下北パパさんの映画レビュー・感想・評価

下北パパ

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ザ・クライアント 依頼人(1994年製作の映画)

5.0

TVでオンエア中の午後のロードショーで、長いCMに耐えて観た。奇抜なトリックも特撮も無く、役者の芝居だけで飽きさせずに見せてくれる。大人も子供も、ダメなところを抱えつつ、逃げずに生きていくしかないんだ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

僕らが足りないと思い込んでいるものは本当に足りないのか。僕らが不可欠と思い込んでいるものは、実は要らないもののなんじゃないか。損得とコスパで人生を右往左往する東京生活を深く反省します。そうだよ,幸田文>>続きを読む

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

5.0

静かで、気まずくて、不機嫌で、情けなくて、愛おしく感じるサスペンスがこれまでにあったろうか。

希望のかなた(2017年製作の映画)

5.0

いい国,いい人々、フィンランド。でも、こうなっちゃうんだなあ。ネオナチ野郎もきっとそうなるのっぴきならない理由があったのだろうなあ。

枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

ああ,そうか。そういうハッピイエンドもあるよな。不幸、理不尽に溢れた社会だけど、生きているだけで丸儲けだよなあ。

はりぼて(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

地元の方々はこの恥ずかしさに耐えられないだろうなあ。選挙で選ばれた議員は公金を懐に入れることに躊躇いなく、役人は市議たちにへつらい、あろうことかテレビ局が現場の記者を異動させて幕引きを図る。地方権力の>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

お話の筋とか意味とか、考えなくてよろしい。見たことがない景色を観るのが楽しいのだ。

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

5.0

前作がお気に入りなので、上映があると聞き映画館に駆けつけた。ありがとう、ユーロスペース。
もちろん、のっけから期待通りの面白さだ。綺麗な映像。美しくて、くどくない。モーゼ、案外いい奴。赤いバスが愛おし
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男の顔は履歴書(1966年製作の映画)

5.0

なんて非道い話なんだ。
敗戦直後の無法状態で,警察はひたすら頼りない。旧来のヤクザ一家はセコイばかりで役に立たない。闇マーケットの乗っ取りを図る三国人ギャングたちは、彼らを差別してきた日本人への復讐に
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

5.0

音楽好きも,映画好きも、観ては損はない。ボクは今まで観ていなくて、損をしていたと後悔しました。
始めの10分くらいは逃げ出さずにじっくり観ましょう。英語も簡単だからしっかり聞きましょう。ひとつのシーン
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ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック(2020年製作の映画)

5.0

MFQ のメンバーに写真家がいたのは知っていたけれど、彼がこんなに貴重で大量の写真を撮っていてくれたとは!素晴らしい。インタビューのリアリティが違う。BARDSからCSN&Y、ジョニ・ミッチェルに繋が>>続きを読む

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路(2021年製作の映画)

5.0

ビーチボーイズについての認識を新たにした。と言うよりも、全くわかっていなかった。すまない、観てよかった。劇場の大きなスピーカーで名曲の数々が聴けたのも、幸せだ。

東京オリンピック2017 都営霞ケ丘アパート(2020年製作の映画)

5.0

そういえば東京オリンピックって、ほんとにやったっけ?というような味の薄いイベントでしたね。それはさておき、オリンピックで何が起こったか、の記録映画です。レニ・リーフェンシュタールにも見せたい。褒めてく>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

美しい映像の美しい映画。コメディなんだけど、笑わそうとはしてなくて(再建屋のビジネスマンくらいかな)、小さな謎と、ささやかなロマンスのデザート付きでした。
Disney +では思わぬ吹き替えだったので
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オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

みんな結構いい人ばかりで、人情物のスパイ映画でしたわい。

心の旅路(1942年製作の映画)

5.0

今時の人間には考えられないロマンチックストーリー。観客はみんな知っていて、登場人物は何も分からない、という物語の仕立ては永遠のものだなあ。

893(やくざ)愚連隊(1966年製作の映画)

5.0

ずうっと探していた映画。ラピュタ阿佐ヶ谷「松方弘樹ギラギラNight」でついに観た。期待通りの逸品。金かけなくても、役者の芝居でこんな愉快な映画が撮れるんだぜ!まだ歌手デビュー前の荒木一郎、最高だ!

