yuさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

もう一度見たいです、日本人としてどうか、を一旦度外視してオッペンハイマーとその周辺の人々の"理論"と道徳観を考える時間だった。
前半をもう一度しっかり見たい。

MY SHINee WORLD(2023年製作の映画)

-

私はシャヲルではないのですが、シャヲルの知人に話を聞いて観たいなと思い連れて行っていただきました。
地道に積み上げてきたこと、その形、その時その時の彼らの在り方を知れて、他に推しがいる私が観ても大変感
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

4.5

ドラマチックだけどずっと穏やかで本当に好きな雰囲気だった…!
画面に出てくる人たちは基本的に優しくてお互いの幸せを純粋に願っていて、観た後じんわり心が温かくなる感じとても良かった。
回想シーンとかは無
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

不条理を綴る、彼らは固い倫理観を持っている、という冒頭のメッセージや見せ物小屋にいた方達の在り方をできるだけそのまま受け取りたいし、知ることの意味を思い起こせるなと感じた作品。

映画の中身についてで
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.8

ロサンゼルスとヘルシンキが好き。
日常の一コマをそのまま切り抜いたみたいな作品、好きなのでそういう意味でとても楽しめた。

ドライバーと乗客のドラマの中でも劇的すぎない日常的な内容で、この後どこへ行く
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

迫力や臨場感は映画館で見て良かった。
アニメから入ってるから、展開や少しの言葉の違いは気になるところもあったけれど雰囲気や規模感は映画だからこそ出せた部分もあったように思いました。

静かに大切に進む
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夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

シンプルで見やすく、絵の具や絵画が個人的に好きなのでその点から画面がとても好きでした。

ただ、クライマックスに向かう青磁の欠席からの内容は映画としては青磁に全てを語らせる以外にも方法はあったのかなと
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OUT(2023年製作の映画)

3.5

ストレートですっきりしていて優しくあたたかい映画。
キャラクターがはっきりすっきりしていて、原作未読でも楽しめました。

宮澤佑さん、全く別ジャンルの舞台で拝見したことがあったので今回全然印象が違くて
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アアルト(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

彼の作品を見てなんとなくのイメージで見に行った。奥様のこと本当に大切にされていたのが伝わる。
でも彼の建築の変遷はそれだけじゃないこともわかった。

自然に対してリアルなサイズ感を意識していたことや、
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ラストエンペラー/オリジナル全長版(1987年製作の映画)

4.3

短縮版を観た後でこちらを観ました。

最初に観た短縮版に関しては意味非常に綺麗に作り込まれている、手の込んだ作品と俯瞰しながら観ていた感覚が強くあったけれど、改めてすぐにオリジナル版を観たことで、元々
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

-

画面の構図や音楽がずっととても素晴らしかった。美しかった…。
脚色された部分が多いからそのままだとは理解してないけれど、断片を非常に上手に拾った感じがした。
思ったよりさっぱりしてて、すごく、ある意味
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

4.0

シンプルだからこそ真っ直ぐさをそのまま受け取れる良さがある作品だったと思う。
コメディな部分もあるからこそ、2人の優しさや悩みを丁寧に描いた部分の良さも際立っていた感じがした。

音楽が良かったし俳優
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

一枚の美しいカフタンが完成するまで、職人のひと針を丁寧に追っていく感じで丁寧な作品だった。劇的ではなくてもゆっくりと大切にしなければならない時間だったのが伝わった。

一人で開店作業したり、静かに一人
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ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

音楽がすごく好きだった。普段あまり音楽に意識向けていないけど今回は自然と良いなと思って、音楽に引き込まれじんわりきていた部分が多かったかも。

ドラマであるようなその時その時の料理を詳しく知れる感じの
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

静かな映画、哲学的なお話だなと思う。「物語」的な劇的さとかがあるわけではないのに、印象に残るシーンはたくさんあった。

山の方のお父さんの残した本、2人の家、夏とそれ以外の季節、言葉の数と思考の幅、自
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はちどり(2018年製作の映画)

4.3

静かなのに、時々本当に激烈で苦しい、
でもゆっくり日々の一部を観ていくような、こういう日記みたいな映画、とにかく好みです

なんとも言えない腹立たしさや悲しさ、八つ当たりしたくなるような出来事への態度
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

3.7

彼のことをよく知らないで観に行きましたが、思考とその表現を追うだけでも満足できる時間でした。

色彩も美しいし音楽も楽しめました。
印象的な言葉がたくさんあったからまた観たい。

Love Letter(1995年製作の映画)

