『スーサイド・スクワッド』未見だが、かなり面白かった。
ハーレイ(マーゴット・ロビー)は自認するとおり悪女だ。
平気で他人の足をへし折ったり、他人の顔に刺青で落書きしたり、ハイエナをけしかけたりする。ゲロも吐く。
当然、山ほど恨みを買ってきたが、
これまでは「ジョーカーの恋人」という特権により見過ごされてきた。
しかしその立場に我慢ならなくなった。
「虎の威を借る狐」のような小悪党に威張られるのが死ぬほど不快だったのに、
今の自分が、まさにそんな感じの小物に成り下がってしまった。
彼女はジョーカーと別れる。
自由になったその瞬間から、命を狙われはじめる。
悪女だって、寂しくなったり、少し優しくなったりもするだろう。
何の因果か、共闘することになった女たち。
中でも、ハントレス役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドを見ていると、
『デス・プルーフ』での、カッコいい姐さんたちに舐められないよう虚勢を張ってるチアリーダー役を思い出した。