Tomさんの映画レビュー・感想・評価

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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.8

エージェントと一般人という、あまりなさそうで実際はよくある設定でのボーイミーツガールものを、とにかくアクションで繋いでいる映画。
そのアクションが結構凝っていて、一場面一場面にアイディアがあるし舞台装
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

AIを扱っているのだけれど、物語構造ではフィルムノワールにおけるファムファタルもの。
ただ、アンドロイドのデザインがSF的なメカニックをきちんと感じさせて、それも相まって主演女優が非常に魅力的に見える
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.5

既視感のある設定だが、SF的な仕掛けをオチに使わずそこから展開させていったことは評価。設定からしてアイデンティティの何たらかんたらみたいな話になるかと思いきやそういうふうにはならず。そしてそれは正解だ>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

まず欠点から言っておく。この作品の方向性、テーマ性からしていわゆる「デススターを壊してやったぜ、万歳」で終わる結末はどう考えてもおかしい。これはAIと敵対する側の背景があまり書かれなかったこともあり、>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

前作に比べてさらに人間ドラマは少なく、モンスター同士の絡みは多く。モンスターのキャラクター化もさらに顕著に。中期以降の昭和ゴジラの方向性と被る部分も。ただ、その方向性のおかげで、巨大な厄災として描く「>>続きを読む

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

プロットが面白く、よくもまあこんな巧みな展開を思いつくものだなと感心する。最後はアニメの「君の名は」みたい。映画的な瞬間は皆無だが、それを考えなければ楽しめる。

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.9

映画的な動きが盛りだくさん。主役の女性が動いてるだけで面白い。場面場面が生きてる。瑞々しさがあり、ハードボイルドな結末も良い。

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

期待ほどは良くなかった。いい部分はある。ドロステ効果を利用してタイムテレビを作るアイデア、最後のモニターを使った解決方法など。
ただ、そのアイデア部分と比べて、プロットが弱い。ヤクザを使ったステレオタ
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

5.0

良い。良いとしか言いようがない。今の所唯一の5点満点。普段あまり映画を見ない人がとりあえず見る映画としてはおすすめしないが、「勝手にしやがれ」や「気狂いピエロ」といった有名なゴダール作品を見て感じるも>>続きを読む

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.7

テレビで鑑賞。こちらは結構面白かった。ただ、当方がコナンのいい読者とは言えないので、ファンムービーとしては評価不能。ただ、さまざまなキャラのプロット上の配置が上手く、それが絡み合う展開はなかなか楽しめ>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ファンムービー。キャラクターの設定程度は漫画の総集編などで一応は頭に入れておいたが、コナンシリーズの良い読者とは言えない自分は正直見る価値を感じなかった。面白い部分が皆無ではなく、最終盤の飛行機上の決>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.9

男と男の変わらない友情を描いているようで「劇画オバQ」的にその終わりを描いているような、多面性を感じる作品。とにかく画面画面が生きていて、自分が映画を継続的に見る理由を改めて教えてくれる。

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.1

遅れも遅れて、初めてこの監督の作品を見たのだが、非常に素晴らしい作品だった。まさに映画というのはこういうものだ、という作品。感覚的にはアキ・カウリスマキにも共通するものを感じるのだが、それよりは作為を>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.5

わかりやすいサクセスストーリーで三幕構成の優等生。レースシーンをゲーム的に描く場面は面白いと言ってもいいのだけれど、そこまで乗れず。
一番乗れない部分は悪役の行動がわかりやすく悪役であるのはいいとして
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一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.4

いわゆるタイパ的には五分五分といった作品。アイディアはよくあるもの。

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.4

元々それほどの作品と思えないが現代の目で見ると、初見だとしてもキツイが部分多いのではないか。原田知世が時を巡る場面はローテクな感じがむしろ良い味にはなってるが、それはそれとしても総じてテンポが悪い感じ>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.6

劇伴少なく、演出過多にならないように気を配った部分も評価はできるが、それよりも何よりも、岸井ゆきのに尽きる。もっと言えば岸井ゆきの目の使い方。これは生まれ持った才能。

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.7

喋る貝のモキュメンタリー。といってもキワモノではなく、普通の意味での娯楽作になっている。感動や笑いといった物語要素も過不足なく入っており、特に小道具が楽しい。

アフター・アワーズ(1985年製作の映画)

3.9

スコセッシ作品の中では思想的な部分が一番薄く、その分彼の職人的な腕前が存分に堪能できるエンターテインメント。シナリオもいつになくプロットが非常に凝っていて、都市の夜の雰囲気も十分。あまり映画を見ない人>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.6

日本の漫画のキャラクター、例えば男塾の江田島平八やバキの範馬勇次郎を洋画の主人公にしたらこうなった、という映画。この2人のような核兵器レベルの戦闘力は持たないが、それでも戦車レベルの戦闘力と2人と同等>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

IMAXで鑑賞。
音の塊が体に来る経験はなかなかいいような悪いような。

長時間の割には、そこまで時間の長さを感じず。なんだか妙な迫力はある。というかそれ以外あまり印象に残っていない。
と言っても、中
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.6

黒人に対するステレオタイプを風刺したコメディ。
ちょっとした嘘から生まれた虚像が肥大化して、本来の自分を追い込んでいく、というのはよくある筋書きなのだが、主人公周辺の、家族も含めた人間関係も絡めて結構
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.5

とにかく歌を聴くために観る映画。
ストーリーに関しては基本に沿ったもので、良くも悪くもハリウッド的三幕構成なのだが、パフォーマンスを画面にする手際が「ただただ映しただけ」という感じもあり映画的にはそこ
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