ちゅにちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ちゅにちゃん

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望み(2020年製作の映画)

3.8

少年犯罪を題材に、殺人事件に巻き込まれた家族の苦悩を丁寧に描いた傑作。事件の真相も分からぬうちに押し掛けるマスコミ。ネットでの誹謗中傷。家への落書き等の嫌がらせ。追い詰められた家族の動揺と葛藤が痛いほ>>続きを読む

小説の神様 君としか描けない物語(2020年製作の映画)

3.5

高校生売れっ子女子作家と売れない男子作家がコラボで作品作りに。共同作業の中で語られる小説に対する思いや書き続ける事の苦しさ、それぞれの作品に対する評価など、小説にまつわる苦悩や想いが良く描かれていて興>>続きを読む

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

2.2

部活統廃合令が下される中、映像研の存続に尽力する女子高校生の活躍を描く。素人的な演技で初々しい女子高生役を演じる乃木坂メンバーが光る。映像研のメンバーが生徒会と対立する場面は見ものだが、生徒会が管理教>>続きを読む

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵(2020年製作の映画)

2.9

反アパルトヘイトの2人の活動家が破壊活動で逮捕され、懲役刑を受けて服役する事になるが、自由を求めて脱獄を目指す。脱獄を題材にした作品はいくつもあるが、実話を基に描かれた本作は刑務所の作業から脱獄の計画>>続きを読む

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

3.3

一日中頭突きをしている青年や部屋を抜け出し高速道路をさまよう青年。重度の自閉症で苦しむ人々を無条件に引き受け24時間、365日惜しみなく介助する施設支援員の心温まる活躍は感動的だ。自閉症者を薬漬けにし>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.1

太平洋戦争の流れを変えたミッドウェイ海戦はこれまでにも何度か映画化されているが、本作は日米両国の視点から描かれた所が過去の作品とは異なる。戦闘シーンの迫力はものすごく、あたかも戦場にいるかの如き臨場感>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年製作の映画)

3.6

「ラクガキングダム」が地球に舞い降り子供に落書きさせてパワーを得ようとする。拘束された大人を開放して、しんのすけがヒーローとなるが、魔法のクレヨンを無くし一転、悪者にされる物語の展開が面白い。移ろい易>>続きを読む

カウントダウン(2019年製作の映画)

3.6

自分の余命があと何日あるのか、誰もが関心を持つものだが、それをアプリが知らせてくれるというのが面白い。しかし知ってしまったら運命から逃れることは出来ない。見ていてぞっとする物語の展開だが、カウントダウ>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

3.6

大林監督の集大成とも言える長編大作。大勢の若者が戦争に巻き込まれ、戦時下で現れる人間の残虐性や理性を無くした人間の狂気を通して戦争の本質を鋭く描いた作品。75回目の終戦記念日の節目の年に是非、観ておく>>続きを読む

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.2

事故物件に住むお笑い芸人が体験する数々の数奇な怪奇現象が恐ろしく、見る者をゾッとさせる。お笑い芸人も多数出演していてバラエティ的な要素も盛り込みながらもオカルト的な筋立てはユニーク。クライマックスでは>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

2.2

末期ガンを宣告され死と向き合うジョニーデップが最後の期間をどう過ごすかに興味があったが、ありきたりのストーリー展開にがっかり。もう少し死を迎える人間の内面についての深い洞察や家族、友人などとの関係性な>>続きを読む

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

3.3

クルーズ船に捨てられた乳児が成長し、クルーズ船の専属ピアニストになる。ジャズの発明者と言われる黒人のジャズマンが噂を聞きつけピアニストに勝負を挑む。観客が見守る中での対決が最大の見どころ。超一流のピア>>続きを読む

(2020年製作の映画)

3.5

中学生の男女2人がすれ違いながらも数十年後に結ばれる、中島みゆきの歌「糸」に絡めたストーリー展開が面白い。人生で巡りあう裏切りや離別など様々な困難を乗り越えながら前へ進む姿が感動的だ。「偉くならなくて>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.5

豪華キャスト競演のコメディ作品。今は亡き三浦春馬も出演。マレーシアの富豪の相続財産の詐欺を画策。笑い有り涙有りで最後まで飽きさせない。デビ夫人が出演する場面はちょっとしたパロディ。何も考えずに様々な思>>続きを読む

許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.5

少年の殺人が不処分となった事による社会的な騒動が面白い。コロナ禍で自粛警察なる者が現れる現状と類似の状況が描かれる。少年犯罪を取り巻く日本社会の独特の状況が良く描かれていて非常に興味深い作品。

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.6

世界一豊かな国で暖を取る場所もないホームレスにとって図書館は最後の砦になっていた。ホームレスの人権を体を張って守ろうとする図書館職員のプライドが良く描かれた秀作。先頃、警官の黒人窒息死を端に全米に巻き>>続きを読む

ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

3.8

警察官の腐敗と戦う新人黒人女性警察官の活躍を描いた秀作。最近、アメリカで白人警察官に黒人が窒息死させられたジョージ・フロイト事件が話題になったばかりだが、同じような光景が映画の中でも描かれていて興味深>>続きを読む

海底47m(2017年製作の映画)

3.8

海底に沈んだマヤ遺跡の探査中、突如サメに襲われ逃げるアドベンチャー作品。友人4人とサメから逃げるものの、酸素がなくなる中、どうやって生き延びるのか、巨大サメとのバトルが見もの。しつこく追いかけて来るサ>>続きを読む

