンダーワールド・ストーリー(1950年製作の映画)

4.7

ドルトン・トランボがノンクレジットで脚本に参加したという「アンダーワールドストーリー」監督は、サイ・エンドフィールド。主演のダン・デュリエは、悪役で有名な俳優だが、今回は、最後は正義を通す新聞記者の役>>続きを読む

地獄の英雄(1951年製作の映画)

4.5

カーク・ダグラス主演、ビリー・ワイルダー監督の「地獄の英雄」。1951年制作の社会派映画。「失われた週末」「サンセット大通り」のようなシャープさはないが、ラスト近くから、グングン盛り上がって行く演出は>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

5.0

アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンが主演した人間ドラマ。何回観ても涙が出る。「クレイマー・クレイマー」「普通の人々」という家族をテーマにした名作に引けを取らない感動的な映画。アダム・ドライバ>>続きを読む

ハリウッド・テン(1950年製作の映画)

4.5

短編映画だが映画史に残る貴重なフィルム。忘れてはならない。

大いなる夜(1951年製作の映画)

3.9

「ET」主人公の可愛い妹役を演じたドリュー・バリモアの父ジョン・バリモア・Jr.が若き少年時代に主演したルノアール映画。
後にホームレスにまで落ちぶれ、ドリュー・バリモアに拾われたという事実。不遇のう
>>続きを読む

真昼の暴動(1947年製作の映画)

4.8

バート・ランカスター主演、ジュールス・ダッシン監督の監獄を舞台にした映画史に残る傑作。脚本は、後に名監督となるリチャード・ブルックス。全編、手に汗握る緊張感の連続で観客を飽きさせない。狂気の看守となる>>続きを読む

その男を逃すな(1951年製作の映画)

4.8

ジョン・ベリー監督、ジョン・ガーフィルド主演、名女優シェリー・ウィンターズ共演の傑作。小悪党のガーフィルドがシェリー・ウィンターズへの愛情に揺れ動きながらも他人を信じられない哀しみを見事に演じきった。

悪の力(1948年製作の映画)

3.8

ジョン・ガーフィルド主演のフィルム・ノワール。エイブラハム・ポロンスキー監督作品。愛する兄を殺されて、初めて正義に目覚める弁護士の役ガーフィルドがを熱演。この後、赤狩りにあい、ハリウッドを追われた。

恐喝の報酬(1950年製作の映画)

3.5

自分のキャリアアップの為に、人を利用するだけして役に立たなかなったら冷酷に捨てるクズ男のカメラマンが主人公の映画。
全く主人公に共感を持てず嫌悪感さえ抱く。最後に撃ち殺されて、良かった。

深夜復讐便(1949年製作の映画)

3.9

「ゴッドファーザー」で凄味あるマフィアのボス パルジーニを演じたリチャード・コンテが若き日に主演したクライムサスペンス映画。敵役は「波止場」「十二人の怒れる男」「エクソシスト」の名優リー・J・コッブ。>>続きを読む

拳銃魔(1949年製作の映画)

4.9

これは面白い🤣拳銃というキーワードで恋に落ちた愚かなカップルたちの逃避行。特に女主人公を演じたペギー・カミングスの悪女ぶり。「俺たちに明日はない」も「ゲッタウェイ」も、この映画こそ元祖なのだろう。

十字砲火(1947年製作の映画)

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期待して観たのですが、私には刺さりませんでした。ただロバートライアンは印象に残りました。

ボディ・アンド・ソウル(1947年製作の映画)

5.0

「ロッキー」のルーツのようなボクシング映画の大傑作。今見ても、この興奮は変わらず。最高の映画。ジョン・ガーフィルドという俳優の力を改めて思い知った。

キー・ラーゴ(1948年製作の映画)

4.9

ハンフリー・ボガード主演、ローレン・バコール、エドワードGロビンソン、クレア・トレバー共演、ジョン・ヒューストン監督のハードボイルド映画の傑作。フロリダ半島にあるキーラーゴのホテルを舞台に復員将校、ホ>>続きを読む

テンション(1949年製作の映画)

4.9

ジョン・ベリー監督、リチャード・ベースハート主演の傑作サスペンス。鬼気迫る悪妻を演じたオードリー・トッターなど、ほとんど無名の出演者たちばかりだが、脚本と演出の力で第一級のエンターテイメント映画となっ>>続きを読む