映画シリーズよりこっちの方が全然面白い。メルギブのカリスマっぷりと楽しげに演じている悪役を見ているだけでも充分に及第点。アルバート・ヒューズは『グッドフェローズ』信者なので、物量作戦でガンガンに鳴り続>>続きを読む
回を追うごとに1話目のトーンと話の展開からは予想がかけ離れた境地に連れていかれる。正直、演出は決してオリジナリティだけに溢れているわけではないものの(復讐要素を孕んだ対決は『悪魔を見た』を始めとした数>>続きを読む
前々作『ネオン・デーモン』で初めて女性主人公の物語を描き、前作「トゥー・オールド・トゥ・ダイ・ヤング」でシスターフッドやフェミニズムの域に足を踏み入れたニコフンが、ようやく本格的にそっち方面へ大きく舵>>続きを読む
ニコフンが好きなことを好きなように撮っているだけなのが素晴らしい。キメキメのルックの中で繰り広げられるエロと暴力、そしてトンチキな笑い。5話のカーチェイス、8話の手コキと横スクロールなカチコミがとくに>>続きを読む
とても誠実な作りではある。加害者ダーマーだけを記憶に残させないとして犠牲者や遺族に重点が置かれている。が、一方でいま起きている騒動のように「もう作らないでくれ」という遺族の声がある。恐らく遺族の中でも>>続きを読む
ユン・ジョンビンの最高傑作。『悪いやつら』と『工作』のエッセンスをいいところ取りしたうえで、物語が佳境を迎える5話目からは『群盗』より更に冴えまくったアクション演出も披露。俳優陣は案の定見事なアンサン>>続きを読む
手垢に塗れた“ゾンビ物”というジャンルに打ち立てられた新しい金字塔。未だかつてどのゾンビ物もこれを超える面白さまでは繰り出してこれなかったし、今後いつか表れることもちょっと想像しにくい。この作品自体が>>続きを読む
ヨン・サンホの最高傑作更新。全く新しいかたちの恐怖の概念と提示。告知を受けた人間は地獄へ堕ちる。その死から逃れる方法は一切なく、通常の物語であればそれにどう立ち向かってどう防ぐかということが主題となっ>>続きを読む
面白いことは面白い。でも世界的大ヒットをするほどのものではないかな。展開もサプライズもわりとありきたりだし読みやすい。2・4・6・8と偶数話回が比較的に良かった印象。ただいちばんの傑作回だった6話目が>>続きを読む
最終回でガクッとくるドラマも少なくないなかで、これは見事にやり切っていると思う。クライマックスからの展開と決着には賛否が割れそうな感もあるけど、個人的には全面支持。最終回のパク・ヘジュン、百想の演技賞>>続きを読む
最後の最後で韓国ドラマのわるい癖が出てしまったのではないかという点は否めないが(元のミニマムなコンセプトと世界観を逸脱して何でもアリの展開に突入していかないか、シーズン2が結構不安に……)、とはいえこ>>続きを読む
ひさびさにラッシーがそのキャリアに代表作を打ち立てた。作品としてもラッシーのパフォーマンスとしても圧巻の充実具合。FOXニュース初代CEOロジャー・エイルズの栄枯盛衰を描いた全7話のミニシリーズ。謂わ>>続きを読む
期待に胸をふくらませられる1話と2話がピーク。恐怖以上に厭さ・不快さに力点を置くアプローチはホラーの最適解を見せてもらっているようでアガッたが、回が進むごとにどんどん尻すぼみしていった。意表を突かれる>>続きを読む
いやぁー、もったいない。ラスト2,3話で徐々に失速し、最終話に至ってもエンディングが近づくにつれてどんどん緩やかに下降していってしまった。見始めた頃は1話あたり1時間超えはキツいなぁーと思ってたんだけ>>続きを読む
サイコ味溢れるヤバいド変態性で散々惹きつけておきながら、実は真摯で真っ当なテーマこそが核にあったということを思い知らされる最終回。やられた、感動でしかない。しかも“ホームルーム”という形式を最終回の中>>続きを読む
いやぁー、毎回サプライズ用意してきたね。内容自体もそうなんだけど、えっここでもうこの展開来るの!? っていうコチラの予想を常に二歩三歩上回る、先んじて意表を突いてくるやり方。テンポの良さも相まってむち>>続きを読む
王道中の王道、古典中の古典、その中で今の時代性に合わせた斬新なアプローチをやってのけた1話は素晴らしく面白かった。フレッシュ極まりない。そこで力を使い果たしたか、2話・3話と徐々にペースダウンしていっ>>続きを読む
圧巻。シーズン通してどの回も滅法面白いが、やはり最も抜きん出ていて最終的に強い印象を残していくのはフィンチャー監督回の1,2,9,10話。これまでの過去作で培ってきたテクニックを結集、それを更に先の高>>続きを読む
『女王陛下のお気に入り』×『釜山行き』。宮廷物とゾンビ物の組み合わせ。メンタルとフィジカル、それぞれの残酷さの調合。
1話目・2話目は溜めに溜めてクライマックスでようやく爆発する構成だけど、3話目は>>続きを読む