孤独、苦難、拷問の似合う男、マッツ・ミケルセン堪能映画として十分楽しめる。
ワンシーン・ワンカットの手法が確立しており、どの長回しも決して退屈させない構成力を持っているのが素晴らしい。そして、それに耐えうる役者の演技力。
総じて映画としてのレベルが高いと思う。
同時並行している話を区切るのに、展開に必須のアイテムをキャラクターに自然と排除させるのは上手いやり方だと思った。
あくまでもトランプの物語であり、ロイ・コーンが脇役なのが良い。
約束されたアクションの素晴らしさ。
しかし、たまたま鉢合わせた3+1人で制裁を加えた後、「打ち上げ」的なノリで主人公が受け入れられる一連の描写は感心しない。