WEEKENDさんの映画レビュー・感想・評価

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

ショット構成もセリフも洗練されていて、全体的におしゃれ。主演のグレタ・リーはもちろん、特にジョン・マガロが素晴らしかった。セリフのない、いくつかのハグのシーンもよかった。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.0

クリストファー・ノーランならではの鈍重なこけおどし感が相変わらずで、映画的瞬間が全くない作品

オトン(1969年製作の映画)

5.0

1997年の大規模なレトロスペクティヴでの初見の際には本当に驚いたが、曰く言い難いユーモアと批評的な現代性を感じさせる傑作

ジャン・ブリカールの道程(2008年製作の映画)

5.0

モノクロームの静謐な映像と、テキストの朗読とともに立ち上がってくる土地の記憶。ストローブ=ユイレならではの唯一無二の傑作

影たちの対話(2014年製作の映画)

4.5

男性と女性の朗読。時間とともに変容する日差し、木洩れ日、風になびく木々の表情。女性のイントネーションが奇妙でクセになる。背景の牧場なのか、馬が牧草を摘む構図が秀逸。

エル・スール(1982年製作の映画)

5.0

窓からの淡い日差し、陰影深い光の表情、画面外で繰り広げられる会話、父が残した振り子、成長した娘であろう人物が日記を読むように語るナレーション、父親を演じるアレキサンダー大王(アンゲロプロス)、スペイン>>続きを読む

ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア(1987年製作の映画)

5.0

これまで何度も見返して来たが、改めて劇場の大きなスクリーンで見直す。ベルトルッチの監督作としては、個人的に「暗殺の森」や「1900年」を偏愛しているが、本作はそれらをより洗練させた集大成的な作品となっ>>続きを読む

ミレニアム・マンボ(2001年製作の映画)

4.5

4Kリバイバル上映で再見。恋人のDVを受けながらも、不貞腐れつつやり過ごす同棲生活を続けていく中で、やがてそこから旅立っていくスー・チーの姿が、切なくも爽快。侯孝賢が、かつての陰影に富んだ壮麗さから身>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

三宅唱監督としては、題材的、演出的にも全編てんこ盛り感があるが、素晴らしかった!

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

女性監督による火サス風のミステリー。夫婦喧嘩のシーンが生々しく、介護犬のスヌープが良かった

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

初期作からメランコリーとセンチメントが相まった体質でお馴染みのヴェンダースによる、日本ファンタジー、というか昭和ファンタジー映画。過去に訳ありの事情(贖罪めいた)から、今では禅宗の修行僧のように、東京>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.5

高度消費社会にさらされ、人間性さえ奪われた、サラリーマン風の危機的で神経症的な人物。その、どこか空虚ながら人世離れしたリリックを、人類原初のリズムであるアフリカンビートに乗せて、歌い上げられるトーキン>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

少し図式的だが、とても利己的で「愚かなる」男たちの滑稽さと、一人の無垢な女性がさまざまな欲望や感情、知性そして利他的な思いやりを会得していくさまを、時に痛快に、時にシニカルに描いたビルディングスロマン>>続きを読む

シングルマザー ブリジットを探して(2018年製作の映画)

3.6

タイトルは、原題の「American Woman」の方が味わい深いと思う。主演のシエナ・ミラーが良かった。

汚名(1946年製作の映画)

4.5

南米に逃亡したナチス関係者を追い込んでいくポリティカルサスペンスとともに、恋愛関係のサスペンスを絡めて描く手法が絶品。

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