煌さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

煌

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キリエのうた(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

岩井俊二ってこんなに見え透いた嘘だらけの映画作る人だったっけ?
あんなに好きだった彼の作る物語空間、世界観がこれでもかというほど裏目に出ていて、途中からスクリーンを直視することすらきつくなってしまうほ
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.2

芝居が本物すぎる。
あまりにも美しいジュリー・デルピーに気を取られて度々会話の細部を聞き逃してしまうなどしていたが、そんな絶対的、圧倒的な彼女の存在感をイーサン・ホークが易々と超えてみせた唯一のシーン
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.2

監督自らが巨根の話から始める映画、面白すぎるだろ

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

映画・劇など、登場人物達が観る対象となるものに限って鮮やかに色付いているのがとても好きだった。映画館にて『チキチキバンバン』を家族で観るシーンは、“映画内において登場する映画を観るシーン”の中で相当上>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ラスト20分のスピード感が痛快で良い。正直最初からこのスピード感を求めてしまっていたので冗長に感じる部分は少なからずあり。
最初の拷問シーンは薄目で観ていたのが、映画が進むにつれてだんだんと感覚が麻痺
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

5.0

この、膿の塊のようにどうしようも無くどす黒くまとわりつく時間の集積。全てが澱んでゆく。全てが歪んでゆく。ギターの弦が奏でる悲鳴のようなひずみが鼓膜にこびりつく。未発達な身体を未発達な自我が容赦なく引き>>続きを読む

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.0

カメラワークと構図、うだるような夏の質感はかなり好きだったが、あまりにも芝居が臭すぎるせいでストーリーに全く没入できず。早々から割り切って、一つひとつの映像にのみ集中して観ていた。

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

-

計算され尽くした構図の連続、世界そのものを作るかのように物語を作るということ 
こういう映画を観るたびに、現在の自分のちっぽけさが炙り出されるような気がする あと何回この感覚を乗り越えたらそちら側にい
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E.T.(1982年製作の映画)

-

純度があまりにも高くて、それでもちゃんと面白くて、少なくとも映画を観ている間は"ETを見ることのできる側" に居ることができたのが嬉しかった 
ストーリーそのものにというよりかは、この映画の根底に流れ
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

未来は常に、白紙ってことさ!

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

「かつてはあんなに愛し合っていたはずなのに・・・」系の、愛の脆さとか恋愛/結婚の違いとか諸行無常を描く物語が好きなのでかなり期待して鑑賞してしまったのが間違いだった。

シンディは、結婚生活における夫
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

-

「『何か』が欲しい、という思いをキープするのは、その『何か』が今の自分には足りないという無力感をキープすることで、それはとても、難しい。」

こちらあみ子(2022年製作の映画)

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自分の中にある(かつてあった)あみ子的な部分と、あみ子を毛嫌いし遠ざけたがる部分、相反するはずの二つの側面が自分の内側で拮抗していて、この映画を観ながらずっと、嫌悪なのか嫉妬なのか羨望なのか思慕なのか>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

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別に大袈裟な話ではなくてさ、ここまでしないと加害者側に妥当な制裁が与えられていないっていう現状は確かにあって。
「幼い頃からずっと、ニーナはニーナだった。なのにあの事件後、ニーナの存在にはあなたの名が
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

彼女は一度死ぬことによって新たな生を得た

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

(最後意味わかんなすぎてゲラゲラ笑っちゃったけど)、人知を超えた世界を人知を尽くして描いてる感がたまらなかったな。
本物の未知によって呼び起こされた本物の感情、まさに至高体験だった。
ラストにかけて、
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ーいずれ嫌いになるわ。私はいずれあなたに退屈して息苦しさを感じるようになる。

ーオーケー。

冬の旅(1985年製作の映画)

5.0

これ良すぎて、もう二度と初見の感動を味わえないのが悔しいよ

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

-

大層な事件が連続して起こっている割に、それらがなんだか夢の中みたいにぽやぽやしていて掴み所のないものとして乱立している。それはあたかもワンダ自身の脳内世界を投影したよう。目の前で色々なことが起こってい>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

3.3

ヴァカンスという非日常の時間と空間で生じる出会いと別れ、群像劇としてお手本みたいな作品だけどなんか刺さりきらなくて歯痒い気持ち

天使の涙(1995年製作の映画)

3.9

随所で登場する恋する惑星との繋がりがよかった、間違い探ししてる気分になって。(何も間違いじゃないんだけど)

ミッシェル・リーめちゃくちゃ綺麗ね。中華版やさぐれ版小松菜奈という感じ。バチバチに整った顔
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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.6

1分たりとも飽きとダレの時間がなかった気がする。思考の隙すら挟ませないジェットコースターのようなカメラワークと演出、色彩、音楽。小汚く埃っぽい街並みの匂いと喧騒がすぐそばに感じられるかのような。これが>>続きを読む