極楽蝶さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

極楽蝶

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マルサの女(1987年製作の映画)

5.0

人間の欲を金、それも脱税を巡る人間ドラマに仕上げたバブル景気が生んだ日本映画の名作!! テーマ音楽も印象的で、一度聴いたら忘れないメロディですねぇ!
何よりも脱税の方法、それを取り締まる税務署や国税局
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ゴダールの探偵(1985年製作の映画)

3.5

ゴダール作品らしく意味不明な作品だけれども、出演者が話すセリフにエスプリを感じますねぇ。この作品に意味を見つけようとすることは無意味では(笑)
タイトルは「ゴダールの探偵」となっているけど、全然探偵も
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帰って来たヨッパライ(1968年製作の映画)

2.0

意味不明な作品。まぁあ、ブレずにその意味不明さが作品全体に行き渡っていたことはアッパレ!!
ところで、タイトルは主演を演じるフォーククルセダーズのヒット曲「帰ってきたヨッパライ」からだけど、内容的には
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ライフ・イズ・クライミング!(2023年製作の映画)

4.5

コバちゃん、スッげ~~、というのが終映後の正直な感想。
クライマックスでコバちゃんが得意な形の岩場の頂上の小さい面に立ち上がったときには、映画だあることを忘れて拍手しちゃいそうになりましたぁ(笑) ま
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.5

ジャズプレーヤーが、アニメーションの題材になったことには歓心したけど、ストーリーは凡庸だったなぁ。
ブルーノートやコットンクラブ(作品中ではソーノートとコットンズ)の店内の雰囲気もよく再現されていまし
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書かれた顔 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.0

色彩が独特で、これが日本の色なのかなぁと感じた作品。「トワイライト・ゲイシャ・ストーリー」はちょっと微妙だったけど、”廃れ行く日本”(これはこの作品で歌舞伎にも当てられている視点かもしれないけど)の物>>続きを読む

世界は僕らに気づかない(2022年製作の映画)

4.5

素晴らしい!! 力作です。
作品のテーマ設定(移民、マイノリティ、水商売、同性愛)がユニークで、かつ重くなりがちなテーマを軽やかに描いて見せた飯塚監督の力量に感服。純悟役の堀家一樹さん、一樹の母親役の
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

不朽の名作。何度観ても感動しますねぇ。
今回は「モリコーネ 映画が愛した音楽家」との同時上映だったので、この作品で流れる音楽も、これまでも素敵だなと感じていましたが、改めて音楽にも感じ入りました。
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

1.0

酷過ぎる!! が、ある意味、後世では伝説となる作品では(笑)
何度も繰り返される「ここ笑うところですよ」というセリフにげんなりする!!
演技も含め、映画ではなく、テレビの連続ドラマで良かったのでは(笑
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.0

たいして期待して観たわけではなかたけど、意外にも良い作品だった(笑)
競走馬一頭で、ウェールズの鄙びた町の人たちが元気いっぱいになるだけのストーリーなんだけど、馬(ドーリームアライアンス)が大怪我をし
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.0

トランプ前アメリカ大統領への皮肉たっぷりの作品!! 批判をドキュメンタリー作品ではなく、強烈な皮肉をユーモアで包みながらも、やっぱり皮肉のクリームがこぼれ出てくるドラマに仕上げているのが良いですねぇ!>>続きを読む

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

4.0

本を中心に人権、移民、教育、多様性など複雑な要素を軽妙に語る佳作。
もちろん、この作品の中心は古本屋の店主リベロとブルキナファソからの移民の少年エシエンの交流だけど、この古本屋さんを訪れる人々、エシエ
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高校教師・成熟(1985年製作の映画)

2.5

この作品の公開当時は、とっても綺麗な人だなぁ、と感じた赤坂麗さんですが、今、この作品を観ると綺麗ではあるけど、バブル時代の美人という感じがしますねぇ(笑) 結婚だけが女の幸せじゃないとう、佳代子(赤坂>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

公開当時に観て以来だったけど、公開当時はすっごい作品だなぁ、と感じたけど、今回観てみるとそれほどは深い感じはなかった。溥儀の人生の一大叙事詩ではあるけれども、それぞれが断片的なように感じました。
そう
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茶飲友達(2022年製作の映画)

3.0

テーマ設定はユニークで面白いけど、ストーリー展開に物足りなさを感じた。
出演者の演技もイマイチだし、カメラワークが雑に感じたのも残念。
実際の事件を下敷きにしているとのことだけど、これからの日本社会の
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妖怪の孫(2023年製作の映画)

4.0

日本の政治家の多くが”大志”も”智識”もない烏合の衆であることを大っぴらに語っているところに映画の映画たらんところを感じる作品。
一番の注目は、憲法学の権威である慶応義塾大学名誉教授の小林節先生の「憲
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浦安魚市場のこと(2022年製作の映画)

3.5

ある時は鮮魚泉銀の若旦那、ある時はロックバンドのリーダーでボーカル・森田釣竿さんの熱さに圧倒されますねぇ。
僕も普段はスーパーで魚を買うけど、鮮魚店で買った方が美味しいように感じました。やっぱり餅は餅
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

5.0

不朽の名曲!!
シリアスとユーモアのバランスも絶妙!!
実験のためはじめて舞踏会に参加するイライザ(オードリー・ヘプバーン)がヒギンズ教授の屋敷の2階から白いドレスで現れるシーンは、イライザの美しさに
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戦場記者(2022年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリー作品としては、ちょっと荒っぽいと感じたし、タイトルの「戦場記者」というのもちょっと違うんじゃないかと思うけれど、アフガニスタンを取材するシーンで須賀川さんが、タリバンの女性への政策を西>>続きを読む

ただいま、つなかん(2023年製作の映画)

4.0

震災で壊滅的な被害を受けた港町が復興してく様子を菅野さんの「家」を中心に追ったドキュメンタリー作品。
終始明るくポジティブな一代さんの姿がこの作品の一番の魅力!! それと災害地にボランティアで入った若
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百年の夢 デジタル・リマスター版(1972年製作の映画)

4.0

不思議な感覚を覚えるシュールな奇作。
この作品で映し出される人々も村の風景も現実のものなのかと思ってしまうぐらいに浮世感が感じられない。登場してくる老人たちの顔が、現実の老人の顔なのか、映画俳優として
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幽霊繁盛記(1960年製作の映画)

3.5

B級娯楽映画として良くできた作品。
フランキー堺さんは、コメディをやらせたら絶品ですねぇ! 表情の変化が実に素晴らしい!! それから、香川京子さんの美しい姿を褒めたいところだけど、この作品では死神役の
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霧笛が俺を呼んでいる(1960年製作の映画)

4.5

和製「第三の男」であると同時に公開当時(1960年)頃のカッコイイが全て詰まった傑作!
外国船の乗組員、オープンのスポーツカー、バー、バンド・ホテル、近未来的な病院、ガンアクション、ジャズ、悪党どもの
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