トムさんの映画レビュー・感想・評価

トム

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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.3

単純明快で面白かった!名作ホラー・スプラッター映画にオマージュ捧げつつ細かいところは突っ込み要素でテンポよくグイグイ押していく!

とりあえず、ヴィンス・ヴォーンが色々持っていきすぎ。笑

世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

4.0

かもめ食堂 meets バグダッド・カフェ!
ストーリー自体に目新しさはなかったけど、やっぱりこういう優しい映画はベタでも好きだなー。

弟のアキ・カウリスマキ作品が大好きで、兄のミカ・カウリスマキ作
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THE WAVE ウェイヴ(2008年製作の映画)

3.0

集団心理の怖さはまあまあ分かるんだけど、独裁そのものの本当の恐ろしさには最後ちょっと触れたくらいで、結局この主人公の先生も悪人ではないので… 終始、緊迫感があまり伝わってこないまま観終わって拍子抜けし>>続きを読む

希望の灯り(2018年製作の映画)

4.2

真夜中にこっそり観たい映画。そして、夜行性の自分にとっては好きが詰まった映画だった。

多くを語らず、物静かにストーリーは進んでいくし、大きな出来事が起こっても、それはそれでどうしようもなく人生は続い
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ロッタちゃん はじめてのおつかい(1993年製作の映画)

4.0

スウェーデン愛。ロッタちゃんシリーズはこっち派!赤い自転車と比べて、ハートフルなエピソードや活躍する場面が多くて面白かった。

なんでも出来るロッタちゃん。でもスキーのスラロームは出来ない…!

空気人形(2009年製作の映画)

3.8

変な映画だったけど、ペ・ドゥナと、World’s End Girlfriendの音楽と、虚無感で満たされた。

「私もあるとき 誰かのための虻だったろう。あなたもあるとき 私のための風だったかもしれな
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

2.5

ストーリー自体は悪くないとは思うけど、やっぱりちょっと古臭いというか、宗教臭もややキツめ。バベットが一生懸命おもてなしをしようとしている厨房のシーンは良かった。

そして、、この映画の肝であるフランス
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ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

3.5

オープニングシーン、ラストシーン、その両方でここまでインパクトを与える映画もそうは無いと思う。とにかくハッとさせられる。

違法捜査も辞さない腕っ節が強い刑事のジーン・ハックマンと、迸る情熱を垣間見せ
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

3.8

トランスジェンダーでありレズビアンでもあるロランス、男を愛したいと思いつつそんなロランスを受け入れようとするフレッド、2人の10年に渡る複雑な感情の変化を愛という言葉だけで片付けていいのか、自分でもあ>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

独創的な世界観。圧倒的なアニメーション。もののけ姫を観た時と似たような衝撃を受けた。

金田と鉄雄。光と闇。正義感と劣等感。2人の哀しい兄弟喧嘩のようなものの行く末。“さん”をつけろよデコ助野郎ォォ!
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ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)

4.0

隙あらば酒飲んで酔っ払ってるし、ドラッグやっておかしくなってるし、お金も全然ないけど「俺は絶対スターになるんだ!!」ってうるさいウィズネイル。そんな彼にウンザリしつつ“壊れた時計も1日に2度は正確な時>>続きを読む

君とボクの虹色の世界(2005年製作の映画)

4.0

どこにでもありそうで、どこにもないそんな映画。ちょっと癖のある登場人物たちがそれぞれのヘンテコなエピソードを紡いでいく。ミランダ・ジュライの感性が良い意味で強烈だった。

“You poop into
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.0

遂に初鑑賞!なんで今まで観てなかったんだ!

ストーリーも面白いし、オードリー・ヘプバーンの美しさ、気品、グレゴリー・ペックのかっこよさ、全てが際立ってた。

ラストシーン、周りには悟られないけれど、
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

4.2

勘違いする人も多そうだけど、猫で癒しを与えるような映画ではないです。日本にも通じるイギリスの階級社会をシニカルに描いてて厳しいドラマ。もちろん猫のボブには演技も含めて魅了されっぱなしなんだけど。

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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.5

前作「人生はビギナーズ」ではゲイであった自身の父親を描き、今作「20センチュリー・ウーマン」では自由奔放だった自身の母親を描いたマイク・ミルズ監督。特殊な家庭環境で育った彼の青春時代の何とも言えない感>>続きを読む

亀は意外と速く泳ぐ(2005年製作の映画)

1.5

平凡な妻がスパイになるも何も起きず…ってあらすじに興味を惹かれて観たけれど、何が面白いのか分からなかった。。

感覚的に作ったようなシュールな笑い(三木聡ワールド)が自分には合わず、それが延々と続いて
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透明人間(2019年製作の映画)

5.0

今までの透明人間像を良い意味でぶち壊してくれて、賛否両論あるのもわかるけど、自分は100%賛!!本当に前のめりでこの映画を見入ってしまって、こんな夢中になったのは久々だった。音響効果も素晴らしい。>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.0

