驚嘆した。
これぞ映画、まさに総合芸術。
観る前は、なんで今さら『ウエスト・サイド物語』?
なんて思っていたけれども、
これは現在の世界にもっとも必要な物語であって、
人種も老若男女も問わず、いろん>>続きを読む
同じ症状を描いた映画は幾つか観たことあるけれど、このような描き方は発明じゃなかろうか。
仕事で老人ホームに行ったりするので、数人の顔が頭に浮かぶ。
私を誰か別人と勘違いしている人、
大げさに苦痛を訴>>続きを読む
楽しい傑作。
ウェス・アンダーソン組にしか作りえない唯一無二の映画。
(いつも以上の)変態的なこだわりをもつビジュアル。
プロの仕事、愛すること、悲しみ、涙を流すこと、といった(おなじみの)テーマを>>続きを読む
この監督の作品、はじめて観たが、興味深い。
次の展開が読めない。
基本的には、
機密情報の入ったフロッピーディスクというマクガフィンを巡るサスペンスではあるが、
記憶喪失の男含め、目的ははっきりして>>続きを読む
教育改革のためのBR法なる新法に則って、
とある中学の3年B組が無人島に連れ去られ、
3日間、最後の1人になるまで殺し合いをすることに!
このクラス、女子も男子も濃い。
柴咲コウ(いい顔)、栗山千明>>続きを読む
白黒のサイレントで、
童話の「白雪姫」(スペイン語でBlancanieves)をベースに発想を飛躍させ、
波乱にとんだ、闘牛ありフラメンコありのスペイン映画。
とても意欲的だし、楽しさと悲哀に満ちて>>続きを読む
ハーモニー・コリンは一貫して、
世界の闇にではなく、世界の輝きにこそ目を向けてきたのだ。
『ビーチ・バム』を観ればそのことがよくわかる。
このご時世「政治的正しさ」や「金銭的豊かさ」には一切興味が>>続きを読む
途中、かなり寝てしまったので評価保留。
そういえば『アラビアのロレンス』も『イングリッシュ・ペイシェント』も途中で寝てしまったので、
砂漠は苦手かもしれん。
続編が来たらもう一度挑戦したい。
舞台は1761年、ロンドンの精神病院。
院長のシムズ(ボリス・カーロフ)は劣悪な環境を放置し、
患者を見世物にして私腹を肥やし、雑に殺したりもしていた。
モーティマー卿の被保護者で話し相手のネル(>>続きを読む
これはなんとなく見逃していた。
終盤、穏やかなクリスタルレイクに浮かぶボート、
画家のピーター・ドイグが何度も題材にしているように、とても幻想的で美しい。
大したことではないが、あの有名な曲は、>>続きを読む
ナインティナイン(主にやべっち)が主演。
おかん(秋野暢子)と、おじい(笑福亭松之助)が上手い。
吉本の若手芸人が脇を固める。
『ガキ帝国』に匹敵する面白さだったが、
最後まで視聴できなくなったので>>続きを読む
なんとなく見逃していたのを観た。
普通にメロドラマとしてよく出来ているし、サービス満点、アクションも見応えあり。
これは文句なしに面白い。
ゾンビ映画あるあるに、続編映画あるある。
既存映画が作った安全地帯で、
ぬるま湯に浸かっているようなぬるいノリが、
面白いと思う人にとっては面白いのかな、
というレベルを超えていないと思う。
作り手>>続きを読む
おもしろうてやがて悲しきこの映画を観ても、
ヒーローこそ変態の極みだとわかる。
エリオット・ペイジ(当時エレン・ペイジ)など、文字通り頭がぶっ飛んでいる。
アラン・ムーア/デイブ・ギボンズによる「>>続きを読む
海の深さも、南極の冷たさも、怪獣の咆哮も、何ら心を動かさない。
我々の心を動かす肝は、
無声・白黒の時代から受け継がれ培われてきた繊細な演出の技術であり、
撮影後にどれだけVFXを盛ろうと、情感を盛>>続きを読む
他人の信じているものを、手前のものさしで簡単に理解した気になってはダメだね。
どう見てもあやしすぎる新興宗教にどハマりし、
生活費を切り詰め、家族や世間体を失ってまでお布施をする夫妻(永瀬正敏、原田>>続きを読む
弱気になり自分を卑下しだしたモリーに対し間髪いれずビンタを食らわすエイミーが良い。
私の親友を悪く言う奴は、それが本人であっても許さない。
高校生活を勉強に全振りしてきた生徒会長のモリーと、大親友>>続きを読む
新世紀は1日にしてならず。
冒頭のパリ上空の攻防だけで、鑑賞料の元が取れそうなほど、おもしろメカ、おもしろバトル満載。
最終作(の後半)に至って初めて聞くような、「それ何?」という単語・設定が山ほど>>続きを読む
言わずと知れた「若草物語」を、
現代にも通じる物語としてみごとに甦らせている。
