高円寺さんの映画レビュー・感想・評価

高円寺

高円寺

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ホラーマニアvs5人のシリアルキラー(2020年製作の映画)

3.6

邦題ほど「v.s.」感はなかったかな。でも緊張と緩和は割とリズムが良かったので、コメディーとしてはけっこう楽しかった。

ファイナル・デッドサーキット 3D(2009年製作の映画)

3.3

工場や現場で働いている白人の労働者階級に対して「差別はよくない」ということと「指差し確認は大切」ということを楽しく啓蒙する映画

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2012年製作の映画)

4.2

「学校の怪談」を入口としながら、タイムリープ、そしてクトゥルー的な異次元世界につながる怒涛の展開。楽しいナガラミ時間になりました

ほんとうに映った!監死カメラ6(2013年製作の映画)

1.0

観る側の態度が試される問題作。僕はサブスクで、しかも前評判を多少なりとも聞いていたので覚悟して観ることができたが、ホラー作品だと思ってレンタルビデオ屋で借りて観たらディスクを壊していたかもしれない。

ゆれる(2006年製作の映画)

4.0

おもしろい。意外にもミステリー的な枠組みの作品だった。香川照之が気味悪すぎて考えなくても良いものを考えてしまった。さすがである

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.9

「死にゲー的リアリズム」で撮られた映画である。「死にゲーとは、極端に難易度が高かったりミスに対するリカバリー手段が無いに等しいなどの理由でゲームプレイ中に何度も死ぬ事を前提としたバランスのゲームのこと>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

タイトル的にはゾンビ映画だけど、本当にゾンビ映画なのか…??と思ってぼんやり見ていたら、いつのまにか寝ていて、結末がわからず。登場人物たちから滲み出る緊張感がなさや、弛緩した空気が眠気を誘う。新しさは>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.1

西澤保彦『七回死んだ男』を読み終えたので元ネタとなったこの映画を。同じ日付の反復によって、実は同じ一日など一度もないということを逆照射する、素敵な映画ですね。僕もピアノが弾けるようになりたい

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.9

1970年代のドイツで40〜50代の娼婦四名を殺害した実在の連続殺人鬼フリッツ・ホンカを扱った映画。ほぼフリッツ・ホンカの主観を排しており、彼の行動や発言を撮ることに徹している。その意味で「動機」や「>>続きを読む

スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.2

『ザ・フライ』っぽい不気味さもスパイスにしながら、主人公ピーター・パーカーの成長譚を通して「力」と「正義」の問題が正面から扱われており、素晴らしい。全く退屈せず観ることができる。20年前の映画なのにア>>続きを読む

死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.7

スプラッターホラーの原点だと思いますが、自分はスプラッター(「はらわた」)とホラー(「死霊」)の掛け算は笑ってしまうので別々にやってほしい派だということがわかりました。ありがとうサム・ライミ。
「ネタ
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ランド・オブ・ザ・デッド(2005年製作の映画)

3.7

ゾンビをルンペンプロレタリアートと置き換えたら、ほとんどマルクスの『資本論』である。寓話としてユニークでした。

死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.9

あるイギリスの民家で起きたポルターガイスト事件を通して様々な「社会的なもの」が現れる、面白い作品だった。
驚いたのは、作中に現れる「幽霊は社会的弱者を襲う」というとても「人に優しい」命題。「超能力」な
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金田一耕助の冒険(1979年製作の映画)

1.6

大林宣彦のフィルモグラフィーの中でも、文句なしの駄作……と言うか、黒歴史的な作品であろう。メタの笑いであるパロディが時代の流れとともにいかに伝わらないものに古びていくかがよくわかる。
ただし、劇作家の
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

音楽から何から何度見ても最高の、オールタイムベスト。「もう20年もキスシーンを見てない!」

ふたり(1991年製作の映画)

4.6

人は、誰かを見るとき、ほかの誰かと重ねたり比べたりする。その人のことをありのまま見ることは難しい。それは、自分自身にも当てはまる。人は自分のことも誰かと比べたり重ねたりするので、ありのままの自分を見失>>続きを読む

その日のまえに(2008年製作の映画)

5.0

「その日のあと」の話である『野のなななのか』と対になるような作品。
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お見舞いに行ったことのある人は病院には不思議な時間が流れていると感じたことがあると思う。この作品は、ほとんどその不思議な時間やリ
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.9

振り返ると、宮台真司『終わりなき日常を生きろ』みたいな映画だったな。
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世の中には世界が誰かに操られていてほしい人間がいます。殺人事件の現場にある暗号は犯人を示すメッセージだし、性行為をしたら追いか
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死霊館(2013年製作の映画)

3.8

きちんと怖い。アメリカンホラーにしてはきわめて「それ」が抑制されており、とてもよかった。

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.6

北村薫、米澤穂信のような「日常の謎」風味もありながら謎が複雑すぎないので、大きなストレスなく見ることができる。色々な中村倫也を堪能できるのもよかったです

嵐電(2019年製作の映画)

4.4

面白いかどうか定かではないが、非常に不思議な映画で、映画でしかこの不思議さは無理だろう、と思った。

犬鳴村(2020年製作の映画)

3.4

ホラー映画にした点が失敗だったのではないかと思われた作品だった。たしかに『リング』等、ホラー映画は「オカルト」の語源(occulta: 隠されたもの)にふさわしく、しばしば日本史の「B面」、つまり抑圧>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.1

長くて盛りだくさんなので何回見ても全編覚えられない。ジョーカーは本当に、良い悪役ですね。

名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

4.0

「劇場版まじっく快斗」なのではないかという気持ちになるくらい、怪盗キッドが出続けます。スコアはその数字です。映画が面白いかはわかりません。

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.4

SFロマンチック・コメディかと思いきや、出会いの後をきちんと描いていて驚いた。時間とは直線的に流れるものではなく、何層も積み重ねられた地層のようでもあり、いくつも折り畳まれた襞であるということがよくわ>>続きを読む

名探偵コナン 業火の向日葵(2015年製作の映画)

3.8

怪盗キッドがきっちり出ます。作品の順番で言うとキッドが新一に似てるんじゃなくて新一がキッドに似てるんですよね。

四月の永い夢(2017年製作の映画)

4.5

いくつかの出来事はあるけれども、劇的な事件が起きるようなことはない。でもそれは、この映画がすでに何事かが起きた後、つまり「以後」を扱う映画だから。「喪の作業」をうまくできない人がどういう時間を生きるの>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.6

傷つきやすい人、繊細な人の日常生活がよく描かれていると思う。このような作品は男性を主人公にしては生まれないのだろうか。だろうなあ。

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