おどろきの白鳥さんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

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感染家族(2018年製作の映画)

3.6

韓国産ゾンビコメディ。
シリアスなタイプはヒットした『新感染』があったけれども、こちらは笑える作り。
キャラ立てが上手い。
少しだけ長いので、あと15分くらいつまんでくれたらもっとよかったのに。

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.9

かつて白人警官による黒人の差別と殺人があり、暴動にまで発展した過去と、移民で貧富の差が拡大しているアメリカの街・オークランドが舞台。
アメリカに根深く存在する人種差別と、経済格差の生まれた、「今」を描
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

3.7

可愛い作品でした。

百合っぽさなど、若干あざとさも鼻につく部分もあるけれども、生き別れた家族って類のネタに対して、涙腺が弱くなっているのを自覚。

ただ一つ悩ましかったのは、義手の精度が、他の文明
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SHADOW/影武者(2018年製作の映画)

3.8

『HERO』『グレートウォール』のチャン・イーモウ監督作品。
きっと『グレートウォール』同様に、むちゃくちゃな設定なんだろうなぁ、と期待して行ったので、よし。
前半はもったり重くて眠いのだが、ラストの
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

4.0

構成が絶妙。
戦時中に島を占領したナチス・ドイツという組織の非道さと、そこに暮らす人々の優しさとの対比も素晴らしい。
いい作品を観た。
映画ファンにはオススメ。
特に女性に観てもらいたい。

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)

3.6


トールキンの内面には踏み込まず、「こんなことがあったよ」と切り取るような構成だったことと。
アートで世界を変えたいという志をもった学生時代の親友(悪友)たち4人の青春物語が軸なので、割とよくあるた
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この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(2018年製作の映画)

4.0

原作もテレビアニメも一切見ずに観たが、キャラの特徴と人物相関関係は、初見でもわかる。

原作素性と脚本がよく、上手いつくりなのかと。

なろう系などのパターン破りをギャグにした作品なのかなって印象。
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やっぱり契約破棄していいですか!?(2018年製作の映画)

3.3

イギリス流のブラックユーモアがたっぷり。

老殺し屋の奥さんが旦那の仕事に理解があり、殺しに出かけるときに今夜の夕食の時間を相談したりと、実に私好み。

ただ、人の生き死にの扱いが軽すぎて、ラスト
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おしえて!ドクター・ルース(2019年製作の映画)

3.6

創作なら、プロットでNGとなるくらいの超人ぶりを示す実在のお方。
本人はチャーミングで、ユーモアたっぷり。
今に至るまで、支持政党や軍備法律などといった、政治的なことは発言しないが、
・エイズへ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.6

1968〜1969年の、タランティーノが愛するハリウッドへの想いが溢れた、厨二病作品。

前半は、西部劇が過去のものとなった、往年の中堅西部劇スターの凋落ぶりを描く。
これは、ジャンルを変えれば今にも
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

4.3

面白かった。
虚実入り混ぜた「娯楽作」なエンタメでした!

星野源が演じる主人公・片桐のキャラがいい。
及川ミッチーの藩主・松平直矩と、その宿敵・柳沢吉保が、歴史に残るように衆道を嗜んでいるところも
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任侠学園(2019年製作の映画)

3.7

完成披露試写会で拝見してきました。

予告編から想像していたより、はるかに面白かったです。
西田敏行と西島秀俊のダブル主演ってことで、オッさんだらけの映画でした。

冒頭の高木ブーさん登場から笑い
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.8

ぱっと見だとポルノっぽいけど、さにあらず。

物語の根底には、東日本大震災で直接的な被害はなかったが、仕事がなくなり、家庭を失い、という間接的被害を受けた東北の人たちの心の傷があります。

そして、つ
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.6

『ボヘミアン・ラプソディー』を仕上げた監督が本作も監督、『キングスマン』のスタッフで、エルトン役をエグジーを演じたタロン・エガートンがやるなら観に行かねば案件。
「柳の下に泥鰌は二匹いるか?」の確認
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二ノ国(2019年製作の映画)

1.5

レベルファイブのゲームシリーズを、OLMがアニメ映画として作った本作。

監督らの技量をしても、説明セリフオンパレードとご都合主義展開で、どこかで見たようなありがちな薄っぺらい雑な脚本をどうにもできな
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

3.2

歌って踊ってしまう催眠を解いてもらうために、OLが逃げた催眠術師を追っかけるロードムービーって内容。
うーん、三吉彩花は可愛いけど、この作品の主役はやしろ優じゃないのかな?
宝田明の催眠術師は胡散
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.8

ナチュラルに欲しいと思えば盗み、邪魔と思えば殺し、手に入らないと思えば壊して消し去ってしまう。
善悪の倫理観が全て欠如し、ある意味で幼児性を残したまま17歳になってしまった青年。

そんな天性の殺人
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KESARI ケサリ 21人の勇者たち(2019年製作の映画)

3.7

イギリスによる植民地化した1897年のインドであった実話がベース。
アフガニスタン(パシュトゥーン人らの部族連合)の1万人規模の侵略に対し、たった21人で1日砦を守ったシーク(またはスィク。字幕ではシ
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シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

