kuuさんの映画レビュー・感想・評価

kuu

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

don't have to
must not
の差異を思い出した。
禁忌と不要の間。

A Window of Memories(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

語られていく対象の委託者としての語り手 「actor」、感情を憑依させない方法
記録の周縁によってポエジーが現れる

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

傷を見せ合って互いに「共感」する、みたいな行事をもうやめにしませんか。
同一の皺がひとつも無いように、同時刻の上り電車に乗ったとしても日付が違っているように、周期的にやってくるものを「また」来たかと、
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ユーロスペースで観た『空白』を思い出した。たしかあの作品を観た当時も、映画館の暗闇のなかに湿度ではない何か硬化していくような空気の重さを紛れもなく感じながら、魘されながらそれでも兆しを目にしたいと思い>>続きを読む

無伴奏(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

斎藤工ってこういう表情(カオ)で、こんな声を出すのだ。。まだ成熟し切っていない人身の、平仮名でも漢字でもない、言葉遣いはあのようなものかもしれない、群雄割拠ではない、あのはっきりと手に取れない空気のよ>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

昔から玉ボケの表現だけがどうも苦手で、世界を映そう思ったってそんなヤワな丸には収まらないでしょう、と思ってしまう。今回も例外に漏れずそれらに抵抗感を覚える、音像の抽象度が高かったので、音の途絶える瞬間>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

暴力って美学かもしれない、美学って暴力だ。だから、あなた方の正しさが目の中に残ったまんまでたまに、どこかのきっかけで再生される。
愛は夫々の美学だと思う。雪ん中で取り返しのつかない判断になる、これは誰
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

サイコー。解説とか要らん。

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

太宰はもっとぼそぼそでうっとしいはずだよ

カメラになった男 写真家 中平卓馬(2003年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ずっと書けずにいた。私は中平卓馬の写真が好きだし、中平卓馬が居ないと写真を止めることも、撮り続けることもなかっただろうと思う。良くも悪くも彼に始まり、彼にて終えようとしていた。けど、中平卓馬のことはき>>続きを読む

PicNic(1996年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

鴉、羽毛、縫い合わせ、細切れの雨、歩いて読む、塀を越える、遅く回る口、ぼやけた倫理、あやし、フェルト生地、ネグレクト、ポリ袋、指示するあなた、せんせい、幼い星、キス、シーンだけの暴挙、演技スル、サンド>>続きを読む

ゲルハルト・リヒター・ペインティング(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「"よい"絵であるには表現すべき"真実"があるわけだ」
「自分に嘘をついて楽しいふりをするな」

うん。大きい資本みたいなものが動いているにおいはするけど、それはリヒターが望んでいることではないのかも
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