背景にある宗教的理想や、差別(人種、階級、性差)の問題も、
絶妙なさじ加減で語られている。
撮影、美術、照明、衣装、す>>続きを読む
『君の膵臓をたべたい』の2人だ。
と思って観たが、キツかった。
超売れっ子になった2人に、いまさらナイーブな演技を期待するほうが間違っている。
そして、もっと良い作品に恵まれてほしいと思う。
見た人それぞれ、リトル・ジョーの寓意を読みとるだろう。
恋愛、仕事、お酒、ドラッグ、SNS、ゲーム…。
依存性、中毒性のあるもの、
快感物質で人間を支配してしまうものは、ぜんぶリトル・ジョーだ。
怪>>続きを読む
アルプススタンドの端から、グラウンドを眺める主演4人に、青字のタイトルが被さるあたりで早くも泣いた。
こんなはしのほうにドラマを見いだすセンスに感動する。
青くさいだけの青春映画は醜悪。という自覚を>>続きを読む
2020年7月にやった金ローの吹替版。
悪くない。
ただ宣伝効果以外に、オーシャンズシリーズを謳う意味は無いような。
それは『ゴーストバスターズ』にも007?にも言えることでしょう。
巷間傑作といわれるスコセッシ監督作を観ても、「傑作のように見えるいかさま」という印象が拭えないのだが、
「いかさまですが何か?」と開き直り、
いかさま師を描いた時に本領を発揮するらしく、『ハスラー2』>>続きを読む
誰も肝心なことを教えてくれず、会話はかみ合わず、
なぜかすごく嫌われ、ことごとく裏目にでる。
フランツ・カフカの小説みたいな感覚。
破とQの間には物語上14年が経過しているらしい。
ミサトさんた>>続きを読む
•現代的な透明人間。
周りの信用や評価を失墜させるという、いやな攻撃をしかけてくる。
後半は物理攻撃も多用。
•完璧に透明すぎる。(天才科学者がすぎる)
もう少し存在感というか、愛嬌があってもよい。>>続きを読む
『スーサイド・スクワッド』未見だが、かなり面白かった。
ハーレイ(マーゴット・ロビー)は自認するとおり悪女だ。
平気で他人の足をへし折ったり、他人の顔に刺青で落書きしたり、ハイエナをけしかけたりする>>続きを読む
コロナ禍の、寒い冬に観るなら最高の映画だと思う。
この映画にはスーパーヒーローなど出てこない。
人類のものさしを超えた相手に、持てるすべてを駆使して戦った、普通の人間がいるだけだ。
謎の円盤が大>>続きを読む
音楽は、個人からは生まれない。
音楽は過去から未来へとつながる、人類に与えられたバトンなのだ。
ゆえに、あらゆる音楽が人類史を内包している。
ビルとテッドはそのことを楽しく教えてくれる。
お互いにエ>>続きを読む
ダッチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)の上腕二頭筋には説得力がある。
未知なる敵の、
血液が蛍光色であること、赤外線でしか人間を視認できないこと、体臭がきついこと、不細工な顔、
といった弱点を的>>続きを読む
低予算でも、絶対面白い映画を作ろうという意気込みを感じた。
タールマンやオバンバなど、
死ぬまで忘れられない、映画史に残る名ゾンビたちを生んだ。
「脳みそくれー」とよく真似して遊んだものだ。
この映>>続きを読む
伝統的な海女漁フナドを生業とする啓介(江頭潤)とミギワ(白都真理)の夫婦。
ミギワが海底から命綱を引くと、巻き上げてくれるはずの夫が、死体となって海中に落ちてくる。
レジャー開発の美名の下で進行する>>続きを読む
恐ろしい映画。
非道な犯罪者を追いながら、これほど明るいのは、犯人を懲らしめようなんて意図が少しもないからだ。
題名にあきらかなように、人間が人間を断罪することなどできない、と言っている。
人殺しも>>続きを読む
煉獄杏寿郎の生き様にすべてを賭けているようだ。
作品自体は、過去の名作の良いとこ取りのような部分が多いので、既視感を覚えるだろう。
しかし煉獄ほど力強く、誇り高く、自信をもって、人生を肯定したキャラ>>続きを読む
こんな爺さんいたらいいな、を具現化したようなデ・ニーロ翁が素敵。「おまえのようなジジイがいるか!!」なんて思わない。
彼は、隣人の求めている言葉と、言うべき言葉が何かを理解した上で、
隣人を愛し、高め>>続きを読む
ハレー彗星の調査中に見つけた全裸の美女が地球人の精気を吸いまくる。
と聞けば、どんなバカ映画かと思うだろう。
しかし、映画を観ている最中、バカバカしさを感じる暇などない。
クリアーな演出。速いテンポ>>続きを読む