「一即一切/一切一即」の世界?役者陣が素晴らしい、かけがえのない傑作
母娘の関係の周りを囲む、いかにも役に立たなそうな男たちのどこか間の抜けたような存在感が良かった。いにしえのフランス映画風の、あまり多くを語らない洒落た演出(脚本)が効いている。
ジェームズ・グレイ監督による、この上なく繊細で美しい傑作。役者陣はもとより、西部劇やギャング映画を思わせる演出も素晴らしい。
端正に、丁寧に紡がれた美しい作品。役者陣が素晴らしい。
シンプルだが素晴らしく映画的で、この世界の記憶や歴史をあくまで唯物論的に描いた、映画史に残る忘れがたい傑作だと思う