思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

3.3

高校生男女4人の揺れ動く気持ちを丁寧に描いた青春映画の秀作。家族の変化や友人関係を通して成長していく姿が初々しい。きっと年数が経つと「あの時、あんな事もあったなあ〜」と懐かしく思い出すに違いない。自分>>続きを読む

弱虫ペダル(2020年製作の映画)

3.5

アニメ好きな高校生が偶然にも自転車部に入部。ロードレースに魅了されていく。ひたむきにペダルを漕ぐ姿に共感を覚えた。ラストシーンで「誰でも必ず輝ける場所がある」と言う主人公の言葉が印象的だった。

2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.5

既に亡くなっている父を甦らそうと奮闘する中で、父への思いや兄弟愛に改めて目覚めていくストーリーは心に響く。ディズニーワールドの夢と愛の詰まった、親子で一緒に見たい作品である。

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.0

世界を変えたいと言う思いで「モアイ」というサークルを立ち上げた男女2人の大学生。サークル活動が拡大していく中で男子学生は疎外感を感じるようになり、サークルを去る。同志と思っていた女子学生への嫉妬や憎悪>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.3

時代の変化に対応できない警察官が停職中に相棒と金を強奪しようと計画を企てる。警察官でありながら職務の誇りや正義に背を向けお金の為だけに命を賭ける、今のアメリカの警察官の苦悩が良く描かれている。悪い事を>>続きを読む

人数の町(2020年製作の映画)

3.0

社会の底辺に蠢く人々を拉致してある町に監禁。敷地から出られず常に監視され政治の道具に使われる。何処かの独裁国家を再現したような得体の知れない筋立てが不気味ではあるが実に面白い。人数の町は架空の町ではあ>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.5

母親に捨てられ父親と継母の3人で暮らす主人公が家での居場所がなく、書道塾の屋上で星ばあと出会う。星ばあとの交流を通して自分や家族と向き合うようになる展開は感動的だ。星ばあを演じる桃井かおりさんの渋みが>>続きを読む

妖怪人間ベラ(2020年製作の映画)

3.5

「妖怪人間ベム」を知る世代にとっては懐かしい作品だが、ストーリーは全く異なる設定となっている。現代に現れた妖怪人間ベラに遭遇した人間が次々に奇妙な行動を起こす。平穏な家庭で夫が狂気と化していく展開は背>>続きを読む

喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.0

稼ぎが少なく、仕事のないシナリオ作家のダメ夫とそれを支える妻。娘を抱えながら奮闘する夫婦の姿をユーモラスに描いた作品。夫に悪態をつく妻役の水川あさみさんには圧倒される。ダメ夫に愛想を尽かしながらも簡単>>続きを読む

ウルフズ・コール(2019年製作の映画)

3.5

スクリュー音で潜水艦の種類を聞き分ける事が出来る黄金の耳を持つ主人公が、テロ集団のワナにはまり、核戦争の危機に。核弾頭発射迄のスリルと恐怖が恐ろしく、手に汗握る展開が続く。しかし恐怖の根底には官僚の硬>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

3.3

人は何を信じて、何を幸福と考えるのか。宗教は果たして人を幸せにするのか。未熟児で生まれ、病弱だった子供が星の水で健康になるなら親は奇跡を信じてしまうだろう。周囲と軋轢を抱えながらも、親子で星空を眺める>>続きを読む

5月の花嫁学校(2020年製作の映画)

2.5

女性の権利が制限されていた1968年のフランスで、良妻賢母を育てる花嫁学校を舞台に女性が権利に目覚めるまでを描く。夫に従順だった主人公が、夫の死をきっかけに夫から解放され、自由を謳歌するようになる事で>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.6

人気シリーズの最終章。頬に十字の刀傷を負う主人公の剣捌き、戦闘シーンが見もの。伊藤博文の裏切りや明治政府の人を使い捨てにする非情さを乗り越えつつ、人斬りという負い目を背負いながら真っ当に生きようとする>>続きを読む

スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)

2.5

特殊能力を持つ主人公が地球を襲うエイリアンとの戦いを描いたSFアクション。エイリアンとの戦いは幻想的なリアル感があり、最後まで楽しめる作品だが、もう少しストーリーに深みがあると良かった。

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

2.8

ゲームプログラマーの主人公がデスゲームの運営サイトに批判を書き込んだ事から運営者に恨みを買い、自ら殺人ゲームに参加させられるバトルアクション。1,000万人が殺人ゲームを視聴する中、銃撃戦が繰り広げら>>続きを読む

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.5

カネに困った主人公がホテルに置き去られた大金の入ったバッグを盗む事で奇妙な事件に巻き込まれるサスペンス。本作を見て思い出したのは1980年に東京銀座であった一億円の拾得事件。現金は遺失物として警察に届>>続きを読む

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

3.6

戦時中のドイツで優生思想の下、精神障がい者の叔母が殺害され、その甥が敗戦後、画家としてデビューする迄の複雑怪奇な物語を丁寧に描いた傑作。戦後のドイツは東西に分割され、ソ連統制下の東ドイツでは共産主義思>>続きを読む

21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.5

主人公の警察官が組織の麻薬を狙って強盗に入った二人組の逮捕に尽力するポリスストーリー。強盗を捉えるためにマンハッタンを閉鎖し、21本の橋も全て封鎖するなどスケール感は凄い。強盗団を追う中で単なる強盗事>>続きを読む