イシダコさんの映画レビュー・感想・評価

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アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

4.5

雑魚雑魚3Dとは一線どころか十線も百線も画していると言っていい驚異的な艶の質感と立体感。初公開から13年経とうとも、未だ3DとCG表現において本作がトップに君臨し続けていることをまざまざと見せつけられ>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

5.0

結局はこういう余白を楽しむ映画がいちばん面白いのかもしれない。息を飲むようなアイスランドの風景に母の狂気と微妙なさじ加減の善悪が混ざり合い、不条理な味わいだけがもたらすことのできる至高の映画体験。アダ>>続きを読む

激怒(2022年製作の映画)

4.0

予告の時点ですでに冗長的だったので、ぜったいコレ失敗作だろ…… とたかを括っていたら、開巻と同時に始まるタイトルクレジットのカッコよさで一気にガッツリと持ってかれてしまった。いちばん強く感心したのは、>>続きを読む

リキッド・スカイ(1983年製作の映画)

2.0

志は高いけど技術が伴っていない一本。テーマの肝心な部分は台詞でくどくどと説明し、編集はひたすら粗い。カットバックを多用しすぎな焦らし方に痺れを切らしそうになった。期待ハズレ

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

3.0

面白いけどロマンチックでウェットすぎるきらいはある。ひさびさに観たら昔よりも満足度は落ちた。ピノ・ドナッジオの甘い劇伴がいちばんの原因かなぁー。ヒロインのナンシー・アレンとデ・パルマは本作の撮影後に離>>続きを読む

大いなる運動(2021年製作の映画)

2.5

変化に乏しすぎて面白くはないけど、終始禍々しいから嫌いではない。観た人だれもが食いつくであろう中盤のアレは、狙いすぎてる感が強くて自分はあんまり…… 皮肉にも本編中数少ない変化が訪れる場面ではあるのだ>>続きを読む

追龍(2017年製作の映画)

3.5

決して出来のいい映画ではなく、話の展開やキャラクターの内面の変化など飲み込みづらいところもあるのだけど、ちょっと見たことないような異様さが際立っていて面白かった。アンディ・ラウとか、いつもの善人モード>>続きを読む

シリアル・ママ(1994年製作の映画)

3.0

ジョン・ウォーターズらしいユルいコメディの外見でありつつも、ママを偶像視する大衆やテキトーな裁判といった、シリアルキラー物のツボでもある社会全体の狂気まで俯瞰してしっかりと捉えているところはさすがのイ>>続きを読む

アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

3.5

オリジナル版をようやく観て、それ自体は監督〈自己検閲〉版の印象が変わるほどに素晴らしかった。ただ最初に観たあっちがダメだったのは、単にボカシが入っているからということだけではなく、それを使って監督が本>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

1.5

自分がファンタジーにノレない性分であることを差し引いても、一本の映画としてそこまで完成度が高いと思えない。主人公何もしてないじゃん、動いているのは周りばっかで。IMAX効果も4K効果も全然なく、ただの>>続きを読む

ペパーミント・キャンディー 4Kレストア・デジタルリマスター版(1999年製作の映画)

2.0

初見。社会と自分自身に絶望し、『タクドラ』のトラヴィスや『ジョーカー』のアーサーと同じタイプのこじらせた主人公だと言える。それ自体はいいのだけど、何故こうなってしまったのか? という説明に終始していて>>続きを読む

シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

4.0

古典でありながらもサクサクと進むテンポの良さ。話はホラーというよりも横溝正史の金田一シリーズのようなミステリー的側面の方が強く感じられるが、停滞をすることなく常に進行か展開が行われているので退屈に陥ら>>続きを読む

人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.0

実話ベースであり、リメイク作品であり、ファン・ジョンミンが本人役で主演。他にこんな映画ある? っていうなかなか珍しい事態になっている。すっきりしない後味も変だし(褒めている)、エンディングの選曲も謎す>>続きを読む

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ(2021年製作の映画)

2.0

『ブットレ』を楽しめた機に乗じて観るなら今しかないと思い臨んでみたけど、まあフツーにつまらない。とくに言及したいことすらない平凡さ

地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

2.5

設定は奇抜だけどテーマや展開は至って普遍的でオーソドックス。そこに退屈やつまらなさがあったことは否めない。終盤のセリフ無しで延々と続くモンタージュ、スゴいけどそこだけを抜き取っても映画として成立してし>>続きを読む

Zolaゾラ(2021年製作の映画)

5.0

凝った映像スタイル、活きのいい編集、すこし怖いストーリー、魅力的な俳優陣、そして86分の短尺。完璧じゃん、なんでこんな評価低いの? てか、なんだよあのキモいちんことデカケツ! What the Fuc>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.0

20年遅れてやってきた『キル・ビル』劣化版、表層的なだけのダメなタランティーノフォロワー、 といった感じは拭えないのに不思議と退屈はせず、なんだかんだ結構楽しめてしまった。何ならもっかいぐらい行っても>>続きを読む

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

3.0

シーンによっては輝度ムラが目立ちすぎていて、期待していたほどの4K効果が感じられなかった。エンドクレジットを見る限り、現在ネトフリとユーネクに入っている本編と同じ仕様っぽいので、これならわざわざ劇場で>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

見て見ぬフリをすることの罪と罰という『ゲット・アウト』と『US/アス』にあったジョーダン・ピールの作家性が、この三作目にしてこれまで以上に開花している。ほとんど主題と言ってもいいかもしれない。そして前>>続きを読む

