極楽蝶さんの映画レビュー・感想・評価

極楽蝶

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直撃地獄拳 大逆転(1974年製作の映画)

4.0

笑いどろろ満載のちょっとエッチなアクション映画の快作。石井輝男監督、やってくれますねぇ(笑)
千葉真一のアクションよりも全編に亘っての笑いが最高! 90分途切れることなく笑える。中でも、出演時間は短い
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激突!殺人拳(1974年製作の映画)

2.5

千葉真一のアクションを楽しむための映画。
物語は、日本に来ているアラブの石油王の娘が、父親が急死して帰国する直前に悪党に誘拐され、この娘を取り戻すというものだけど、ストーリーなどそっちのけで面白い。
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.5

期待していたい以上に良い作品だった。大満足(笑) リドリー・スコット監督、80を過ぎても凄いなぁ!! まるで中世の絵画から抜け出てきたような登場人物達もこの映画の魅力。
ラストの決闘シーンは、007の
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チャッカリ夫人とウッカリ夫人(1952年製作の映画)

4.0

ドタバタ喜劇映画の傑作。吉本新喜劇が映画になったような感じで、最初から最後まで笑いが所が絶えることがない。公開当時は、劇場中が笑いの渦だったのではないかと想像します。出演者も豪華。日本映画の喜劇作品を>>続きを読む

娘の設計図(1956年製作の映画)

2.5

銀行預金を推奨するためにの映画。これから結婚する若い男女のお金に関する考え方をユーモアを交えて作品にしている。
銀行への貯蓄が推奨されるなんて今では考えられないなぁ(笑) 高度成長の頃には、預金の金利
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九千万の明るい瞳(1961年製作の映画)

2.0

既に存在しないと思わらていたフィルムが偶然見つかり、16ミリからブルーレイに焼いた映像だったが、そのため映像が荒いのと音が酷かった。まぁあ、そういうものと分かっていて観たが、予想以上に酷く、ストーリー>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

5.0

007シリーズに駄作なし! コロナの憂さをこの作品で晴らす。最初から最後までドキドキハラハラの連続で、あっという間の3時間。体感時間はずっと短く感じるけど、ちょっとお尻が痛くなったので長さを感じました>>続きを読む

サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)

5.0

山崎朋子の名著に魂と情念を与えた傑作。主役の田中絹代演じるサキさんの女一代記で晩年のサキさん(若いころは高橋洋子)は菩薩のように神々しい!! そうそうおキクさん役の水の江瀧子さんも姉御の凄みがあって良>>続きを読む

忍ぶ川(1972年製作の映画)

5.0

ひとつ間違えば凡百の作品になってしまうテーマを上質な物語にした傑作。もちろん原作が素晴らしいこともあるけど。
物語としては東北から東京に出てきて大学卒業後も大学に残り研究を続けている学生・哲郎(加藤剛
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喜劇 女は男のふるさとヨ(1971年製作の映画)

3.5

新宿の片隅で本当の家族ではない一家が繰り広げる笑いと涙の痛快作。
冒頭で、中国の雑技団の技のような柔軟体操で動き回る女の子にビックリ!
お父さんと呼ばれる森繁久彌は暇さえあればトルコ風呂。それを咎める
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ぐれん隊純情派(1963年製作の映画)

4.0

増村保造監督作品の中の隠れた傑作だなぁ。
初めの方の新宿辺りのチンピラの話の部分はともかく、そのチンピラたちがドサ回りをはじめてからどんどん面白くなっていく。後半で町の権力者に芸人なら芸人らしく芝居で
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いとみち(2020年製作の映画)

4.0

田舎(青森)の女子高生の自我の成長を描いたユーモアたっぷりの良作。内気な女子高生がメイド喫茶でアルバイトし、そこで起こる出来事の中で成長してくなんてストーリーは意表を突かれ愉快です。三味線のシーンが少>>続きを読む

夢のアンデス(2019年製作の映画)

4.5

パトリシオ・グスマン監督の祖国チリへの愛情があふれる秀作。この作品は監督の遺言なのか? 観終わって感じたのはこのことだった。
冒頭で雪を頂く秀麗なアンデスの麓に広がるチリの首都サンティアゴという美しい
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光のノスタルジア(2010年製作の映画)

5.0

公開当時に観ているが、改めて観ても美しくて、しかし深い含意に沈黙してしまう作品。唯一無二の名作。
美しい映像と穏やかで哲学的な語り口が、観る者を穏やかな気持ちにさせるが、実のところ、パトリシオ・グスマ
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ミッドナイト・トラベラー(2019年製作の映画)

4.5

事件の当事者が当事者自身を素材にしたドキュメンタリーというこれまでにない秀作。それも携帯電話のビデオ機能だけで撮影されという驚き。まさに現代だから可能な手法だぁ!
内容が強烈!! この映画には、平和の
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くちづけ(1957年製作の映画)

3.5

作品よりも長閑の都内やその近郊の風景に興味がいってしまった。娯楽作品としては及第点というところかなぁ(笑)
昭和30年代前半としては結構尖っている若者を描いていると思うけれど、周りに何もない小菅刑務所
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異国の丘(1949年製作の映画)

