cozyさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

cozy

cozy

映画(809)
ドラマ(25)
アニメ(0)

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

3.0

認知症によって身体含め全てが燃え尽き、残るのは炭。認知症の症状を可視化して、娘孫に構ってほしいという願望をうまくホラー要素に落とし込んでいた。
歳を取った時に孤独でいたくないと思わされる。

スプートニク(2020年製作の映画)

2.5

もしエイリアンが地球に来てしまったら、こういう対応をするんだろうなという割と真っ当な映画。
宇宙飛行士の彼がエイリアンを受け入れたように、主人公も内に秘めた過去の自分を受け入れたということであろう。

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.5

この世界に絶望を感じているけど自分で勝手には死ねなくて、殺してもらうことで共感を得たかったのだろう。彼も孤独というわけではなくて周りにはいつも女の子や友達がいて、だからこそ余計生きづらく感じていたので>>続きを読む

湖のランスロ(1974年製作の映画)

4.0

主要登場人物以外の顔は映されず、馬に跨る足元だけが小気味よく繰り返される。
決闘のシーンは見どころ満載で合間に挟まる楽器隊のカットの構図が素晴らしすぎて恐れ入った。またランスロが倒す度にに「ランスロ!
>>続きを読む

ピアッシング(2018年製作の映画)

2.5

まさかこんなところで profondo rossoを聴けるとは。テンションが上がった。お互いに相手のことを理解できているわけではないが、なんかうまいこと噛み合っちゃってちょっと楽しそうになっちゃったと>>続きを読む

アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.0

悲劇に向かって進んでいることを確信させながら、スローモーションで描きその行く末までまざまざと見せつける冒頭からもうショッキング。
ドキュメンタリーかのような手ぶれ満載のカメラワークや、森に行く道中で差
>>続きを読む

散歩する惑星(2000年製作の映画)

3.0

電車に指を挟まれた人とその野次馬の場面が印象的だ。心配そうに見つめる割に、大丈夫だと分かったらすぐそっぽ向いてしまう。ショックな出来事を人は無意識に求めているが、飽きたらすぐ次を探しに行く。現代のマス>>続きを読む

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.0

デュポンはお金で多くを手にしてきたが、逆にお金でしか何かを手に入れることができない人間だった。自分の勝利すらも。それにデイブを目の当たりにして気づいて、母親に認められない精神的な歪みも相まったことが動>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.5

人間を食べたくなっちゃうというお悩みを抱える思春期女子の映画。ただでさえ親や兄弟、友だちとの関係がスムーズにはいかない思春期に、周りに理解してもらえないような悩みを抱えてしまう彼女の葛藤がヒリヒリと伝>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

2.0

比べるものではないかもしれないが、父親はグロテスクの裏にメッセージ性が各作品に感じかれたが、息子のこの映画にはそういったものが感じられずただのバイオレンスな映画を見に来ただけのように感じられてしまった>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.5

ゆったりと移動しながら、じっくりと見せる長い1カット1カットはまるでタルベーラを彷彿とさせた。
音の原因だったモノを除き、絵的な物に頼らず街、自然、部屋における会話だけでここまでSF要素を感じさせるの
>>続きを読む

悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

2.0

こういう怪物殺人鬼モノとしては最後まで容赦がなくて、楽しめた。
ただtexas chainsaw massacreの続編とは言ってほしくないかな。オリジナルの怖いけどちょっとおもしろいあの感じは唯一無
>>続きを読む

ジュリアン(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

関係が破綻するギリギリでずっと展開していたが、パーティーのあたりから一気に胸騒ぎがしてきて、ラストの展開には驚愕した。ジュリアンは壮絶な環境で生きているが、離婚問題は当事者間の問題であり、第三者から見>>続きを読む

オシュラガ 魂の地(2017年製作の映画)

3.5

自分の生まれ育った地を知ることは自分を知ることである。遺跡発掘とその遺跡に纏わる物語たちは冒頭のアメフトも含めて関係ないかと思いきや、最後に繋がる演出には鳥肌が立った。映像がとても綺麗で、見応えも抜群>>続きを読む

戦場のエルナ(2020年製作の映画)

3.0

母子の話とデンマーク人としてのアイデンティティの話。ひねりがなく、メッセージ性も分かりやすい作品であった。

親密さ(2012年製作の映画)

4.5

こんな脚本を書ける濱口監督がすごい。後半の劇本編もとてもおもしろい。自分のことだってわからないんだから人のことなんて分かる訳ないのだが、そこに言葉の限界で挑んでいるから会話に奥行きを感じるし、現実世界>>続きを読む

L'Inferono(原題)(1911年製作の映画)

4.0

当時の最高を目指して作られたことが目に見えて、ワクワクする。美術館で解説付きの動く絵画を観ているようだった。地獄には不相応にも思えるピアノ伴奏も相まって、芸術的である。

ブラッド・シンプル(1984年製作の映画)

3.5

最初からコーエン兄弟らしさ全開で面白い。殺人の絡んだ不倫がこじれにこじれて、余計に人が死ぬのが滑稽。正直者が生き残る。

放蕩息子(2019年製作の映画)

4.0

いやはや面白かった。村に来て序盤の荒々しい1人称のカメラワークは主人公の動揺を的確に表現していた。
主人公も訳わからないなりに適応して、憎めないやつ感が滲み出てて良かった。ちょっと最後切なくするのもい
>>続きを読む