ブエノスアイレス 摂氏零度(1999年製作の映画)

3.5

カットした未公開シーンとメイキング・インタビューで構成された別次元の『ブエノスアイレス』 といった感じで、非常に不思議な感触がもたらされる。劇映画ともドキュメンタリーともつかない、また『ブエノスアイレ>>続きを読む

楽園の瑕 終極版(2008年製作の映画)

4.0

登場人物の誰もかれもが屈折しているウォン・カーウァイのこじらせ武侠映画。出演者がお馴染みのメンツだけに、他カーウァイ作品の先祖や前世での物語にも思えてくる。必要以上に複雑な構成やカットを割りすぎたアク>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

4.0

映像も選曲も語り口も内容も、のちのウォン・カーウァイ作品のスタイルは本作に集約されている。デビュー作にはその監督のすべてが詰まっているものだが、カーウァイの場合はこの二作目の方にそれが強く表れている。>>続きを読む

いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

3.5

話の骨格はほぼほぼ『ウエスト・サイド物語』で、弟分との兄弟仁義は『ヒート』のマイケル・マンも好みそうな熱いものがある。ウォン・カーウァイ作品が苦手な人にこそオススメしたい一種のノワール(撮影は盟友クリ>>続きを読む

クレイジー・キラー/悪魔の焼却炉(1969年製作の映画)

3.0

のっけからおよそ題材に似つかわしくない甘美なメロディーのスコアに魅せられる。劇伴がなかなか良い。自身の幼少期のトラウマと連続殺人ネタだけで充分に成立していたと思うが、妻の束縛とそこから派生するオカルト>>続きを読む

マンディブル 2人の男と巨大なハエ(2020年製作の映画)

3.0

まあこれぐらいの映画があっても良し。面白いことは面白い。ただまあ前作の『ディアスキン』がやはり大当たりすぎた。行き当たりばったりなようでいて、構成の組み立てや話し運びのスムーズさにはなかなかの芸当を感>>続きを読む

オスロ、8月31日(2011年製作の映画)

3.0

ある意味伯父トリアーよりもヤダ味が深い甥トリアーの鬱映画。尺たった95分しかないのに再生と一時停止を繰り返して全編観終えるのにだいぶ時間を要してしまった…… だがしかし、このラストは大胆にして勇気があ>>続きを読む

キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

4.0

オープニングの最初の台詞ですでに勝負アリな傑作。いちばん信頼していた人間からの裏切りを『不汗党』に続き二作連続で繰り出してきたピョン・ソンヒョンの作家性が炸裂。光と影に位置する二人の物語だけあって、撮>>続きを読む

わたしたちの家(2018年製作の映画)

4.5

原罪を背負ったキリストの如く、大人の不始末がこどもたちに降りかかる(りんごではないが途中に出てくるミニトマトのくだりも象徴的)。過酷な状況に観ていて辛くなる映画だが、現実にこの厳しさは存在する。安易に>>続きを読む

レック(2007年製作の映画)

4.5

P.O.V.のモキュメンタリーとして最高峰。編集が為されていない録って出しの設定だから粗が見当たらず、整合性がちゃんと保たれている。一度パニックが発生したら最後、ひたすらテンションの高さがラストまで持>>続きを読む

クライム・ゲーム(2021年製作の映画)

3.5

クール且つハイブロウないつものソダーバーグ節に加えて、今回はひさびさに鮮やかにして小粋。『ローガン・ラッキー』は期待ハズレだったけど、こっちは推せる。筋立てが複雑で話を追うのはわりと困難だけど、最後の>>続きを読む

とら男(2021年製作の映画)

3.0

未解決殺人事件モノとして興味深くは観れたけど、肝心な部分の掘り下げ不足は否めないし、もう一人の主人公である女子大生の行動原理が「おまえ単に卒論を仕上げたいだけだろ」という感じで最後まで不純なものにしか>>続きを読む

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.0

ちょっと端正に撮られすぎているきらいがある。きっちりと丁寧な型通りの面白さはあれど、それを突き破ったところにある弾けた魅力までは持ち合わせていない。些か窮屈で優等生的というか、もう少しハメを外してみて>>続きを読む

カーター(2022年製作の映画)

3.5

全編擬似ワンカットの功罪というべきか、偉業と呼ぶに相応しい驚異的なまでのアクションシークエンスであると同時に、一方でそれが単純にカタルシスとして直結しないもどかしさもどこかで残る。緩急や抑揚がないこと>>続きを読む

サイコマニア(1973年製作の映画)

3.0

900本目。生きるために死ぬ。絶対に生き返ると強く念じながら自殺すれば、必ずよみがえることができ二度と死ぬことはない。バイク集団の族と黒魔術の融合。あくまでユルいテンポとあんにゅいな雰囲気がベースとし>>続きを読む

パトニー・スウォープ(1969年製作の映画)

1.5

スノッブで凝り固まっているし、黒人差別以外の他の差別やハラスメントはいいのかと終始モヤモヤさせられるだけで終わった。案の定エセ笑いしているクソ客もいて、鑑賞体験的にも最悪

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

1.0

オリジナルキャストの帰還よりも、(ただただシンプルにつまらない)これだけの底抜け超大作はいつ以来だ…… ということに思いを馳せる。端的に言って、すべてがあざとくて臭すぎる。話のテーマから着地の仕方はも>>続きを読む

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