長尺に渡るアデルとエマの過激なラブシーン。お互いを愛撫して、そんなところまで見せちゃうのか… と戸惑いつつ、この生々しい本気のラブシーンがあってこそ、終盤の2人の関係性の変化、哀しみをより一層引き立た>>続きを読む

しあわせのパン(2011年製作の映画)

2.5

美味しそうなパンやスープ、淹れたてのコーヒー、北海道の美しい風景、ほのぼのとした感じはとても良かった。

パン屋の夫婦を軸にそこに集まる人々の交流を短編形式で描いていて、だけど、演出なのか脚本なのか何
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.5

70年以上前の映画で時代背景こそ違うけれど古さなんて関係ない現代にも通じる人間の本質的な部分を描いた辛い話だった。盗まれる側はやがて盗む側にもなりえるということ。

「生きていれば何とかなる」この言葉
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ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

5.0

自分が生まれることで母を死なせてしまったこと、そのことで心に大きな傷を抱えたまま育ってしまったラースが、自分を守るためでもあり、誰かを愛したいという欲求でもあり… 辿り着いた1つの手段がラブドールをガ>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.2

次の展開はこうなるんだろうなっていう予想を覆され続けて、気付いたら、え… そこで終わるんかーい!っていう映画。色々な隠喩を含めて、パワーに溢れていてとにかくグイグイ引き込まれた。

結局、最後まで犯人
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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

3.8

ありふれたよくある映画、この映画のどこが評判通りの面白さなんだろうか… きっと星のせいじゃないの方がずっと面白かったな… とか云々思っていたんだけど、ラストシーンでもう全てひっくり返してやられた。。>>続きを読む

ペネロピ(2006年製作の映画)

4.5

現代のおとぎ話。美女と野獣も好きだけど、こっちの方が好きかもしれない!!

ペネロピの不幸を憐んでいるのは周りだけ。自由を手にしたペネロピ自身の強さにとにかく心打たれる。ありのままの自分を愛することが
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A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

2.8

かなり期待して観たけれど可もなく不可もなく意識高い系のコーヒー映画。スペシャルティコーヒーにほぼ焦点が当てられていて、浅煎りが大前提という描き方をしているのであまりピンと来なかった。生産者への敬意は感>>続きを読む

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

2.5

冒頭、5姉妹のガールズパワー全開でゾンビと闘うシーンがこの映画の最大の魅せ場にしてクライマックス。

あとは… これゾンビ必要なくね?やっぱりゾンビ必要なくね??って突っ込みながら、リリー・ジェームズ
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.8

アディとモーゼ、2人の感情表現が不器用で空回りしてて、でも愛おしくてたまらない。本当は一緒にいたいんだけど、モーゼは「お前との旅なんてごめんだ!」って言っちゃうし、アディは「200ドル返すまでは嫌よ!>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

黒人と白人の友情、笑い、そして差別についての物語。ただここで新しく見えたのは黒人にもなれなかった黒人がいたということ。「黒人でも白人でもなく、人間でもない私は何なんだ?」ドクターシャーリーの訴えがただ>>続きを読む

映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

4.0

自分にとっての初トリュフォー。前半は、うーん…どうなんだろうか?と思いながら観ていたけれど、後半、話が進むにつれ、また人物整理が出来るようになってからはこの映画の虜になっていた。

「パメラを紹介しま
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めがね(2007年製作の映画)

4.0

何も考えずにボーッと観ながらでも面白かった。特に意味なんてなくたっていいじゃないか。

どことなくカウリスマキ映画に影響を受けているのも垣間見えつつ、監督のユーモアも入れつつ。こんなところでのんびりす
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お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

4.5

典型的な二枚目俳優のトニー・カーティスに、茶目っ気たっぷりなジャック・レモンのコンビのやり取りがもう面白いし、そんな2人が女装して女子バンドに紛れ混んでマリリン・モンローに恋するわ、お爺ちゃんに恋され>>続きを読む

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

5.0

終始淡々と進んでいくのも、感情の起伏があまりないのも変わらず、だけど、カウリスマキ映画の集大成のような感じ。人々と1匹の犬の思いやりに溢れた大好きな映画。

監督自身が悲劇的なことが現実世界で起こり過
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カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

2.5

フランクの、フランクによる、フランクのための映画。

後のカウリスマキ映画に通じる要素だったり、欠かせない俳優たちがたくさん出ているけれど、とりあえず意味不明。

不条理なことがしたかったんだろうけど
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.5

アラン・ドロンの格好良さだけではなく、物語もスリリングで中だるみすることなく楽しめた。

色々と気になって調べると、この映画は巷で決めつけられてしまった同性愛を影に潜めた物語ではなく、至る所に宗教的な
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