なかなかつかみどころのないファティ・アキンの長編デビュー作。
特にユニークな内容ではないものの、狙ってか知らずの雑な演出や編集が謎のグルーヴを作ってて面白い。
カナダはニューファンドランド出身の若手?監督の新作。超自然スリラーという感じだけど、超自然なパワー自体が物語の軸ではない(それを持つ子供が存在するコミューンのあれこれが主体)。
うーん、これはどうでもいいわ。映画作りは巧いし役者も活きてるけどあまりにどうでもよすぎる。
この巧みさでもっとなんか興味深いもの撮ってくれよもったいない。
安心(とは言えない)のShudder配給の、これまで悪夢系ストップモーションアニメーションをメインに撮ってきた監督の実写長編デビュー作だったんだけどかなり最高だった。
ストーリーは割とオーソドックス>>続きを読む
かつてあんなにワクワクさせてくれた映画たちを作っていた監督の最新作がこんなクソ中のクソだなんて世界は無慈悲だ。
正義の戦争より不正義の平和。
エンタメとしてのオッペンハイマーに沸く北米の観客にセットで見せたい作品。
Ready or Notまんまじゃねぇかよふざけんな。
やっぱ嫌いだわーこの監督コンビ。展開とノリが合わないというか、見ててイライラさせられてしまう。人体炸裂もなんかそれやってればいいと思ってんのか>>続きを読む
オリジナル見たことないし題材としてもあまり興味なかったんだけど、本国版の予告が結構かっこよかったのと意外に評判よかったので見てみたらなるほとこれはなかなか。
やんわりとした映像やカメラワークなんかはオ>>続きを読む
ビッグフットの知られざる生態を糞尿とちんこたっぷりに描くほのぼのネイチャー映画。
下世話なヤリチンの昼ドラなストーリーも、フランスのインテリオシャレな雰囲気にかかればオトナでほろ苦い恋愛映画に様変わり。
演技はかなり良かった。
物怖じせずズバリな意見を言ってるおじさんがこの後無事だったのか心配でならない。
子役の子の全力の演技や表情の邪悪さは良かったけど、話がやはり極端というか、とてもじゃないけど子供でもない限り手放しに納得できるものではなかった。
先生の良い人さを障害者を使って表現するところとか、主人>>続きを読む
先日引退報道が出て狼狽えたアレックス・ガーランドの最新作。ちなみに引退は誤報で、今後脚本に集中したい(≠監督やらない)とのことでよかった。
これまでサイコロジカルなSFを描いてきた監督の、設定はフィ>>続きを読む
アンドレア・アーノルドらしさが詰まった、UKの底辺で力強く生きるヤンママの1日を描く短編。
最近勢いに乗ってるシドニー・スウィーニーがプロデュースも兼ねた意欲作。そのやる気に少々胸焼けする箇所はあるものの、母性の押し付けに対する恐怖やそこからの抵抗を描くマタニティ・ホラーとしては悪くない。
面白いところもクソみたいなところもなく、気がついたら終わってた水みたいな映画。
前作も全然好きじゃなかったけど、これに比べたらまだ個性あったんだなと思った。
こんな頭の悪い映画久々に見たわ。。アホさもここまで突き抜けてると爽快。
悪役とかひと昔前の不良漫画みたいだし、モンスターのキャラ化というか良くも悪くも陳腐化がすごい。戦うスタイルどころかキャラクターま>>続きを読む
信仰についての話とは思ってなかったけどさすがイ・チャンドン、この底なしの不穏さと冷たさは唯一無二。
主人公がどこでもまず喫煙するしポイ捨てしまくるし自分本位で何ひとつ好感が持てないので早く酷い目に遭わないかなと思いながら見てた。
話がマジでアホすぎてかつ上記の通り主人公がクソだしビビるほどの大根な>>続きを読む
90年代のヌメっとした質感がなかなか。
ロメロっぽいと言えばぽい社会風刺だけど、お世辞にも面白いとは言えない。
ヨアキム・トリアーはもう死ぬまで鬱の映画撮るんだろうなというのが初期作から伺える。
内容は文系ミソジニーなノリで、それを批判的に描くそぶりも少し見せつつたいして何も提示せず終わる。
社会からはみ出した女性を中心にフィクションを撮ってきたアンドレア・アーノルドの突然の牛映画。
ひたすらに搾取され続ける牛を、時に冷たく、時に過剰なまでの演出をもって写し続けるこの骨太なドキュメンタリー