TSUJINOYusukeさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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紙の月(2014年製作の映画)

3.5

空虚感、何にもない日常からの脱却。

ワクワク、スリル、恋への逃亡。

もちろんこの代償は大きい。

分かっているようで分かっていない主人公がリアル。

氷の接吻(1999年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

娘への想いと、犯人への想いが噛み合わない。

犯人の父親への想いと、犯行意思が噛み合わない。

原作を見れば分かるのだろうが、それじゃねぇ。

「A」(1998年製作の映画)

3.0

これだけ観れば、職を全うする純朴そうな広報部長。

途中で出てくる警察のやり方はほんと怖いね。

今A3(2はもうあるので、)を撮ったらどう映るのだろうか。

(2023年製作の映画)

3.5

アウトレイジよりグロいけど、コメディ。

ストーリーは使い古された感があるけど、観入るもの。

北野監督初期作品にはもう戻らないのかな。

次回作のテーマはなんだろう、振り子からすると芸術性の強いもの
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利休(1989年製作の映画)

3.5

芸術と政治?の相容れない関係。

嫉妬もあり、不満もあり、でも利休からは秀吉よりも感じ取れない。

死に至っての境地は、わびさびにとって如何なるものだっただろうか。

それにしても三成は陰湿ですね。

粛清裁判(2018年製作の映画)

3.0

編集はあっても、事実を淡々と映しているのみ。

これがまた怖い。

でも事実でもない、被告人は有罪を演じている。

これらのギャップとは何か。

東京画 2K レストア版(1985年製作の映画)

3.5

東京国際映画祭関連のイベントにて。

ヴィム・ヴェンダースと同じ目線でいるとともに、違う目線も持てて。

小津監督を愛する気持ちと80年代当時の東京への違和感と。

小津監督に対する厚田カメラマンの敬
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アンダーグラウンド 4K デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

4.0

3時間を超える大作だけど、それなりに観入ってしまった。

寓話、皮肉、パロディなど良いですね。

もちろん現実に暮らしてきた人たちにはたまったもんじゃないけど。

ちなみに、主人公の一人がカダフィ大佐
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白い巨塔(1966年製作の映画)

3.5

がっつり関西弁が良い。よりがめつさが出る。

この時は途中までの小説だから、途中までのストーリーであって、ドラマと違って短い映画だから仕方がないけど、

あっという間の面白さはあるけど、余韻が少ないの
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日本の黒幕(フィクサー)(1979年製作の映画)

2.5

日本の、、、シリーズは大構想の割には巧くいかなかっただろうなぁ。

ストーリーも結局何をしたかったのかよく分からなくなった。

せっかく実際に起こった事件などを組み入れているのに。。。

事実は小説よ
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ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.0

もちろんヒッチコックのトリックが網羅されていて。

もちろん各映画の名場面を観ることができて。

ただ、冗長で途中退屈になってしまうかも。

ヒッチコック自らが説明してくれているんだけど、睡魔も誘うか
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ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)(2022年製作の映画)

3.5

ゴダールには何段階かの変化があって。

ヌーヴェルバーグ、ジガヴェルトフ集団、、、

単語を見るだけでもわくわくするこれらの段階が分かりやすく見応えがあった。

ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)

3.5

ヘンテコダリ。

でも演じている面もあり、素でもあり、愛する人だけは疑いを持たない。

こういう人はおもしろいけど、近過ぎると傷付き、疲弊するだけ。

でも振り返ると愉しく、哀しくなるもの。それが最後
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チェス狂(1925年製作の映画)

3.5

無声映画というのは短時間だけど、面白くなければすぐ観ていられない。

名作と言われるものはこういったことがないけど、この作品もそう。

コメディだと思いますが、メロ感もあり、ソ連も映画の最先端をいって
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これがロシヤだ/カメラを持った男(1929年製作の映画)

3.5

社会や自然の映像と、バックに流れる音楽だけで、なんとドキュメンタリーを越えた迫力があることか。

カメラを持った男は、ロシアのあらゆるところに出向きます。

編集の巧みさ、小説のようなストーリーがなく
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ゴダールの探偵(1985年製作の映画)

3.5

探偵、ということで分かりやすいかなと思ったけど、ゴダールはゴダール。

ストーリーはあり、オチもあるんだけど。

犯罪、少女とか好きな監督ですね。

サンタクロースの眼は青い 4Kデジタルリマスター版(1966年製作の映画)

3.5

男性の滑稽な姿が描かれており、それは若さによる可愛らしい面もある。

自伝的でもあるんだろうな。

ある視点ではその日を過ごしつつ、別の視点ではその日を思い出しつつ、でもどちらも美しさと哀しさの両方を
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わるい仲間 4Kデジタルリマスター版(1963年製作の映画)

3.5

実体験に近い話らしいけど、確かにリアルかも。

とはいえ、ごくある日常とも言える。

何かを深く考えさせるわけじゃないけど、相応の余韻が残る映画。

破壊の自然史(2022年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦全体の映画かと思ったらそうではなくて。

勝者の欺瞞、というか、とにかく刮目して見よってことかな。

この監督の他の作品も観たい。

今そこにある危機(1994年製作の映画)

3.5

ひどい大統領、CIAと思ったけど、案外非現実でもなかったり。

まぁ主人公だから当たり前だけど、不死身過ぎ。

小説はまだまだシリーズが続くので、映画もシリーズ見続けたい。

黄金時代(1930年製作の映画)

3.5

ストーリーが分かりやすくなったけど、まだまた分からない。

狂気、幻覚、、、でもそれが痺れる。

ただ宗教とか政治とか軍隊とかを馬鹿にしている感じはする。

演技するほうも大変だね。

事件記者(1959年製作の映画)

3.0

短いし、テレビドラマっぽいけど、この時代の良い感じが出てる。

セリフも演技も臭いっちゃ臭いけど、それがまた良い。

ただ、この時代の新聞記者にはなりたいとは思わなかったけど。

この後も何回かシリー
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サンチャゴに雨が降る(1975年製作の映画)

3.0

なんとなくシーンに合わない音楽が流れるような気がしつつも、おしゃれで絶妙な音楽のような気もする。

もう少しクーデター前から成就までの緊迫した駆引きなどを観たかった。

どちらが重いかは別にして、功罪
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その時の人達~有故、大統領~/ユゴ 大統領有故(2005年製作の映画)

3.0

KCIA南山の部長たちには負けるかな。

ブラックコメディ的サスペンスで意図は分かるけど、振り回されたほうはたまったもんじゃない。

まぁグダグダが時代や社会や人を大きく変えることもあるってことか。
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