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

5.0

ダニエル・クレイグひたすらカッコいいぜ。弾も滅多に当たらないし、当たっても大したことない。女たちは可愛い。心配事は色々あるが、どんどんいけ。映画館で観た者の勝ちである。

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

5.0

お話の内容は置いといて。

デンマークの映画。登場する住宅がことごとくセンスがいい。カッコいいなあ、いい家だなあ、と渡辺篤のように感心してしまいます。
ところで、ボートに残されたあの犬はどうなっちゃっ
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我等の生涯の最良の年(1946年製作の映画)

5.0

国民にとって戦争とは何か。英雄たちは何を得たのか。これは戦勝国の反戦映画だ。
役者も凄いが、制作陣も凄い。これに比べると今時の映画は何て貧しいんだろう。このカットで観客全員にわからせてやる、という決意
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二人の世界(1966年製作の映画)

5.0

整理された画面。作り込まれたセット。職人技のライティング。今の日本映が失くしてしまったものを見るだけでも価値があると思う。もちろん芸術なんかじゃなくて、純粋な娯楽作品。浅丘ルリ子、美しい。

白い指の戯れ(1972年製作の映画)

5.0

荒木一郎はかっこいい。昔の渋谷は大人の街だ。

男と女(1966年製作の映画)

5.0

かっこいい映画はいろいろあるが、この映画のようなタイプは他にないよ。
映画館で観られて幸せだ。

めぐりあい(1968年製作の映画)

5.0

先頭には立川行きのプレート。チョコレート色の南武線がホームに入ってくる。勤め人や学生がすし詰めになって運ばれて行く。配役のクレジットは和田誠のデザイン。流れる音楽は武満徹、歌うは荒木一郎。最高だ。

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

5.0

今どきのフェスも、同じ手法で撮影すればこんなふうにクールな映画になるのか。たぶん、ほぼ、絶対ならないであろう。ミュージシャンも、聴いているお客も、カッコいいなあ。

舞踏会の手帖(1937年製作の映画)

5.0

設定も登場人物も、今の僕らからはファンタジーでしかないけれど、この映画には「人生は一度だけ。でも他の選択肢もあったかも」という不滅のテーマがある。戦前の映画だから退屈なんて思っちゃいけないね。

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

5.0

役者さんが、みんないい。将棋のことは何も知らないが、楽しく観ました。

潮風のいたずら(1987年製作の映画)

5.0

CGなんてワンカットもないし、特機もあんまり出番がない。でも、こんな面白い映画が撮れるんだぜ。ひたすら楽しいラブコメ映画。
もしもこの話を日本人でキャスティングするなら石立鉄男と岡崎友紀だよなあ(妄想
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

5.0

こういう映画が観たかったんだ。レースシーンがリアルで素晴らしい。

軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

5.0

役者が、みな素晴らしい。

確かに昭和40年台はまだ、敗戦と地続きであったのだなあ。映画の形で記憶を残してくれた映画人たちに感謝。

血と砂(1965年製作の映画)

5.0

無茶、無謀、無策、ついでに無責任の軍幹部によって、廃物利用のように最前線に送り込まれる少年兵たち。しかも戦闘訓練ゼロの軍楽隊。率いるは上官暴行で左遷されてきた下級士官と癖のある古参兵たち。負け戦を元気>>続きを読む

リンドグレーン(2018年製作の映画)

5.0

なるほど、常識の枠を破る人間は、ガチガチに保守的な環境から生まれてくるのだな。女性が観ると、また違う感想があるのかもしれないが。
それはともかく、カメラがひたすら美しい。見てよかった。

グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

恥ずべき歴史から目を逸らさない、アメリカの健全さがここにある。いずれトランプの時代もこうして映画になっていくのだろうな。それはともかく、主人公2人の関係がとてもいい。特にドクターの魂も救われていくこと>>続きを読む

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