3.5

とても美しくて空気が美味しそうに見えた、、。
夜とか朝とかに見るとなんだか気分が良くなりそう。

全体的に秋葉さんと博子の会話とか二人の樹の会話とかは隠れてこっそり聞き耳立てていたいような気持ちになっ
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

色々と考える筋がある作品でした。

画面自体は決して鮮やかではないけど、衣装や靴を選ぶ二人の姿はすごくキラキラしてた。

もちろんリリーの生き方もゲルダの考え方や行動もものすごく考えさせられたけれど、
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

4Kリマスター版を見たい観たいと思って結局見逃してしまって、手元の端末で見た。そのことも自分の感覚に影響しちゃったかもしれない…。

「正しさ」について、一回だけじゃなくまた改めて観て考えたいと思った
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

原作未読。ジャズについて知るきっかけにしたくて観に行きました。青さに痺れまくりました。とても楽しく心が動く時間だったし、最後のステージの空間は本当に輝いてた。

ヌルヌルCGには笑ってしまったけれど、
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少年の君(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

苦しいのに美しくて目が離せない映画…。
殴られたら殴り返せばいいという言葉をチェンが引き受けるところもあったけれど、一方で人を頼りたくても頼れないこともあるという難しさも、また辛かった。

2人が一緒
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.8

本当にみてよかった、その時のその居場所に対する慣れや順応、一方での不調和をじっくりと追っていくこと自体も重要だった。

不調和に対する不安や恐れ、そこから安心できる場所に行きたいという感覚、それがこの
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そばかす(2022年製作の映画)

4.0

映画として云々とかではなく、単純に主人公の目線を辿ることがしたくて観た。そういう意味でとても好きだった。

わかりやすい展開が多いからこそ、そこにずっとついてくる主人公自身の感覚や想いが色濃く見えてく
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グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

自分が何者かわからなくなってしまいそうでも、当たり前のように降ってくる些細なことで現実を恨みたくなっても、場面場面で2人がずっとカッコよかった。

悲しさや悔しさもあるけれど、知れてよかったこと、温か
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

丁寧さが素敵。
色々なリズムが響くジム、埃が輝くシーンが本当に好き…。
劇的ではないけれど日常的な恵子の在り方を追いかける、日記のような映し方もとても好き。

何気ない日々のちょっとした些細な部分に嬉
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.3

2人の永遠の時間、瞳、息遣い、激烈で美しかった。

画面の色や構図含めとても絵画的で精神を集中させる緊張感があった。
海辺、本当に寒そうだったのに…。

もう一度観たら、2人の眉間の皺が愛おしくなるだ
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ソン・ランの響き(2018年製作の映画)

4.3

ある一夜、そしてその翌日の夜までの流れ、彼らの過去や気持ちがとても丁寧に描かれていて引き込まれた。

ユンは静けさの中で生きていたけれど、カイルオンは感情が生き生きと表される場所だったからこそ、舞台を
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チーム・ジンバブエのソムリエたち(2021年製作の映画)

4.0

4人の人生がワインによって色々な仕方で変わっても、彼らにとってそれぞれの故郷が生の根本であることは揺るがないということがあくまでも自然に、伝わってきた。

歴史が流れていることを感じられる場所に生まれ
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トゥモロー・モーニング(2022年製作の映画)

2.5

ダンスシーン、分割しないで欲しかった…。
ザック、まっすぐで可愛らしい素敵な子で救われました。

ひとつの家庭の在り方を客観視し自己理解が深まるような部分はありました。

母として父としての言葉もあり
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

原作は未読だけれども、身近に起こることを予測できつつ、理解した気になるだけで簡単に理解できるわけでは決して無い感覚を、今まで生きてきた中では最もリアルに感じられた映画だった。

ジヨンの目が、どんな時
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.8

個人的に久しぶりに時間をとってみた映画がこれで良かったなと思う時間だった。

彼の語りとそれを聞く人々、事実と感情、その部分だけじゃなくてそれぞれの切り替わりと間の余白に、フォレストが大切にしたいこと
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

4.0

「作り込む」みたいなことも可能だったんじゃないかと思うんだけどそんなことはなく、だからこその空気感の良さがずっと流れてた。
色々とサラっとしていたけどその中にジェームズの優しさや強さがたくさん感じられ
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分だけ、踊る理由がないと言うギスがものすごく印象的だった。

ドラマチックで衝撃ももちろん多分に含まれているけど、ナチュラルでひどく現実的に感じられる部分も多々あった。そういった自然さにただ没入して
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

3.7

曇り空、工場の中でも人気のない場所とたくさんの靴の友達、ローラという人を知って、大切にしたいことは何なのか見えていくような感じが良い