3.5

賞味期限の切れた感動作かなぁ(笑) 太平洋戦争とかシベリヤ抑留とか戦後の日本を経験したことのない僕には、共感できるところ少ない。とは、言いながらラスト近くで戦病患者の病院で兄妹が「異国の丘」を演奏し、>>続きを読む

殺人犯 七つの顔(1959年製作の映画)

2.5

観る人自身が探偵となって犯人を推理する作品。公開当時は、前編と後編(解決編)に分けて上映したというが、まぁあその意図は面白いし、その意図に沿って映画はよく作れれていると思うけれども、スリルという点では>>続きを読む

夕焼け冨士(1952年製作の映画)

3.0

アラカン(嵐寛寿郎)を観るための勧善懲悪時代劇の娯楽作品。ストーリーとしては、策謀により無実の罪を着せられ父は切腹、母と子は三宅島に島流しにあった、母と子が島から脱出して、父の無実を晴らすとうもの。分>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

約2時間のストーリーから一時も目が離せない秀作。事件から50年以上が過ぎ、キューバ危機も歴史として、当時の情報戦を扱った映画ができるとは。ずっとドキドキで面白いですよぉ(笑)
ラストに旧ソ連から解放さ
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.5

ユージン・スミス最後の大作「MINAMATA」の制作過程に追った秀作。ユージン・スミスのファンには素晴らしい作品。水俣病についての映画だと思うと期待外れなので注意。タイトルが「MINAMATA」で「水>>続きを読む

夜の河(1956年製作の映画)

4.0

男の狡さが物語を艶やかする大人の恋愛映画の秀作。主人公きわ(山本富士子)の襟足まで綺麗に撮っている絵を観て、日本映画の黄金期を感じる。
きわと竹村(上原兼)が初めて結ばれるシーンは、日本映画の名場面の
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.5

泣き笑いの青春映画の良作。観てハッピーな気分になれる映画でおススメです。
ラストシーンのハダシ(伊藤万理華)と凛太朗(金子大地)の殺陣が素晴らしい! 伊藤万理華さん、難しい殺陣を頑張ったと思います。
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

上質のシルクで包まれたような傑作。約3時間の内、最初の1時間は本編への前振り(良い意味で)、その後の2時間が本編。本編では、主役・家福悠介(西島秀樹)の葛藤を本人からではなく、本人が演出する舞台の稽古>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

5.0

驚きの傑作! 劇場を観る限りは観たい作品ではなかったが、いろいろなところでの評価が高かったので観たが、ビックリした。
主人公でドキュメンタリー監督の由宇子をとおして、人間の知りたいということ(攻撃)と
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.0

期待していた作品だっただけに、ちょっと残念。決して悪いとは思わないけれども。家庭用ビデオで撮ったような安っぽいズームインは勘弁して!
何気ない会話の中に主人公ガミ(キム・ミニ)の結婚生活や将来に対する
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ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。(2021年製作の映画)

5.0

ここ数年では最高のドキュメンタリー映画のひとつ!
タイトルを見て、北朝鮮の映像が見られるならこの映画を観てみよう、と軽い気持ちで鑑賞したが、良い意味で裏切られて、凄さにノックアウトされた!
作品紹介や
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.5

人間が人間としてあるために心を癒やすものが大切だということをユーモアを交えながら描いた良作。ラストシーンがちょっと酷かったので3.5点としたが、ここが悪くなければ4点だったなぁ(笑)
「朝日座」は是非
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.0

ジム・ジャームッシュ・テイスト満載の愉快作(笑)
公開当時観ていないので、今回が初見。事前に解説を読んで3つの話のオムニバスと言っていたが、半分は正解で、半分はビミョー。というのは、一日に同時に起こっ
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愛のように感じた(2013年製作の映画)

4.5

若者の吐き出す場のないエネルギーと彼らの無軌道さ、背伸びをした恋の苦さなど、ロマンを一切含めず現代のティーンエイジャーを描いた傑作。エリザ・ヒットマン監督のデビュー作として衝撃的。ルキーノ・ヴィスコン>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

ジム・ジャームッシュにしては彼独特のウィットが抑えながら、淡々と繰り返す日常に不思議な静謐さを感じる作品。
恐らく、パターソンが綴る詩が分かると7日間のストーリーの良さがもっと分かるのだろうけど、残念
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伊豆の踊子(1963年製作の映画)

3.0

可憐な吉永小百合を観る映画。もちろん、高橋英樹も二枚目ですが(笑)
「伊豆の踊子」は何度も映画化されて、その度毎にその時代のアイドル的な女優さんらが薫役を演じてヒットしていますが、個人的な感想としては
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.5

何も大きな出来事は起こらず、二人の男が山の中の温泉を目指して行くだけの映画だけれなのに、とても印象的な秀作。穏やかな時間の流れと二人の男の会話に深い含意があるようで、終演後、もう一度観てみたいと感じた>>続きを読む