4.6

泣けたわ~~

身分制度、男女差別の歴史が長かったインドという国で。
女性も夢を見てはいけませんか?
母親たち、娘たちは幸せになってはいけませんか?
と問いかけてくるお話。

主人公の父親が、
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イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

3.3

それなりに楽しめました。
脚本の仕掛けがうまく回るか、主演女優3人がかわいいか、あたりに主眼を置けばいいかなと。

イメージ的には、『本当にあった~』みたいな恐怖やバイオレンス方面・殺人事件ではないけ
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ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

4.1

お祭り映画。

世界の平和を脅かす強大な敵を倒すのに、ルフィの熱量に巻き込まれて、敵味方、ライバルも惚れた女も、みな一緒に戦うストーリー。
サノスに挑むアベンジャーズ的な(笑)
「最悪の世代」の
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ピータールー マンチェスターの悲劇/ピータールーの虐殺(2018年製作の映画)

3.4

前世紀のイギリス版天安門事件とでも言えばわかるか?

今の時代にこの映画が作られた意味…
特権階級・富裕層が政治を好きなようにし、全体主義がはびこり、庶民は国に仕えろと命令する時代。
国と為政者はイコ
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.8

素晴らしいアニメ技術でした。
何が「超実写版」なんだか。
実写って言葉に、違和感バリバリ。

褒めているのは技術の話。
単調単純でアニメまんまな展開を、動きや表情の技術で上手く見せてくれたなぁ
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世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

2.7

ヴェンダース監督作だと事前にチェックしていたら、観に行かなかったのに。
微妙で不思議な話。

バカンスの5日間で、燃えるような恋に落ちた、女性生物学者と、MI6のスパイ。
休暇が終われば、それぞれ
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守護教師(2018年製作の映画)

4.3

大人しくて誠実な主人公が、調べて、守って、耐えて…
理不尽さに耐えたのちについに怒りが爆発し、無双の両拳が炸裂するパターン。
殴りまくりの快感。
ブルース・リーやジャッキー・チェンのアクション映
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.3

実にユニークなブラック&サスペンス・コメディでした。
若いスタッフが作った作品のようで、主演に至ってはプロデューサー自身っていう、『カメラを止めるな』のようなインディーズ感満載。

まじめにとらえたら
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

2.0

決してつじつまが合わないとか、セリフが棒過ぎるとかいう難点はないので、出来が悪いわけでも、つまらないわけでもない。

『friends もののけ島のナキ』のチームが制作していて、脚本こそ山崎貴臭があり
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風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.6

学校の図書室で一冊の本に出会った少年が、風力発電でポンプを動かし、井戸から水を汲み上げるシステムを作り、干ばつによる飢饉から村を救った2001年の実話を基にした、ベストセラーを映画化。

少年の活躍は
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.2

原題が『Hobbs & Shaw』だから分かる通り、完全なる番外編。
『5 MEGA MAX』以降ファミリーになった、ホブス(ロック様)と、
『7 SKY MISSION』の敵で、『8 The F
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.0

数年の山崎貴監督の作品に比べる、ダントツに楽しめました。

櫂 直(菅田将暉)と田中正二郎(柄本佑)のバディムービーな側面と同時に、國村隼・橋爪功・田中泯らのおじ様方の会議ムービーでもありました。
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騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVE タイムスリップ!恐竜パニック!!(2019年製作の映画)

3.4

劇場版らしい王道展開で安定感・安心感のある内容。
夏休みで観に来ていた子どもが、エンディングと一緒になって踊ってて、バッチリ。

6億5千万年前(まだ人類がいたかわからない頃)、隕石落下による恐竜
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劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(2019年製作の映画)

1.5

おおまかなプロット含め、粗すぎてなんじゃこりゃ感。
「平成が終わって令和を迎えたお祭りだからいいんだよ」と開き直ったような、むちゃくちゃなお話。
メタを狙ったというより、悪ノリ。

話題性で客は
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ペット2(2019年製作の映画)

3.8

一作目より好き。
複数の話が合流するシナリオ、という意味では前作と同じなのだが、前作は「ペットが自分自身の欲のため」にドタバタしてるので中身に意味がなかったように感じたのに対し、今作は「誰かのためにペ
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.2

1990年代に活動した実在の韓国人工作員(スパイ)をモチーフにした、フィクション。
北朝鮮へ潜入して、核兵器開発の実情を探るミッションなのだが、韓国も北朝鮮も、出てくるキャラが濃すぎ。
騙し騙され
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出国 造られた工作員(2018年製作の映画)

3.0

東西冷戦の時代、反政府運動の過去があって帰国できなくなって西ドイツに亡命した韓国人経済学者が、家族を人質にとられて北朝鮮工作員となった実話をベースにした映画。

東西ベルリンの地で韓国、アメリカ(C
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.8

物語として、フィクションとしてだからこそ昇華された迫力があった。

貧困や人種差別、宗教対立、戦争や移民の問題で、出生届すら出されておらず、「存在しないことになっている」ため、基本的な人権が与えられ
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