映画として云々とかではなく、単純に主人公の目線を辿ることがしたくて観た。そういう意味でとても好きだった。
わかりやすい展開が多いからこそ、そこにずっとついてくる主人公自身の感覚や想いが色濃く見えてくるようだった。
自分の大切なことについて正直に伝えたいし好きなことについてたくさん語りたい、好きなものはとことん大切にしたい、その仕方が自分はこうなんだ、と救ってもらえる作品だった。
最後の場面はまさに、そういう意味なのかなと思った。
何かが完全に晴れるわけでも、物事が好転するわけでもないけれど、それでも良いと思える機会を得ながら、また向き合ってを繰り返していくものなのかもしれないなあと改めて感じました。